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「収納」から「接続」へ。身体に溶け込む”スマホショルダー”とは。
もしあなたが、通称”スマホショルダー”を使ったことがないのなら1度は使ってみることをお勧めする。
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このnoteは、私たちの製品の開発エピソードや、実際のユーザーレビューを紹介しながら”スマホショルダー”とはどんな存在なのかを私なりの視点で書いている。
こだわりのものづくりを愛する人に届いてくれたら、とても嬉しい。
使い手の声を信じた決断
開発に着手したのは2020年8月のこと。
同時期に私が妻を想って開発した「ウォレットバッグ」に嬉しい反響があった頃と重なる。
ハンズフリーで身軽なお出かけを支えるものが、これからの生活を豊かにするのかもしれない。
多くの声を受け取りながら感じた手応えを信じて、つくり始めたのが出発点だ。
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使い手の気持ちを知る
製品開発をするとき、使い手の視点に立って考えることを忘れない。
このときは、既存の商品を実際に使いながら生活にどんな変化が起きるのかを観察したのだが、すぐに感じたのは、
- 服装によってはカジュアル過ぎて合わない
- ストラップが簡単に着脱できないと邪魔
- 使っていてテンションが上がらない
自分でも嫌味な人だなって思いながら不満な箇所を見つけていったが、
- 改札の通過がスムーズ
- iPhoneを地面に落とす心配がない
- よそ見しててもパッとiPhoneを手に取れる
という点は驚くほど快適で、コンビニスイーツの無意識ノールック決済を何回繰り返したか分からない。
日常のあらゆるシーンで気持ちよさを感じるこの利便性はすごい。
suica残高がスイーツで減っていくスピードも尋常じゃない。
自身で体感したことを元に試作品の製作へ移行した。
試作品の製作
開発進行をしてくれたデザイナーの大野へ最初に見せたラフスケッチがこちら。
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ラフとはいえ、この雑さは大丈夫だろうか...
ここで有名建築家のラフスケッチを見てみよう。
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勇気が出る。
大野と検討を進めていく中で「ストラップが付いたアクセサリーを本体ケースから脱着可能にし、それぞれ独立して使用できる」という、最も重要な構造をモックアップ(代替素材を使った試作品)を手に取りながら確定させた。
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モックアップを元に製作された1stサンプルがこちら。
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欲しい機能を盛り込んだ無骨な仕上がりだが、1stサンプルは、製作前に懸念点があってもやりたいことを全部入れ込む。
懸念点を最初から避けていては、頭の中で想像できるものしか作れないからだ。
製品を磨く
出来の良いサンプルが完成すると、それ以降は開発の方針が明確になる。
このときは収納性を洗練させ、アクセサリーの脱着をスムーズにするなど使い心地の向上に集中していった。
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開発着手から6ヶ月後には初回販売モデルが決まり、そこからも様々な試行錯誤をしながらアップデートを繰り返して、今では長さ調節式のストラップを搭載したアクセサリー3型を3色展開するようになっている。
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開発着手から2年以上磨き、これからもアップデートし続けるこの製品は、使い手の生活をどのように変容させるのか。
不要な制限から解放する
私たちの元には、製品を実際に使った方々の声が寄せられてくる。
- デザイン、革の質感、色、全て気に入っています。これこそ機能美
- 洗練された無駄のないデザインに惚れました
- 私の理想を詰め込んだ最高の商品
これは、店頭やインタビューまたはアンケートなどで実際にいただいた声の一部だ。
作り手として大きな喜びを感じる言葉が多くある中には、こんな声もある。
- これ1つでどこでも行けます!
- 毎日とっても快適!もう手放せない
- 子どもとのお散歩がとても楽になりました
- ランチや席を外すときにとても重宝しています
小さなストレスから解放され、気持ちよく生活してる情景が浮かぶ言葉。
私たちobjcts.ioの役目は、「現代を生きる人たちを不要な制限から解放し、創造のための1歩を後押しする」こと。
これは、こんなストーリーが1つのきっかけで言語化された。
バッグが無い世界を想像してみよう。
生活は大きく制限され、安心して出かけることすらままならない。
人は、バッグがあるからどこまでも行ける。
バッグの進化は自由をもたらしてくれる。
現代人が心地よいと感じる自由なワークスタイルの構築が、多様なワークスタイルの確立をもたらすのであれば、使い手の行動を制限しない美しいバッグが必要だ。
ルイヴィトンは人々を旅行に駆り立て新しい世界を見せ、エルメスは外で活動する女性をより自由にした。
バッグを起源とする多くのブランドは、日常で着る服とは異なる方法で使い手に自由をもたらし、新しい世界を見せ、文化を生み出すきっかけをつくってきたのだ。
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”スマホショルダー”とは
そういった観点から見ると、”スマホショルダー”は、面白い存在だと考えている。
スマホや荷物が、身体との距離(主に精神的な距離)を縮めて使い手の自由度を上げてくれる、というバッグの側面がありながら、使い手のスタイルを邪魔せず身体に溶け込む感覚は服のようでもある。
服のようでも機能がなければ自由度の向上は見込めないし、機能があっても服のように使い手の感性や身体に馴染まなければ、日常生活に溶け込むことはできない。
“服”と”バッグ”が気持ちよく融合し、身体と接続している感覚を覚えることが、使い手の生活を変容させてくれる上で重要なのだ。
ポケットが沢山ある服も同じじゃないのかと問われそうだが、女性向けの服にはポケットがなかったりするし、ジャケットに物を入れてると、いつの間にか落としていないだろうかなど何かと不安になる。
ようは身軽でありながらどれほど安心できるかの話なのだが、”スマホショルダー”は、心が落ち着く。
使い手の自由度を上げることで、思わぬ人、音楽、書籍、飲食店との出会いを促す存在になる。
その時間は、とても幸せな瞬間だ。
使い手の声がそれを確信させてくれる。
この気持ちよさをぜひ感じてもらいたい。
私たちの製品が、最初のきっかけとなれたなら望外の喜びだ。
詳細ページはこちら
※アクセサリーごとに価格が異なりますので、
商品ページにてご確認ください。
上の製品以外にも色んなタイプの"スマホショルダー"があるので、ぜひご覧ください。
製品のことをもっと知りたい方へ
こちらのnoteでは、機能とデザインについて詳しく書いています。ぜひご覧ください。
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CREDIT
>Head of Product
Satoshi Tsunomori
>Designer
Yuui Ohno
>Modeliste
Shouhei Okawa
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