なぜ人は争うのか?争いをなくすためにはどうすればいいか?
私は人と争うことが苦手です。
もっと言えば、人と争うことが嫌いです。
でも、世の中から争いは中々消えていきません。
昨日は終戦記念日でした。
戦争関連のニュースやドラマの放映も多く、
この時期は戦争に向き合って考える機会ともなり、
あらためて戦争の悲惨さを思い知らされます。
戦後75年を日本は平和を維持していますが、
全世界では今なお50以上の紛争が起こっているようです。
なぜ戦争は起こるのか?
何のために戦争をしなければならいのか?
戦争に勝って何を得るのか?
色々と考えさせられる一日となりました。
夏休みに映画「ゴッドファーザー」を観ました。
1972年に公開されたアメリカ映画の不朽の名作として知られています。
イタリア系マフィア「コルレオーネ・ファミリー」の話です。
一代でファミリーを築き上げたドン・コルレオーネが主役で、
一家を守るために義理堅く、慈悲深く、愛情を持って、
組織を運営するも影響力が大きくなればなるほど、
他の組織から疎まれたりお家騒動に巻き込まれたりと、
望まない争いに発展していくストーリーです。
争いが進んで暴力を引き起こし多くの人が命を落としていきます。
ゴッドファーザーはPARTⅡPARTⅢと三部作の作品になります。
目の前の敵を暴力で倒しても新たな敵が現れて、
同時に仲間もどんどん失っていくスパイラルとなっています。
ドンの息子のマイケル・コルレオーネが二代目の長となりましたが、
マイケルも組織を大きくして名誉ある地位にも就きましたが、
妻と離婚して娘は抗争に巻き込まれて銃で撃たれて死亡し、
自身も失意を抱えながら死んでいきます。
戦いに勝っても失うものがどんどん増えていきました。
このような争いを起す人は愛情が少ない人と思われがちですが、
ドンもマイケルも家族や仲間への愛情が非常に強く、
ファミリーを守るためなら何をも厭わない信念の持ち主でした。
その愛情や信念が争いを結果的に引き起こしています。
愛情が強い故に相手にも同様に愛情を求めるところがあり、
それゆえ裏切りを許せないところがありました。
また、ファミリーを傷つけられた場合においては、
あらゆる手を尽くして復讐するところもあり、
その結果として相手から恨みを買ってしまっていました。
さすが、多くの方が絶賛する不朽の名作です。
ゴッドファーザーの三部作から多くの学びを得られました。
一つ目は、争いからはお互い何も得られないことです。
勝者も敗者も得るものよりも失うものの方が大きいということです。
二つ目は、愛情は与えるもので求めてはいけないということです。
見返りを求めることは副作用を引き起こす原因となります。
三つ目は、争いの根っこは心にあるということです。
心の怒りや不安や葛藤を解消するために相手への攻撃に向かっていきます。
争いをなくすためには心の持ち方がいかに大切かを感じます。
日々の生活の中にも喧嘩や誹謗中傷等の小さな争いはたくさんあります。
小さな争いから取り返しのつかない大きな争いが起こります。
争いをなくすためには相手を正すではなく自分を律する意志が必要です。
この世の中から争いがなくなればどんなに素晴らしいか。
そんな世の中を夢見て、私自身もより心を整えて磨いていきたく思います。