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【速報】ビジネスパーソンの武器は人脈!〜転職のプロ #森本千賀子 さんに聞くパラレルキャリアの築き方〜 #女性起業家サロン #経沢香保子

1月30日に行われた、女性起業家サロン定例会。

サロン主宰・キッズライン代表 経沢香保子氏と、株式会社morich代表 森本千賀子氏の対談が行われました。

当日は総勢51名の参加者が集まりました。今回はその模様をレポートしていきます。(執筆:木村真由美

株式会社morich代表 森本千賀子氏プロフィール
1993年株式会社リクルートエージェント(現・株式会社リクルートキャリア)に入社。入社1年目にして営業成績1位、全社MVPを受賞。2,000名を超える転職に携わる。2012年には『プロフェッショナル 仕事の流儀』へ出演。2017年に株式会社morichを設立。同年9月に25年在籍したリクルートを卒業。株式会社morich代表取締役として会社のあらゆるお悩み事を解決すべく幅広いサービスを展開中。プライベートでは二児の母であり、その絶妙なワークライフバランスも話題。著書に『1000人の経営者に信頼される人の仕事の習慣』(日本実業出版社)、『No.1営業ウーマンの「朝3時起き」でトリプルハッピーに生きる本』(幻冬舎)など。

トップ営業ウーマンとして華やかな経歴をお持ちの森本さん。プライベートでは二児の母。仕事人×妻×母の“トリプルハッピー”なキャリアを築いて来られました。

今回の対談イベントは「笑顔と出会いと感動がつなぐ、パラレルキャリアの築き方」と題し、森本さんが考える“パラレルキャリア”や、これからの社会で必要とされる人材についてお話を伺いました。

第二子出産を機に朝3時起き生活にシフト

経沢香保子さん(以下、経沢):もりち(森本さんの愛称)さん、朝3時に起きられているんですよね? なぜ3時起きの生活を始められたんですか?

森本千賀子さん(以下、森本):きっかけは第二子出産ですね。主人が出張になったりすると、どうしてもワンオペ育児になってしまう。

その中でどうにか仕事ややりたいことをこなしていこうと思った時に、生産性を上げるしかないと思ったんです。それで色々試していく中で、もっとも自分に合っていたのが「朝活」でした。

朝って神聖な時間なんですよ。良いアイディアもこの時間に湧くんですよね。

経沢:確かに朝アイディアが湧くのはわかります。ちなみに夜は何時に就寝されるんですか?

森本:夜の10時ですね。これも本などで色々調べた時に、夜の10時から夜中の2時に眠るのが質の良い睡眠につながるとあって。

私の中でもっともパフォーマンスを維持できる睡眠時間が5時間だったので、夜10時就寝早朝3時起床のリズムができました。

経沢:5時間睡眠って、正直足りますか……?

森本:睡眠って長さではなく質だと思いますよ。1日24時間という長さは誰にも変えられないので、睡眠時間がコントロールできると、すごく得できると思います。

掛け算で市場価値を高める

経沢:もりちさんから見て、これからの社会で求められる人材ってどういう人だと思いますか? 

最近は「転職で年収を上げるノウハウ」とかもありますけど、長期的に見て市場価値を上げていける人をどういうポイントで見られていますか?

森本:正直いまは、どの業種で仕事をしているかは関係ないです。いわゆる“人材のIoT化”が進んでいるんです。

いまニーズとしてよく聞くのは、現在の事業の延長線上ではなく、全く違うところで掘りたいと言うこと。これはどの会社も思っていることなんですよね。

経沢:確かに、もうマーケットがあまりないから、新しい井戸を掘ろうとするんですよね。

森本:そうなんです。なので人材としては、同じ業界の人だと先入観とか固定概念がある。むしろ違う業界の人材を求める傾向があるんですよね。

経沢:キャリアの掛け算ですね。

森本:まさにそうです。なので業界によって人の価値は決まらない。業界にこだわる必要はないと思います。

経沢:業界ではないとしたら、職種ですか?

森本:職種でいうと、これも掛け算ですね。野球の大谷翔平選手じゃないですけど、二刀流。例えば営業×ファイナンスや、○○×テクノロジー。人事や経営、事業目線ができる人も強いと思います。

「これから来る」ところでポジションを取る

森本:(市場価値がある人材を見るポイントとして)もう一つは逆張りですね。みんなが群がることろではないところでキャリアを作る。

経沢:“逆張りキャリア”ですか。例えばどういうものですか?

森本:私がリクルートに入った一つの理由が、当時女性で営業って非常に珍しかったから。私が入った時は同期の営業は全員男性でした。女性は私以外全員事務だったんです。

経沢:そんな時代があったんですね。

森本:そうなんです。そういう、人が歩かないところをいかに歩くか、というところですね。

あと私はリクルートとリクルートエージェントの両方から内定をいただいていて、あえてリクルートエージェントに入った理由は、当時「エージェント」や「ヘッドハンター」なんて誰も知らなかったから。

経沢:確かに、これから広がりそうなところにいけるかどうか、ですよね。3年先読みして張れるかどうか。

森本:そうなんです。「いま旬!」っていうよりも、「これから来る」ところに行けるか、ですね。

経沢:ちなみにもりちさんが「これから来る」と思うところとは……?

森本:これからは難しい時代ですよね。「労働人口の半分が機械化される」とか「難しい仕事ほどAIに置き換わる」とも言われていますし……。

だからパラレルキャリアを勧めている面もありますね。ある日突然仕事を失ったとしても「いいよ、私にはBもCもあるし」と言えるような状況を作っておくといいと思います。

最強のビジネスパーソンの武器は人脈

経沢:今回イベントに参加されているような、若い人がパラレルキャリアを考える上で、何かポイントにすべきことはありますか?

森本最強のビジネスパーソンの武器は人脈だと思うんです。私はその人脈を構築するためにパラレルキャリアがあると思っているんですよね。

例えば若いうちから一部上場企業の社長と飲み友達になるのは無理だけど、自分の価値観や思想にフィットする相手を見つけることはできる。一緒に高め合える人との繋がりが真の人脈だと思っています。

経沢:確かに、困っている時に助けてくれた人とは高め合えますね。同期の社長とか、そうです。

森本:そうそう、何かあったときに一番に駆けつけてくれるよねって思える相手。そういう人と出会える場所を20代の時に見つけておくといいと思います。

例えばビジネススクールとか、利害関係のないところ。世代を超えた横の繋がりができるんですよね。

経沢:確かに、グロービス(経営リーダー育成のためのビジネススクール)の人たちとかすごく仲良いですね。

森本:利害関係のない同じ学び舎で、共に苦労しながら高め合ってきた仲間。まさにこういうオンラインサロンもそうだし、最近〇〇塾とかもあるじゃないですか。

同じ軸や空間で、なんどもなんども積み重ねながら共有する場を、若いうちからいくつか持っておいてほしいと思いますね。

経沢:そうか、どこかに副業に行かなくても、そういうコミュニティに入って仲間を作っておくのが大事なんですね。

NPOのマネジメントは非常に学びになる

森本:人脈を作るためにも、若いうちにぜひ参画して欲しいのが、NPOやボランティア。なぜかというと、そこで働く人たちはいわゆるお金儲けが第一主義じゃない。評価の対価がお金じゃないんです。

そういう場所でみんなの気持ちを一つにさせるとか、みんなのマインドセットを常に高めるとか、そのようなマネジメントを見るだけでも非常に勉強になると思います。

経沢:確かにベンチャーを立ち上げる時も、いい人を引っ張るためには何かビジョンが必要ですもんね。

森本:そうなんです。世の中に対してのミッションを掲げられるかどうかですよね。そういった意味でも、20代でそういう場に身を置くのは非常に学びになります。

本当にピュアに、「働く」とか「キャリア」とか、「何のために自分は存在するのか」みたいなものに向き合えると思います。

質問コーナー

対談後半は恒例の質問コーナー。ここではもりちさんのハッピーオーラの秘訣や、朝3時起きの他に習慣にしていることなどを聞くことができました。

「幸せになる」のではなく「幸せでいる」

質問:もりちさんが会う人みんなをファンにする秘訣は何ですか?

森本:これが秘訣かどうかはわからないんですど、私、基本的に幸せレベルが低いんですよ。究極、健康で生きていればいい。

よく「幸せになりたい」って言うじゃないですか。これはある方からも教えてもらったんですけど、「幸せになる」ことではなく「幸せでいる」ことが大事だと思います。

それって要は自分次第なんですよね。で、私自身幸せ実感みたいなものが低いので。あと私、嫌いな人がいないんですよ。

先日ある研修を受けた時に、「自分にとって親友と思う人を書きなさい」って課題が出されたんです。

それで周りの人は2・3人書いて終わっているところを、私は紙が足りないから2枚目ください、みたいな勢いて書いていって(笑)

経沢:素敵な人生ですね。

森本:だって「親友」って、何か定義があるわけではない。自分にとって大事にしたい、大事だなって思う人ならOKじゃないですか。幸せもそれと同じで、自分が幸せだと思えば「幸せ」なんですよね。

己を知ってキャリアを築く

質問:本業と副業とのバランスをとる秘訣を教えてください。

森本:まずは自分の好きなことを見つけて欲しいんですよね。本業をやりながら副業をやろうとすると、土日や仕事終わりの夜、あるいは朝の時間を充てることにになるじゃないですか。

そういう時間を費やしても苦じゃないような、好きなことを見つけるといいと思います。

経沢「恋人よりも会いたい」みたいな。

森本:そうそう、「恋人とデートしている時よりもこれやっている方が楽しい」くらいのものを見つけて欲しいです。

経沢:そういうものってどうやって見つけたらいいんでしょうか?

森本己を知ることですね。己を知れば直感力が研ぎ澄まされるんですよ。

つまり自分が好きなシチュエーションとか、どういう人といたら楽しいとか……そういう自分の好きなものを無意識の中でも把握できるようにしておく。

人って無意識のうちに、いろんなジャッジメントをしながら生きているんです。己を知った上で、直感で選んだものの先は、きちんと自分の好きな道に繋がっているものなんですよ。

経沢:確かに、短期的な条件で会社や仕事を選んでも、その条件が時代とともに変わりますもんね。でも自分の好きなものは変わらない。

森本:そう、「計画的偶発性理論」ってあるじゃないですか。

計画的偶発性理論
個人のキャリアの8割は偶発的に決まるため、その偶然を計画的にしてキャリアを良いものにしていこうという考え方

あの考え方も、いかに自分にとってプラスな道にするかっていうことですよね。

トリプルハッピーは笑顔から

森本さんからはこの他にも、「辛い時こそ感謝する」「笑顔を大事にする」など、素敵なメッセージを聞くことができました。

とくに笑顔については、デスクに鏡を置いて、常に自分の表情をチェックされているとのこと。

森本さんから発せられるハッピーオーラは、このような普段の心がけから生まれているものなんですね。

私も自分の表情や言葉遣いを意識して、周りに元気を与えるような振る舞いを心がけたいと思いました。

森本さん、今回は本当にありがとうございました。

参加された皆様、まことにありがとうございました!

当日の様子は以下のツイートから一部視聴できますので、ぜひご覧ください。↓

サロンに入会すると、過去の対談をアーカイブ視聴できます。

当日運営を担当したサロンメンバーはこちら!

木舟 雅代さん(運営リーダー)

竹内 真紀さん

清野 久美子さん

田中 博子さん

すずき あいりさん

八幡 えいこさん

玄道 優子さん

林 美里さん

入澤 あきこさん

大野 麻由実さん

【予告】 2月のサロン定例会ゲストは江藤美帆さん!

女性起業家サロンでは旬なゲストをお招きした定例会を開催しています。気になる2月のゲストは、“えとみほ”さんこと、江藤美帆さん! イベントチケット詳細と発売は後日お知らせします。お楽しみに♪

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