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発達障害

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発達障害に関する雑文をまとめています。
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#ASD

無理ゲー社会を生き抜くために 10代の発達障害者に向けてたった一つのアドバイス

無理ゲー社会を生き抜くために 10代の発達障害者に向けてたった一つのアドバイス

こんばんは、多動と申します。発達障害の30代女性です。

発達障害を持って生まれ、人生に何度も絶望しながらも、なんだかんだ中年期まで生き延びてしまいました。正確に言うと「死ぬ」ができずにズルズルと息をしていただけなんですが。

中年期まで生き延びてしまった発達当事者として、これからを生きるお若い発達障害の皆さんにたった一つの現実的なアドバイスを伝えます。
老婆心の戯言ではありますが、よかったら最後

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地球生活に疲れた民は、発達障害メイド喫茶「スターブロッサム」に行くのだ

地球生活に疲れた民は、発達障害メイド喫茶「スターブロッサム」に行くのだ

私たちの地球生活。

学生時代は、勉強しなさい、部活をやりなさい、友達を作りなさい

社会に出れば、労働しなさい、納税しなさい、社会保険料も納めてね、各々で老後資金も貯蓄もしておいてね

空気を読みなさい、上には従いなさい

ぎゅうぎゅう詰めの通勤電車に揺られ会社へ
業務を効率化しても労働時間は減らない
勤務密度が上がるだけ

テレビをつければ暗いニュースばかり

政治腐敗
削られていく社会保障

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ファッション発達障害にモヤる

ファッション発達障害にモヤる

ファッション発達障害に当事者感情がザワついた出来事があった。

大学の看護学科で同級生だったハルカ(救急ナース8年目)とアキオ(手術室ナース8年目)に数年ぶりに会ったときのこと。

久しぶりに会った二人に、私は大学卒業してから現在に至るまでのことを話した。

看護師として精神病院に就職したものの、発達障害特性から業務についていけず退職したこと。
障害者手帳を取得して、障害者枠で一般企業に就職したこ

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【写真展】発達障害・うつ休職中 ◯務員の日常

【写真展】発達障害・うつ休職中 ◯務員の日常

こんばんは。
多動OLと申します。

うつ、発達障害、睡眠障害などを抱えており、休職中の◯務員です。

今回は休職中の日常を写真で紹介します。

・うつ発症から休職に至るまでの経緯はこちら

写真展

孤独な自宅療養に息詰まりを感じたため、友人とホテル療養しました。
良い気分転換になりました。

睡眠時無呼吸症候群の検査をしました。
検査結果:呼吸状態は異常なし

お薬の在庫整理ビフォーアフター。

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「発達障害者に必要なのは愛嬌」なんて言説は滅びろ

「発達障害者に必要なのは愛嬌」なんて言説は滅びろ

発達界隈において、「発達障害者に必要なのは愛嬌」という言説をよく目にします。

最近は、障害者の就労支援をしておられる専門家までもがSNSで「障害者は愛嬌を身につけよ」と発信しておられるのを目にして、私は白眼をひん剥きました。(比喩)

はっきり言って私は

「発達障害者に必要なのは愛嬌」なんて言説は滅びてしまえと思っています。

障害の理解されやすさ、配慮の受けやすさが愛嬌なんて不確かなものに左

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発達障害の子は「育ちの傷」を深刻化させやすい

発達障害の子は「育ちの傷」を深刻化させやすい

発達障害の人は毒親問題を抱えた人が多い。

以前、親子というシステムそのものが発達障害には向いていないという主張を書きました。

今回は、発達障害の子側にフォーカスを当てて毒親問題を書いていきます。

不適切な養育によって蓄積した心身のダメージによって、自尊感情が著しく損なわれていたり、他者に信頼感を持てず適切な人間関係を築けなかったり、そうした問題をここでは「育ちの傷」と呼ぶことにします。

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発達障害者のマイナスをゼロに近づける努力もどこかで日の目を見てほしい

発達障害者のマイナスをゼロに近づける努力もどこかで日の目を見てほしい

私は発達障害者のコミュニティによく出入りしています。

そこには、ちょっと話しただけでは発達障害には見えない当事者も少なくありません。

しかし話を聞けば、一見普通に見える彼ら彼女らは皆、発達特性をカバーするために血の滲むような努力をしてきたことが分かります。

「遅刻しない」「忘れ物をしない」といった健常者ならちょっと気をつければ出来るようなことも、発達障害を抱えた彼ら彼女らは、数々のライフハッ

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「発達障害者はきらめく才能を持つ」という都市伝説

「発達障害者はきらめく才能を持つ」という都市伝説

「発達障害者はきらめく才能を持つ」という説があります。

実際、発達障害を持ちながら活躍する人がいます。

セカオワの深瀬さん、リトグリの芹奈さん、YouTuberのかわにしみきさん等、発達障害を公表している有名人は少なくありません。
偉人でいうとエジソンやモーツアルト、ピカソ、ゴッホは発達障害者だったと言われています。

しかし、「発達障害は才能を持つ」説は、ひとつの都市伝説だと私は考えています

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発達障害は個性なのか

発達障害は個性なのか

私は発達障害の当事者です。

幼少期から10代にかけては発達特性が顕著で、行く先々で問題を起こしてきましたが、今は「表面上は」落ち着いています。

根本的な特性は変わりませんが、数々の失敗経験から学んだおかげで初対面で「発達障害に見えない」と言われることも増えました。

しかし今もなお、短期記憶や聞き取りの弱さ、感覚過敏による不調の起こしやすさ、脳疲労の起こしやすさといった根本的特性は色濃く残って

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親子というシステムが発達障害には向いていない

親子というシステムが発達障害には向いていない

私の体感として、発達障害の人は毒親育ちが多い。

どうしてこうも多いのか?

私の推測としては、発達障害の特性が親子というシステムに合わないために不適合が生じ、毒親問題へと発展するのではないかと考えている。

発達障害と言っても、程度はさまざま。
発達特性はあるにしろ、特に生活や仕事に支障がないから受診していない人と、困りに困って医療機関に駆け込み、診断に至った人とでは天と地ほどの差がある。
ここ

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