武

武道の武とは何だろうか・・・

初めてNOTEを使って書いてみます。。
元々blogは書いたりはしてましたが、色々とありしばし休止しました。
blog再開もしましたが、、、自分への書く事への位置関係を探っていました。
そんな所へ良き情報があり、NOTEへ移行して始めてみます。

さて、タイトルにもある様に武道の「武」とな何か?と言う所で書いてみたいと思います。

武道。
私の教えている長年取り組んでいる空手は武道と言われる「空手の道」
柔道も武道、剣道も武道、合氣道も武道。
他にもたくさんありますが、「それぞれ武の道」となります。

そこを長年積み重ねて行く事で見えてくる目標であったり進み方であったり道とは言うが「見えない道」を見い出し歩む。時に躓いたり、達成感を感じたり、憤りを感じたり。。人生の中での道と照らし合わせて一緒に歩んだり、それだけに歩んだり、走ったり、立ち止まったりと色々な歩み方があります。

「道」と言う部分ではそこも面白い所ではあるけれど、今日はそんな所の話ではなく「武の本質」の部分の「武」という所の話。

そもそも「武」は戈(ほこ)を止めると書く。が、止めるではなく「すすむ(止)」「ふるまい・みのこなし」と言う意味を持つ。
戈(ほこ)を止めるの話は【春秋左氏伝(しゅんじゅうさしでん)】を読んでみると良い。

え?すすむ・・なの?

すすむ(止)と言う所を掘り下げる。甲骨文や金文の研究が進み、止まるという文字が「とまる・とどまる」と言う意味の他に「止」が足の形である事が分から「進行する・進む」と言う意味があるという事が分かったそうです。「止」「攻める・戦う」という事になります。
つまり、「戈(ほこ)をもって攻める・戦いに行く」という事になります。

「武」は戈をもって戦うという事は「戈」が必要。
その前に戦う・攻めるはなんであるのか?
食べる為の狩りであったり、国を統治する為に侵略されない奪われない為に、家族や友など人を守る為であったりその時代によって大きく変わります。

そして、戈がなんであるのか?
棒や石であったり、剣であったり、銃であったり。。様々なものがある。
それを持ち戦うのである。

でも現在は、人を殺める事が許される事ない時代。
持つ戈がなんであるのか?戈をどう使うのか?どう考えるのか?

剣であれば、剣そのものも大事だが、剣技を磨く事が大事になる。
銃であれば、銃の使い方は当然大事。例えばマシンガンがあっても使い方が分からなければ意味がない。

そして空手の場合の戈は「拳足」であり「身体」である。

この矛をいかに使うのか?
使う前に当然鍛えなければならない。でなければ戈が壊れてしまいます。
鍛えるという部分では、例えば拳を叩き鍛え「木」の様に「石」の様に「鉄」の様に固くしていく。

この部分は戈がどんな「物」なのかと言う所。

そして、身体をどう使ったら力が発揮されるのか?「物」が活かされるのか。
「武」とはこの「物(対象物)」を活かすのか?が「武」ではないのではなかろうか?

「対象」にいかに意識を集中できるのか?
従って「武」では「物」の固さや大きさではなく、意識の量と時間の積み重ねであると思う。

よく剣での試し斬りや空手の試割りなんかも意識と時間の積み重ねで表したもの。単純に強さの部分では異なる感じがするが「武」と言う部分では正しいのかも知れない。

ただ勘違いしてはならないのが戦うという所を忘れてはならない。

そして現代においての「戦い」は仕事での目的であったり、学業であれば試験であったり、対人であったり。。。
生きて行く為に必要な事である。

そして現代の「戈」は何か?

それは、「物」になるもの。それに代わるもの。
例えば私で言えば「空手」「他の学んだ様々な武道や格闘技」である。
文字を書く人であれば「文章」になるし、話す人であれば「言葉」になる。

その戈を如何に自らに活かし、意識の量の時間の積み重ねるのか。
そして戈をどう使って戦うのか。戈で生きていく為にどう戦のか。

現代ではその戈が戦う為に、生きていく為には必要である。

矛をひたすら意識の量と時間の積み重ねる事で、どんな「物」でも「武」となる。

そして、すでに「武」の部分に入っていると分かる事。「武」には目に見えない事が多い。

その目に見えない部分は積み重ねて行く事でしか分からない。見えてこない。

だから「武」となると面白くなる。

面白くなった時点で、その生きて行く事には勝てているのではないだろうか。

そして、この現代・時代には「武」が必須なのではないだろうか。


吉田統光
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《参考資料》
「春秋左氏伝・上」(岩波文庫 小倉芳彦訳)

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