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子持ち(4人)社会人合格者_予備試験合格までの流れ(箇条書き)
上(↑)の続きです、メモ的箇条書きで恐縮ですmm
(1)2020年10月~2021年5月(初回受験:空回期)
2020年秋、最初、アガルートで迷いながらも、スタディングが劇的に安く、スタディングでスタート(10万円くらい)
短答過去問とか全てスマートフォンで処理できるので、子育てしながら(4人目が2020年10月に生まれたから)、寝付かせながらでも勉強できる!って事で採用したものの、紙テキストが無いから蓄積ができない
そこで、早稲田セミナーの択一六法を基本書にして、条文読んだりする
空回りを続け、辰巳短答パーフェクト(2020年版)買ったけど、積んでるだけで2021年本番に突入、146点(合格点-16)で散る(行政法8/30という惨憺たる結果)
が、憲法20、民法18、商法18、民訴21、刑法25、刑訴15、教養21、とそれなりに取れた事から、意外と行けるかも?と逆に油断する(これが大失敗)
(2)2021年5月~2022年5月(2回目受験:続空回期)
紙テキストが必要、信頼できるやつで、と言う事で、アガルートの総合100購入(15万円)、論証集が薄い割にめちゃめちゃ充実してて重宝(司法試験までズーっと使う)
が、100時間でも講義聞くのが大変、基本テキストを所々読むだけ(結局、行政法、商法、訴訟法×2のみ使用で上3法は使わず)
且つ、4人のチビに手が掛かる&業務繁忙、8月~9月はほぼ勉強時間ゼロ
モチベ維持に失敗した理由は、短答過去問パーフェクトが多すぎで回せなかった事にもある(こんなの無理や~
で、これはヤバい、と戦略練り直し、「論文からやろう」となる(∵論文の方が面白そうだった)
2021年9月旧試験論文過去問をアガルートで購入、答案構成で回し始める(①元々旧司法試験受験経験があったので「見たことある」問題が多かったため選択、②答案構成をポストイットにメモして解答見る、というオーソドックスな方法、)
旧試験が良かったので、同年12月、予備試験過去問もアガルートで買う(が全く見られじ積読状態)
短答過去問については、辰巳の短答過去問パーフェクトを諦め、伊藤真の薄い過去問集を買い、そちらを軸にする(いわゆるマコタン)
年明けから、マコタンベースに、早稲田セミナーの択一六法をガリガリ加工、4月直前模試(辰巳)を会場受験するが152点、うーん届かない…
本番、憲法20、行政15、民法22、商法16、民訴23、刑法18、刑訴26で、法律科目で140点、後は教養次第…だったのにまさかの12点(60点満点で5肢の試験だから実質0点…俺教養ないんだ…社会人なのに)、合計152点で、159点の基準点に7点届かず…で終戦
(3)2022年5月~12月(ボトムアップ期)
単純に回し切れていないのが敗因と分析
2022年から論文教養科目が廃止されて選択科目が追加されたので弁理士の自分には追い風だと前向きに捉えて、試験落ち翌日から、昨年購入した予備試験論文過去問を答案構成で始める
が、5月にカミさんが入院、、、リモートワークしながらワンオペちび4人育児となり、1ヵ月勉強中断
6月にカミさん退院、が、今度は一家6人仲良くコロナ罹患、また1ヵ月勉強中断
「絶望は愚か者の決断だ」と奮い立たせて7月から勉強再開、2023年試験から、ロースクール在学生受験可能化する目的で7月短答試験実施になった事も追い風と前向きに捉える(せっかく延びた2か月は上の通り家のバタバタで消化してしまったが…)
予備試験と旧試験の論文過去問を答案構成する(うーんほぼ読んだくらいの浅い状態で)
これにアガルート市販問題集(上三法は1科目25問、下四法は1科目20問)を7科目揃えて答案構成する(∵基本論点の理解が欠落してると気づいたから)
行政法の弱さを認識、それと、行政法は旧試験が無いので、行政法だけ問題数不足しててバランス悪いなーと思っていたところ、合格者から土田先生の基礎演習行政法を紹介される(30問の問題)、これが自分的にはヒットで、問題集的に答案構成で潰す
他に苦手意識があった憲法については「憲法判例の射程」を購入して通読、合わせて、辰巳の「合格思考憲法」を購入、どちらもめちゃくちゃ良かったが特に後者が良かった
実務基礎科目も今しか詰められない!と思い、要件事実は完全講義 民事裁判実務の基礎〔第3版〕(上巻)、辰巳の実務基礎の書籍(赤と青)、伊藤真の実務基礎の問題集(オリジナル問題+過去問)を購入、がーっと1周する(ほぼ読んだだけ)
ただ、書籍がバラバラでイヤだなーと思い、一元化教材として、民実はアガルートの一問一答集、刑実は伊藤真の「定石」を購入、そこに情報を一元化する、予定だったがし切れず(実務基礎ミスってるのはここのタスク未消化が最後に響いたから)
(4)2023年1月~7月短答本番(短答バスター期)
もう論文引っ張れない・・・と言う事で、短答にパワーを注ぐ事に
短答過去問パーフェクトで行こう!と腹をくくる(∵社会人予備&司法試験合格者が「やはりパーフェクトが良い」と。以前買った2020年度版を再度引っ張り出して使う事にする)
課題は「分量が多くて回せない」だったが、全部回す必要ある?と思い直し、年度別戦略を採る。具体的には、平成23年~平成30年までの予備試験短答過去問7科目を年度別に潰す、次に平成18年~22年までの司法試験短答過去問を年度別に潰す、令和元年~令和3年までは予備試験の単年度版を年度別に解く
これがイラちの自分に合っていて功を奏し、何とか回せた
回し方としては、最初は全部解くが、もう要らないと判断した問題は○、不安な肢があれば△、間違いは✕として、○は二度と回さない、とした。で、結局✕を2周目、3周目して、△の確実性を上げたい・・・と思ったところで時間切れ
なお、辰巳の短答模擬試験は会場受験を予約したけど、カミさんの資格試験日とぶつかり断念、後日、7月に入ってから夜な夜な自宅で解き、憲法24、行政22、民法22、商法28、民訴25、刑法23、刑訴19で法律科目合計163、方向性は間違ってなかった…試験5日前に安堵(おそ
本番条文素読しながら試験会場入り
憲法22、行政17、民法26、商法22、民訴25、刑法30、刑訴23、教養21の合計192点(基準プラス24点)で合格
(5)2023年7月短答後~9月論文(論文直前期)
自己採点の結果は188点(伊藤真調べ)だったので、合格を信じて即論文に取り掛かる
予備試験過去問は2022年6月~8月に1回だけ見ただけなので、まずはそこからスタート、具体的には令和4年から3年2年元年…と過去に遡りつつ、答案構成で潰し、何がどう聞かれ、今の自分だと何が足りないのか抽出開始
7月30日に彦根城に家族で出かけてそのままチビ達4人をカミさんの実家に預け、7月31日、会社休んで、辰巳論文予想答練①を、全文書きする、10通を15時間くらい掛けて書いたら、腱鞘炎になった
全文書きの意味は、公法2科目、民事3科目、刑事2科目の問題を解く順番&時間配賦&マーカー使用をどうするか決定するため
順番&時間配賦は、公法は憲法65分→行政法75分、民事は民訴60分→民法70分→商法80分、刑事は刑訴65分→刑法75分で決定
辰巳論文予想答練①の採点結果は(各科目50点満点)、憲法32、行政17、民訴22、民法22、商法14、刑法37、刑訴27、民実36、刑実24、知財30、素点合計は261点、去年240点が合格点だったけど偏差値換算されてのスコア付けになるからあくまで参考まで
お盆に実家に帰り、清書サイズノードでのパーツ集作成(定義とSランク論証の骨だけ集めたもので、このオリジナルノートは最後までアップデートし続けて予備試験本番までに4周くらいした)
が、お盆の台風で2日間足止め、仕事は溜まる、チビ達の相手が必要と言う事で、4日間くらい勉強時間ゼロ
で、間の悪い事に8/20~22は徳島非常勤講師があり徳島出張、ここの3日間もほぼ勉強できず(バス移動中に公法系の書籍を読むくらい)
「絶望は愚か者の結論だ」と奮い立たせ(デジャブ)、引き続き予備本試験の平成分を答案構成する(途中から読むだけになる)、合わせてアガルート問題集で苦手判定してた問題を読む(答案構成する時間が無かった)、追加で旧試験の苦手判定した問題を読む(同)
帳尻合わせを図りながら本番前日を迎える、が、選択科目の知財法が一切触れられず…弁理士としての自分を信じて戦おう(投げやり
本番は緊張し過ぎて、朝0:30に目覚めてしまい、寝られないからそこからインプット解し、6時に家を出て試験会場に7:30到着、8:30開場、9:30試験開始
(6)2023年予備論文本試験の受験直後の所感
【1日目公法2時間20分】
憲法:F覚悟(67分で62行、聞かれた事が無い形式で憲法らしさをどう出すかに苦心、行政法との兼ね合いで損切り決定)
行政法:A期待(71分で79行、原告適格、訴え利益、裁量論、要件解釈、と全て準備済み論点)
【1日目刑事2時間20分】
刑法:A期待(65分で87行、遅すぎた構成要件実現、行為者介在の因果関係、因果錯誤、不法領得の意思、死者の占有、不可罰的事後行為と全て準備済み論点)
刑訴:A期待(70分で76行、苦手な逮捕前置主義だったが、条文を覚えてたのと、人単位vs事件単位の処理は準備してた、再逮捕再勾留も準備済み)
【1日目選択70分】
知財:A期待(70分で88行、時間&答案ギリギリ、多論点なのに丁寧に行き過ぎた、職務発明、移転請求、先使用権、先使用権の第三者援用、38違反、78可否)
【2日目実務基礎3時間】
民実:F(96分で72行、保証のやらかし、期限の利益喪失約款やらかし、民保は条文見つからず…惨憺たる結果になりそう…)
刑実:B(82分で83行、規則205条1項の証拠調への異議申立は「不相当不可」という但書を見落とし完全明後日へ…他の事実認定等で救われる事を祈る)
民事&刑事トータルでDくらい予想
【2日目民事3時間30分】
民法:B期待(74分71ページ、415、412の2、192、ノートには準備していないが短答知識の問題)
商法:A期待(72分、77行、一番不安の残る科目だったが、303株主提案権、305議題掲載請求権、831取消訴訟、828条1項7号新株発行無効訴訟、201③④通知欠如からの主要目的ルール(210条2号)、199③有利発行の309条2項5号特別総会欠落と論点は軒並み拾えた、全部準備してたところ)
民訴:F(64分で60行、訴えの変更=交換的変更=訴訟取り下げ+再訴=262の再訴禁止効が発効する、知らねー!信義則で処理…あぁ。。。もう一問の和解の既判力で踏ん張りたい…。損切決定科目)
(7)論文本試験結果
憲法A 行政法A 民法F 商法B 民訴F 刑法A 刑訴B 知財A 実務基礎B
得点:267.22
順位:236位
実は初日で合格していた(A4つB1つ)
二日目民事が壊滅的(F2つB1つ)、企業法務戦士なのに民事が悪いとかギルティ
実務基礎がBで留まる
(8)2023年9月論文試験後~口述本番
民事基礎実務対策
大島本(上巻)3 周、訴訟物と請求趣旨と要件事実を整理、大島本(上巻)の目次にキーワードで要点だけまとめる
アガルート民事基礎実務一問一答集を1 周
「読解民事訴訟法」を読む
民法&民訴の予備試験過去問の学者さん解説本を読み散らかす
判例解説民法を通読、問題集として使い、〇✕△記入、目次に要点整理
刑事基礎実務対策
基本刑法Ⅱ/基本刑事訴訟法Ⅰ付属web 問題一覧ダウンロードして演習
パーツ集に情報を一元化(基本刑法Ⅱと基本刑訴Ⅰは、問題集として使用し通読せず)
基本刑法Ⅰと基本刑訴Ⅱは残念ながら手が回らず。
刑事実務基礎の「定石」精読し直し
刑法&刑訴&刑訴規則や職務基本規程を読み、条文マーク
アガルートテキスト(刑法)をこのタイミングで初めて総論/各論どちらも通読(知識整理)
民事&刑事両方の共通する対策
論文試験合格発表前に、辰巳「A 評価再現本(令和4 年)」特典である口述過去問をダウンロード、論文発表までに2 周
特に間違えた問題については、パーツ集(口述版)に整理して一元化
論文試験合格発表後、上記各精度を上げつつ、模擬試験を2 社分(伊藤塾=Zoom、LEC=リアル対面)受験、本番同等環境を体感
note上に口述専用問題集が2 回分転がっていた、印刷してカミさんに出題してもらう
本番、刑事はできたものの、民事は完全に勉強対象から外していた保証(∵論文で出題されていた)が出されてフルボッコ…思い出したくもない出来で119点すれすれ合格(多分刑事60+民事59)
社会人受験生は勉強時間が無いので、論文試験終了後、とにかく早期に口述対策した方が良いです。論文がもしダメでも翌年には活かせる。
2024年2月1日に発表があり予備試験合格、2024年7月の司法試験に向けて始動(続く)