方針と仕様が二転三転してユーザーに混乱を与えているマイクロソフトの「画像生成AI」の「Bing Image Creator」系統の最新の話(「Copilot+ PC」は「ローカル環境で動く」方式なのでブーストチケット無し方式でも使えるようになった)
最近の自分のパソコンの「Windowsアップデート」で、「Copilot」関連が勝手にインストールされていて、しかも「生成AI」関連も大幅に仕様変更があったので、今回は、その話題について書いていきます。
マイクロソフトの「Windowsアップデート」では、世界中のユーザーを対象にしている関係で、「Windowsアップデート」の新規機能変更などは、同時に行うと、サーバーがパンクしてしまうので、ユーザーごとに若干変更適用される時期に差があります。
自分の場合には、
・(2024/10/23)Windowsアップデート後に、画面下の「タスクバー」の中に、「Copilot」が勝手に入る。(HDD残り容量66.4GB)
という状態になった。
「HDD」というのは、「全体の総容量の80%以下」程度になると動作が極端に重たくなったり、パソコンの動作が不安定になってくるので、現在、「HDD」プロパティの動作警告を見ると、「赤色」になったりならなかったりする境目に入ってしまったのでピンチです。
マイクロソフトが勝手に、Windowsアップデートで、要らない機能をどんどん入れてきて、ハードディスクを圧迫していくので、何かを削除しなければいけない。
「Copilot」は、自分は普段は何か個人情報を抜き取られているみたいで気持ち悪いので、普段は使っていないので、これを削除した。(「Windows 10」は削除できるが、「Windows 11は、「Copilot」は、OSとくっついてしまっているので削除できません」と公式に書いてあった)
それで、久々に、ブラウザの「EDGE」の右側に出る機能の「画像生成AI」の「Bing Image Creator」でもいじってみるか。と思ったら、そのボタンが消えてしまっている。
「あれれ?「Copilot」アプリという新バージョンの中に移動したのか?」と思ったが、そういうわけでも無いらしい。
先程の、削除した「Copilot」アプリを削除する前に動かしたのですが、「1番最初に、AIが、「あなたの事を何と呼んだらいいですか?」と個人情報を抜き取るような発言をした」ので、即削除した。
結局、この辺りの関連の話題をネットで検索すると、
・もの凄くややこしい、方針と仕様が二転三転してユーザーに混乱を与えているマイクロソフトの「画像生成AI」の「Bing Image Creator」系統の最新の話の経歴
がわかった。
(「Bing Image Creator」系統の名称変更の歴史と、Copilotで画像を生成できる「Image Creator」を試してみよう)
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2403/15/news142.html
『(マイクロソフトの「Bing Image Creator」系統の名称変更の歴史)
<「Image Creator」という名称>
・Bing Image Creator(旧称)(2023年3月プレビュー版。「DALL・E2」を使ったバージョン。「Image Creator(略称)」で呼ばれる事が多かった)
・Bing Image Creator(旧称)(2023年10月。「DALL・E3」を使ったバージョン)
<「Designer」という名称>
・DesignerのImage Creator(正式名称日本語表記)(2024年リブランディング。名称だけ「Designer」に変更した。2024年1月15日にMicrosoftの公式ブログに掲載された記事「Bringing the full power of Copilot to more people and businesses(Copilot の力をより多くの人々とビジネスに)」で、「Designer の Image Creator(旧名称 Bing Image Creator)による AI画像作成の強化。より精細な画像と横長フォーマットを提供し、1日あたり100回のブーストで、より高速に動作します」との記載を確認できる。)
・Image Creator from Designer(正式名称英語表記)
<「Copilot デザイナー」へ>
・Copilot デザイナー(サイト記載ロゴ)(2024年3月15日時点において、ブラウザからアクセスする「Image Creator」のサービスサイトでは、上部のロゴに「Copilot|デザイナー」と表記されており、下部のテキストとして「DesignerのImage Creatorは、~」や「新しいBingでImage Creatorを~」のような表記がごちゃごちゃと混在する。)
・Copilot Designer(サイト記載ロゴ英語表記)
・Designer(略称)
・デザイナー(略記日本語表記)』
という感じで、前から使っているバージョンの「Bing Image Creator」とほぼ同じ機能の名称だけでも、
・「Image Creator」という名称
・「Designer」という名称
・「Copilot デザイナー」という名称
という3系統も変更があった。(微妙に若干の変更部分はあるが、中身の根本の部分はほぼ同じ)
ややこしいのが、名称がほとんど同じなのに、中身の仕様が全然変わってしまった次の「Copilot+ PC」というやつです。
<(2024年6月24日のニュース記事)「Copilot+ PC」へ>
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/feature/1602443.html
『Microsoftから発表されたCopilot+ PCは、CPUに内蔵されたNPUを活用して、クラウドではなくローカルでAI機能を快適に利用できるようにしたPCとなる。現状は、QualcommのSnapdragon X Elite/Plusを搭載したPCのみとなるが、将来的に対応が拡大されることが予想される。』
これにより、今まで、「ブースト」という毎日配給されるチケット分しか「画像生成AI」の出力枚数には制限がかかっていてできなかったものが、「Copilot+ PC」以降は、「自分のパソコンのNPUを使って計算して出力する方式」に変わったので、枚数制限無く自由に出力でき、アイデアが日付を越した事で忘れてしまったりするような事も無くなった。(が、NPUという特殊方式を使うので、「Copilot+ PC」対応パソコンでしか使えない)
さらに、「Copilot+ PC」では、「ローカル環境のみで動くAI総合」のような形態に変わった事で、次のように、「画像生成AI」以外の事にも使える。
ここら辺の仕様改変は、最近の「Googleなどのローカル環境のみで動くAIスマホ」の発売の影響があるようです。
『(「Copilot+ PC」で使える機能)
・コクリエイター
(コクリエイター(Cocreator)は、Windows標準アプリである「ペイント」に搭載される生成AI機能となる。手書きのラフスケッチを自分で描くと、「AI」がその雰囲気に近い「画像生成AI」を使った出力にしてくれる機能)
・リコール(PCのデスクトップ画面を画像として保存するスクリーンショットが5秒おきに取得され、この情報がNPUによって処理され、画像そのものと検索用のインデックスが保存される。「スパイウェア」と感じる人も多く、個人セキュリティーや企業セキュリティー的に怖いと感じる人は「OFF」にできる)
・Windows Studio エフェクト
・イメージクリエーター/リスタイル
(フォトアプリに搭載されている画像生成機能。ローカルで動作するようになったので、コクリエイター同様、ブーストを気にせず画像生成や編集が可能になった)
・ライブキャプション
・自動スーパー解像度(Auto SR)』
「ローカル環境のみで動くAI総合」のような形態に変わった「Copilot+ PC」での最大の変更点は次の約款変更です。
<約款変更箇所>(大体、次のような意味の変更があった)
・「Copilot+ PC」は、「ローカル環境のみで動くAI総合」へと変わったために、今までに、マイクロソフトがしてきたネット経由の「生成AI」とは違って、「検査、監査」が簡略しかできない(要するに、生成AI自身の機能に含まれるアダルト画像が出力できないなどの簡易検査機能だけ動いている状態)ので、『「Copilot+ PC」を利用して出力された画像内に偶然含まれる可能性のある、他人の著作物を侵害する可能性のある箇所は、ユーザーご自身で判定してご自身の責任において利用して下さい』
利点は、「ローカル環境のみで、画像生成AIが動くので、ブーストチケット方式では無いので、1日の出力枚数などを気にしないで自由な時に、自由に扱える」ようになった事です。
要するに、マイクロソフトの「画像生成AI」の「Bing Image Creator」系統の名称変更の歴史では、
・「Image Creator」という名称
・「Designer」という名称
・「Copilot デザイナー」という名称
というほぼ同じ中身で名称だけ違う「画像生成AI」の名称の後に、
<「Copilot+ PC」内の機能の名称>(「Copilot+ PC」対応パソコンでしか使えない)
・コクリエイター(Cocreator)(Windows標準アプリである「ペイント」に搭載される生成AI機能となる。手書きのラフスケッチを自分で描くと、「AI」がその雰囲気に近い「画像生成AI」を使った出力にしてくれる機能)
・イメージクリエーター/リスタイル(フォトアプリに搭載されている画像生成機能。ローカルで動作するようになったので、コクリエイター同様、ブーストを気にせず画像生成や編集が可能になった)
という感じで、名称と仕様がコロコロ変わるので、ユーザーにかなりの混乱を与えているようです。
(「画像生成AI」を使いたいユーザーは今後どうしたらいいのか?)
現在、「画像生成AI」は、
<Stable Diffusion系>
・FLUX.1
・Stable Diffusion 3.5
<マイクロソフトの「Bing Image Creator」系>
のどちらを使っても、ほぼ同じ位の高品質な画像が出力される段階になってきました。
ここで、マイクロソフトの方は、
・「Copilot+ PC」というまったく新しい仕様を発表して、「ローカル環境のみで動く」ように仕様変更を大幅に変更したが、「NPU方式」に対応した「Copilot+ PC」対応パソコンでしか使えないのが現状なのですが、おそらくは、「今後のWindows 11パソコンの標準機能搭載」にしていきたい方針なのかもしれない。
一方で、昔から、「ローカル環境のみで動く」事に強みがあった「Stable Diffusion系」なのですが、通常、綺麗にある程度の解像度で画像出力できるようにパソコンを組む必要があって、最低でも、「20万円」程度の「画像生成AI専用パソコン」に最適化したパソコンが必要で、すでに持っている「ゲーミングPC」とは方向性が違うので、買い直しになる。
「Stable Diffusion系」で本格的に「画像生成AI」をやろうとすると、60万円位のパソコンが必要になるそうです。
という感じで現在の時期は、「過渡期」の1番変更の大きい時期に入ってしまった為に、どちらにしても、グラフィックカードの「Nvidia」が、もっと安価で高性能の製品を出すまで待った方がいいような状況です。
マイクロソフトの方は、2025年10月に、「Windows 10サービス終了」予定なので、その時期の買い替え需要向けに、今回、「Copilot+ PC」というまったく新しい仕様変更発表をしたようです。
ただ、現在、「AIスマートフォン」という、「ローカル環境のみで動くAIスマホ」がすでに出てしまったので、あまり積極的なユーザーで無い場合には、それで終わってしまう可能性がある。
ただ、「AIスマホ」では簡単な事しかできない。
積極的に、「綺麗な画像生成AI」を使いたい人達は、2026年頃の段階の「Nvidia」の高性能で安価なグラフィックカードを狙った方が良さそうです。
「Nvidia」で出なかった場合には、「Copilot+ PC」でも、現状大体、ほとんどのユーザーが満足いく程度の綺麗さが出る段階には入ってきているので、「フルパワーの8割位の綺麗さの画像出力」位で満足がいくなら、マイクロソフトが、これを標準パソコンで導入する予定だった場合には、あまり無駄な出費をしないでも、「Windows 11パソコン買い替え」だけで使えてしまう可能性もある。
「Copilot+ PC」に必要な、「NPU方式」に対応した「Copilot+ PC」対応パソコンというのが高額になる方式だった場合には、「画像生成AI」に興味の無いユーザーも多いので、規格ごと消えてしまうでしょう。
自分は、「Stable Diffusion系」の「Nvidia」方式(ゲーミングPCでも使えるので)と、「Copilot+ PC」方式の両方が動く環境が安く構築できるのであれば、そっちを買いたい感じです。
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