最近の陰謀論の中で、「レプティリアン」陰謀論と呼ばれる文書は、「読んでも何が何だかわからない」事が多くて、個人的に困っていたのだが、その根拠、「設定」は、「テラ文書」と呼ばれる設定を採用しているようで、とてもわかりやすい。
自分は、中の人が、辞典の校正をしている辞典学者なわけですが、辞典学者には主に2種類いて、
<辞典学者の種類>
(1) <「規範言語学」厳守タイプ>「検閲官」になるタイプ。「規範言語学」からはずれると文句を言う。「陰謀論」など胡散臭い文書は、完全に無視するタイプ。
(2) <「流動する言語学の最新の情報解析をする」タイプ>「表現、言論の自由を守る」タイプ。こちらのタイプは、「一般人のしている言論活動の観察に徹する」タイプで、そこから、言語学的特徴を探し出していくタイプ。
自分は、(2)の「表現、言論の自由を守る」、「人々のしている事を観察する事に徹して、そこから言語学解析をする」というタイプの方なので、概ね、寛容です。
「陰謀論だから、陰謀論なので、それは、フェイクニュースだ」みたいな、乱暴な手法の論点が存在しない論法はおかしいので、自分は、そういう事はせずに、「文書内から読み取れる情報があれば読み取る」というような立場です。
とりあえず、辞典の校正をするには、「元の文書」を読む必要があるのだが、「レプティリアン」陰謀論と呼ばれる文書は、「読んでも何が何だかわからない」事が多くて、個人的に困っていたのだが、その根拠、「設定」は、「テラ文書」と呼ばれる設定を採用しているようで、とてもわかりやすい。
<1> 「テラ文書」
(<ムー>テラ文書)
https://web-mu.jp/history/30322/
という感じで、この「テラ文書」の「設定」を知っていないと、「レプティリアン」陰謀論と呼ばれる文書は、「読んでも何が何だかわからない」。
つまり、これらの「テラ文書」の「設定」や、「レプティリアン」なんかには、著作権があり現在生きている状態のようです。(真偽はどちらでもよく、「自作小説ネタ」に使えるのか?だけを調査しているだけなので)
<2> 「レプティリアン」陰謀論
((wikipedia)「レプティリアン」陰謀論)
https://ja.wikipedia.org/wiki/レプティリアンによる陰謀説
「レプティリアン」陰謀論の方も、著作権があり現在生きている状態のようで、安易に、自作小説ネタに使えない。
「レプティリアン」陰謀論自体を最初に言い出した人物は、誰なのか?不明だが、世の中に広く知れ渡るきっかけを作ったのは、小説家の「デイビッド・アイク」のようです。
「レプティリアン」陰謀論とはいうものの、「(wikipedia)デイビッド・アイク」を読む限りでは、スタートの時点の主張は、度を超えておかしい主張ではなく、一般の考古学的知見を述べているだけです。
((wikipedia)デイビッド・アイク)
https://ja.wikipedia.org/wiki/デイビッド・アイク
というここら辺の「考古学的着眼点」の話辺りまでならば、むしろいい着眼点とも思われる。
デイビッド・アイクの方に、「ホピ族」が出てくるので、「テラ文書」も、そこに着想を得て作られたのかもしれないが、どちらが先なのか?不明。
特に、「キリスト教徒、ユダヤ教徒、イスラム教徒」にとっては、「旧約聖書」の辺りは共通の歴史なので、
・旧約聖書ではイヴを誘惑した「蛇」
という所があるので、どうも、多くの「レプティリアン」陰謀論支持者が世界中で増えたようです。(「レプティリアン」や、それ以外のもし実在の宇宙人が「蛇」型だった場合には、それが、どんなに「善」なる存在であったとしても、未来では、「キリスト教徒、ユダヤ教徒、イスラム教徒」にとっては、「旧約聖書」を引用して「蛇型の宇宙人などは悪だ」と決めつけられてしまう、人類の思考欠陥が存在してしまう事辺りは読み取れた)
陰謀論文書の解析では、胡散臭い単語部分である「レプティリアン」の箇所を、「蛇神」などにデジタルテキスト置換して、「陰謀論は陰謀論だから陰謀論だ」という先入観を抜きにして読んでいくと、「いろいろな発見」をする事はできるので、個人的には、「いい着眼点」と思われる。
問題なのは、その後に、デイビッド・アイクは、
・世界中の政治家などは、「レプティリアン」に操られている。
などと主張するようになってしまった事で、陰謀論になってしまった。(陰謀論にして炎上させる事で、小説を儲けさせるなどのマーケティング手法はあるが)
((wikipedia)デイビッド・アイク)
https://ja.wikipedia.org/wiki/デイビッド・アイク
この
・デイビッド・アイクによる「レプティリアン」の「設定」
というのも、普通に、「SFの設定」であれば、かなり面白いと思われるが、著作権があり現在生きているので、「自作小説」ネタには使えない。
陰謀論文書は、現在、「フェイクニュース」対策で、削除されやすいが、「SFの設定」である事の明記と、「シェアードワールド」である事の明記、「実在の人物への名誉毀損への配慮をする」などの必要事項の明記をすれば、別に、削除されないだろうに、「表現、言論の自由」の守り方や手法を知っていれば、もっと、いろいろなネタの議論はできただろう。
ようやく、
・「テラ文書」と、デイビッド・アイクによる「レプティリアン」の「設定」
がわかったので、今まで意味不明だった、「レプティリアン」陰謀論と呼ばれる文書は、SFとして読む事位はできるようにはなった。(むしろ、「クトゥルフ神話」のように「SF小説だ」と言っていれば流行ったのかもしれないネタになったかもしれない)
(結論)
「テラ文書、レプティリアン、アヌンナキ(宇宙人)」のネタは、「現在生きている著作権がある」状態なので、まだ自作小説ネタには使えない。
(むしろ、これらの著作権が切れた時期の社会の陰謀論混乱の方が厄介になる事が、あらかじめわかっているので、未来の「~年問題」とかになってしまう事だけは確実にわかっている状態)
自分は最大限、「検閲官側にはならない」中で、「表現、言論の自由」を一般の人達が獲得できるようには考えて動くタイプです。