人生の恩人は、へなちょこの4人組
noteの更新が滞って早4ヶ月…
お題にそって更新を続けていたのですが、とあるテーマでつまづいて書けなくなってしまい、悩んでいるうちにnoteから遠ざかってしまいました。
そんな時に、受講しているSHElikesのライターコミュニティさんが開催している #リハビリnote という企画に出会いました。
素敵な機会を頂いたので、駆け込みではありますが更新できたらいいなと思い締切2日前からぽちぽち文章を作りはじめました。
めちゃくちゃ推し語りになってしまいましたが、すべりこみで間に合いそうなので、思い切って参加させていただきます。
私が影響を受けた音楽は
「BUMP OF CHICKEN」が作る曲たちです。
色々なものに抵抗なく興味を持てるのが特技のひとつなのですが、長くずっと好きでいられるものはそうそうなくて。
そんな私が、もう20年近く愛し続けているのが、彼らと、彼らの音楽です。
とてもとても長くなってしまうと思いますが、よければお付き合いいただけると嬉しいです。
出逢い
一番初めの出会いは、Flash動画でした。
Flash動画とは、ニコニコ動画やyoutubeの前身のような、おもしろ動画。
ご存知でしょうか?今の子どもたち、Flashなんて知らないだろうな。笑
知らない方のために、紹介しているサイトを。
懐かしすぎて震える。
小学生高学年、ちょうどコンピューターの授業が導入された時期でした。
パソコンルームで休み時間に、同級生と面白いFlashを探して一緒に視聴するのがその頃の楽しみ。
ある日、新しいFlash動画を探している時にとある物語仕立てのFlashに釘付けになりました。
そこで使われていた楽曲が、BUMP OF CHICKEN の「K」という曲。
まるで、物語を1冊読んでいるかのような世界観。
Flash動画自体も、曲の歌詞にそのままイラストで映像をつけたものなのですが、とても感動したことを今でもよく覚えています。
再会
Kとの出会いから2年経ち、中学生になった私は同じバスケ部の友達に「私今この人たちのこの曲にハマってるんだよね!」と勧められ「Sailing Day」という曲に出逢います。
映画「ONE PIECE デッドエンドの冒険」の主題歌にもなった楽曲で、イントロから疾走感のあるメロディ、力強い歌声、歌詞にすっかりハマってしまいました。
それから、BUMP OF CHICKENってどんなバンドなんだろう!と他の曲もたくさん調べました。
そこで私は、2年前に出会った「K」と再会。
「うわー!これこの人たちの曲だったんだ!」
と見事に心を掴まれ、そこからは毎日毎日曲を聴き、iモード接続にドキドキしながら着メロをダウンロードし、毎週日曜日深夜2時は、コソコソとPONTSUKAを聴く日々でした。
(PONTSUKAとは、BAY FMで放送されている彼らのラジオ。最近金曜日にお引越し。)
思春期の、心の支え
それからずっと私は、彼らの音楽を聴きながら歳を重ねていきました。
BUMP OF CHICKENの、ストーリーやメッセージ性の高い歌詞。
ボーカル藤原基央さんの描くその深い深い世界観の歌詞に、思春期の私は本当に助けられてきました。
受験や、大事な試合の時には「ノーヒットノーラン」や「バトルクライ」
実家を出て一人暮らしをするときは「バイバイサンキュー」と「ナイフ」
落ち込んだ時に支えになってくれたのは「ロストマン」「同じドアをくぐれたら」
人生の節目節目には、必ず彼らの音楽が側にいて、寄り添ってくれていました。
LIVE
初めて彼らのLIVEに行ったのは、2006年のrun rabbit runというBUMP初アリーナツアー公演。
当時中学生だった私が、お母さんに許可をもらって初めて行き、人の隙間から小さく見える4人にドキドキしたのを覚えています。
それ以来大きな箱LIVEには何度も参戦しましたが、そのなかでも一番忘れられないのが、結成20周年記念のSpecial LIVE。
それまで恐らく、周年ライブと銘打って開催されたものはなく、とても貴重な、1日だけのLIVE。
開催が決まり、当たった時はめちゃくちゃ嬉しかった。
のに。
LIVE参戦数日前に、私は、これまでの人生で最大のショックを受け、失意のどん底に突き落とされ、毎日ずっと泣いていました。
涙も出尽くしてカラカラになった頃に訪れた、LIVEの当日。
本当に元気が出なかった。
布団からも出たくなかった。
でも、一緒に行ってくれる仲良しの先輩も本当に楽しみにしていたから...と重い身体を引きずりなんとか会場へ。
ぎゅうぎゅうになってLIVEを楽しむパワーがなかった私は、幕張メッセの広い会場の一番後ろで、ぱんぱんに腫れた目を瞑って、静かに音に身を委ねていました。
そしてLIVEも終盤、思いがけない曲が流れてきました。
それは「BUMP OF CHICKENのテーマ」という曲。
メンバーが10代の頃、自分たちのテーマ曲が欲しいね、と書き上げた楽曲で、インディーズのデモテープにしか収録されていない幻のような曲。
メジャーデビュー以降はライブでも結成記念日に開催された時に数回しか演奏されたことはなく、当時CDなどにも残っていませんでした。
私も噂には聞いていて、中学生の頃に誰かから教えてもらって聞いた朧げな記憶しかありませんでした。
周りの人たちも、なんだっけこの曲...?みたいな雰囲気の中、こんな、原点を生で聴けるとは。
信じられない感動を感じて、気づけば声をあげておいおい泣いてしまいました。
ああ、LIVEに来て良かったな。
ベッドから引きずり出してもらってよかったな。
どん底にいたけれど、私の人生、この人たちに逢えたんだから、まだまだきっと大丈夫。生きていける。
そんな想いで、少しずつ立ち直っていきました。
ずっとそばにいてくれた
それから程なくして結婚し、子どもが生まれました。
ちょうど出産の時期に幕張メッセでLIVEがあったのですが、予定日どん被りで断念。(無謀すぎる)
そして出産して、育児に追われているうちに私はどんどん疲弊していってしまいました。
最初は良かった。
出産後も意外と体力があり、思ったよりも体の自由もきくし、周りのサポートもある。出産前にシュミレーションしていたから、家事もそこそこ回せてる。順調じゃん。
そう思ったのも束の間で。
私以外の抱っこを受け付けず、抱っこからおろすと永遠に泣き続ける娘。
1日20時間くらいは抱き続けているような生活。
寝不足でふらふら。
自分のことは二の次。
娘の母として、満身創痍の日々でした。
娘が生まれて半年が過ぎる頃。
お昼寝の時間にソファーに横になり、娘を抱っこしてお腹の上で寝かせていたとき、いつもなら一緒に寝てしまうのですが、窓から入り込んできた春の風が心地よく、少し気分が上がった私はスマホを手に取り、Amazon musicを起動しました。
プレイリストも、あなたへのおすすめも、出てくるのは子どもの曲ばかり。
そういえば、私が聴きたい曲をずっと聞いていなかったなぁ、ということに気づきました。
久しぶりに「BUMP OF CHICKEN 」と入力し、検索。
再生し、演奏が耳に飛び込んだ瞬間、ぶわあっと全身に鳥肌が立って、涙が一気に溢れてきました。
そんな反応が起きた自分自身に本当びっくりしたけど、母でも妻でもない「わたし」が自分の中に一気に注がれて、身体の中に戻ってきたような感覚になりました。
それから娘が目を覚ます時間まで夢中になって聴きつづけました。
これまでの「わたし」を取り戻すように。
そして、思い出しました。
今、お腹の上ですやすや寝ているこの子と出逢うよりも前から
もうすぐ仕事から帰ってくる夫と出逢うよりも前から
BUMP OF CHICKEN は
BUMP OF CHICKENの曲たちは
ずっとずっと私の人生に寄り添ってくれていたことに。
大好きな人と、大好きなことを
この人たち、メンバー同士めちゃくちゃ仲良しなのがまた最高なんです。
BUMPを好きな理由のひとつが、「大好きな人と大好きなことをやっている人たちだから」というところ。
こんなに素敵な曲を作って奏でる人たちなのに(なのに?)メンバー同士でお喋りしだすと、本当いい意味で中学生男子のような、いつまでも、どこまでも、ずっと仲のいい幼馴染。
それが、また大好きなところ。
活動を続けるのが難しい時期もあったけど、それを乗り越えて4人揃ってステージに立って、またたくさんの景色を一緒に見られることが、すごくすごく嬉しいのです。
これからもずっと私は、この人たちの音楽と一緒に生きていけたらいいな。と思っています。
「BUMP OF CHICKEN」
今までも、これからもずっと、私の人生にかけがえのない、宝物の音楽とバンドです。