005 自分を持つということ
今年の6月末から7月半ばにかけて、
これまで知らなかった自分にたくさん出会いました。
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休学して行くはずだった留学に行けなくなって、
全くの想定外の進級をして大学4年生になりました。
就活もまだだったので、
良くも悪くもその先の分かれ道は選び放題。
『この先、海外に行けるようになれば休学して留学するの?』
『留学は諦めて就活するの?』『それとも大学院に進むの?』
『ほかの道を探すの?』『そもそも今年卒業するの?しないの?』
突然の選択肢を前にぐるぐると何度も同じ問いに戻りながら、
気付いたことがひとつ。
「私、どうしたらいいかばかり考えて
自分がどうしたいって、全く考えてない。」
そんなに優柔不断で、決断力がない自分がいるなんて
今まで思ったこともなかったから、
気付いたときはとてもショックでした。
でもそのことに気付けたのは、
とても大きな収穫だと思っています。
これからは「どうしたいか」を意識して考えればいい。
それから改めてどうしたいか考えて、というよりも、
ほかの「やりたいこと」を疎かにして
同じことでずーーーーっとくよくよ悩む時間ももったいないな、
って思って、ようやく
「今年みんなと一緒に卒業する」
「留学はそのあと就活が終わってからする」
と決められました。
決めてしまえばあとはすぐに切り替えられることも、
このときにはじめて出会った自分でした。
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次に出会ったのが、
「すぐにわくわくすることを忘れてしまう」自分。
コピーライターの阿部広太郎さん主宰の
連続講座「言葉の企画」の第2回課題に取り組んでいる時でした。
▼「言葉の企画」について▼
テレビ朝日 芦田太郎さんからの
「ゴールデン帯のファミリー層向け番組を企画してください。」
という課題。
私は元よりわくわくする作品や企画にときめく瞬間が大好きで、
自分がつくる側に回った時も、
「自分も相手もわくわくを感じる」ことを軸に置くようにしています。
していたはずでした。
できていませんでした。
なかなか思うようにアイデアが出てこなくて、
「どうしようどうしよう、、、」と考えているうちに
ふと思い浮かんんだのが
「あ、いま私わくわくしてなくない…?」
わくわくすることがなによりも大切で大好きなはずなのに、
何とか案を出さなきゃって、課題が重々しい義務みたいになってて、
気が付いたら全然わくわくしてなかった。
これももう大ショック。
でも気付けたってことは、これももうきっと大丈夫。
もちろんわくわくすることばかり考えて、
それ意外に目がいかないことは避けるべき。
だけどこれからはもっと自分のわくわくを大切にして、
しっかりと向き合って作品や企画に向き合っていけると感じています。
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最後にもうひとり。
noteだったり、授業の感想文だったり、
何かしら頭の中を出さなきゃいけないとき、
どうしても自分の書いている内容に自信が持てなくて、
「ほかの人はどんなことを書いてるんだろう?」
ってことばかりが気になってた自分。
自分の考えをまとめる最中にほかの人の文章に触れるうちに
「あれ?私の感じたこと考えたことって
実は的外れなんじゃないだろうか?」
と思うことが、これまで何度も何度もありました。
そうやって考えるうちに
どんどん最初に感じたこととは違う言葉が並び始めて、
いかにも「それらしい文章」ばかりを出していたように思います。
自分ひとりで思ったこと、感じたことを素直に綴れず、
ほかの人の言葉に影響を受けて、何度文章を書いてきただろう。
そう考えると、
「今まで私が出した言葉は
『本当の私の言葉だった』って胸張って言える?」
って、そんなことばかり考えちゃって
やっぱりショックを受けました。
さらに、ここまでに出会った
・「『どうしたい』がない優柔不断な」自分
・「わくわくをすぐ忘れてしまう」自分
はすぐ受け入れられたのに、
「自分の言葉に自信が持てない」自分だけは
どう受け入れていけばいいのかがわからなくて、
素直に受け入れられない気持ちが溢れて、
今もちょっともやもやしながら、この文章を書いています。
せめてもの努力で、
ここまで誰の文章も目に入れずに。
この文章をいま出すべきか。
私の身の回りの文脈から外れたことは書いていないか。
不安は拭えないけれど、
一歩前進だと思って公開しようと思います。
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ここまで出会った「はじめての自分」は、
どれもこれも「自分という軸がはっきりしていない」ところから
派生してきたのだと分析。
はっきりとした「自分」を持っていないから、
どうしたいかもわからないし、
わくわくして何かをつくることもできない。
でもそれも間違いなく自分の一部。
それを受け入れた上で、どう進んでいけばいいんだろう。
どう進んでいきたいんだろう。
ずっと考え続けているけど、
まだまだ「自分」がどんな人間なのか全貌ははっきりしません。
今回書いた自分の他にも、たくさんの自分がいる。
その自分を集約していったら、強い自分の軸ができるのかな、と
今ちょっとどきどきわくわくしています。
きっとこれからも、
いろんな人に出会って、いろんなことに取り組んで
そのたびにまた知らなかった自分にも出会って
ショック受けたり喜んだりすると思います。
その全部を少しずつかき集めて、
いつか胸を張って自分を誇れるようになりたいです。