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ここにいるのに、ここにいない。~「ふたりの傷跡」試写会~

スクランブル交差点の信号が青に変わり、歩き始めたが、後ろから追い越してくる人、前から歩いてくる人、左右から横切る人、たくさんの人の体が当たる。確かに自分はここにいるのに、まるで自分が相手から見えていないような、存在していないような感覚を抱き、信号を渡り終えた。

こんにちは、つなサポ・矢野です。

久しぶりに歩いた渋谷。そんな「ここにいるのに、ここにいない。」ような感覚に陥ったスクランブル交差点を越えてたどり着いたのはこちら、ユーロライブにて行われた映画「ふたりの傷跡」のクラウドファンディング支援者へのリターン試写会。

今回、助監督をつとめられた本間さんのご縁でささやかながらご支援させていただく運びとなりました。

本間さんは、以前、弊社企画の金魚たちの夏祭り2021にこちらの素敵な作品を出展してくださり、それ以来交流をさせていただいております。(1分でとてもポジティブな気持ちになれます!ぜひご覧ください!)


さて、試写会は、まずアイオライトレコード・野田監督と、出演者、木崎ミナ役の八木みなみさん、黒田ハルカ役の佐久間遼さん、青葉ハル役の萌映さんのトークショーからはじまりました。

野田監督の独特の進行と、それにうまく切り返しながら答えていく出演者のお三方のやり取りがほっこりする素敵な時間でした。


そして、本編。

親友のハルを自殺で失った悲しみから、自己嫌悪を抱えて生きるミナ。そんなミナが、転校生のハルカとの出会いをきっかけに希望を見出していくストーリー。

見終えたとき、「そんなに自分を責めなくていいんだよ」という野田監督のメッセージがすっと心に入ってきました。

今日は、いつの間にかミナに感情移入しながら映画に没入してしまいましたが、ふと、登場人物それぞれの視点、それぞれのストーリーがあるよな、と想像し、また見たいな、という思いも芽生えました。



試写会を終えた帰り道。

相変わらず渋谷の街は人であふれかえっていて、スクランブル交差点では後ろから追い越してくる人、前から歩いてくる人、左右から横切る人、たくさんの人の体が当たりました。(ここまで来ると、もはや自分が当たりに行っているのか?という錯覚に陥りますが、ビビり矢野はそんなオラオラ歩きはできません(笑))


ただ、映画館に向かうときに感じた「ここに存在しないかのような感覚」に、帰り道では襲われることがなかったのは、この映画のおかげかもしれません。



さて、今回は、本間さんの呼びかけということもありましたが、最終的には、クラウドファンディングの告知文の中でも、特にこの部分に惹かれてご支援を決めました。

学校のクラスという社会の中で多様性を持つことで考え方を認め合い、許し合える‥そんな柔軟性が必要だと思います。

これからの未来の子供達が柔軟な教育を受け、生きやすい日々を送れることを祈って、このプロジェクトを始めました。

この作品では音楽が主人公に寄り添う存在として出てきます。
芸術が心や人に寄り添う力を持つことを改めて表現したいです。

https://motion-gallery.net/projects/Aiolight


この「ふたりの傷跡」を見て、様々な想いを抱いて、そして前へ進める人はたくさんいるのではないかと思います。

この映画が、これから先もたくさんの人に届くことを願っていますし、今後、弊社でもそのためにできることを見つけていきたい、という目標が見つかりました。

制作に携わられた皆さま、ありがとうございました!!



5月に名古屋、大阪でアンコール放映が決まっているそうです!!


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