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行間を訓む vol.10 ~ときのそら 『花時の空』 編 ~

プロローグ

 
 ときのそらちゃん、チャンネル登録100万人おめでとうございます!!🎉
そらちゃんと言えばホロライブの原点であり、今や多くのタレントを排出している大きなVtuber事務所『ホロライブ』の看板アイドルさんですよね。
 2022.07.27付でついに記念すべき100万人登録を達成されました。その日の夜(21:00~)に耐久配信ならぬ見守り配信を予定していましたが、昼の時点であっさり突破。私も思わず(๑╹ᆺ╹)ありゃ? まぁ、それもまたときの運でせう。
 さて、100万人見守り配信だったはずの件の放送では、そらちゃんの初配信の同時視聴が行われたのと同時に、ご本人が歌唱披露された曲があります。それが、今回ご紹介する『花時の空(はなどきのそら)』という曲です。
 私もホロライブを推しておきながらほぼ初見という有様で、不勉強さを痛感したところではありますがそれはさておき(ヲイ)、大変意義深い出会いとタイミングでしたので誠に勝手ながら10回目の「行間を訓む」で取り上げさせて頂くことと致しました。
 『花時の空』は2022.02.22.に『KumoHurray!(くもはれ)』という曲と共に正式にリリースされた楽曲で、元々は2021年の誕生日の際に限定で販売されたものだそうです。まずは一度ご試聴くださいませ。▼

 ――― 自身の名前が織り込まれたようにも取れる表題ですが、一体なぜこのタイミングでこの曲なのかということを含めて訓み通していきたいと思います。

 注)セクション分けや歌詞の内容の考察ついてはあくまで筆者の個人的主観です。専門家でもない為もしかすると表現や言葉使い等に間違いもあるかもしれませんので万一の場合はご容赦ください。


歌詞訓み(§1)



見渡した瞳に映る青空
霞みかけだけれど踏み出してみようか
透き通ったキャンバス これからの形

 見渡す限りの澄み渡る青空を映した瞳。透き通ったキャンバスはこれからの形をおぼろげに示した霞かけだけど、だからこそ踏み出してみようか。
※そらちゃんが活動を始めたVtuber黎明期の様子が想起されるようにも感じる。何もない「透き通ったキャンバス」というところが「はじまり」を連想
させる様な気がしている。


忘れたりしないよ それが私だよ
時計は流されぐるぐる回る
足跡数えて靴紐結ぶ

 時の流れが振り返る間もなくぐるぐる進む。ほんの些細なことでも、確かに私が歩んだ足跡だから。それが私だし、忘れることはないよ。靴紐を結び直して、足跡も見返しながらまた前に進み続ける。


花ひらり開いてくよ 寒空でも愛せるよ
そらへ駆けてく ときを生きてる 止まらないよ私

 少しづつ私が通った道に花が咲いていくように、自分の頑張りが実を結ぶのであれば、厳しく寒い空でも愛おしく感じる。だから私は時の流れのように、止まらないであの青空を駆ける。自分のペースで。


あなたのこと知ってるよ 優しい言葉知ってるよ
遠回りでも 荒れた道でも 歩いてきて良かったなぁ

 優しい言葉をくれたあなた(リスナー)のこと、知ってるよ。見えているよ。たとえ遠回りだったとしても、茨のような荒れた道でも、ここまで止まらず諦めずに歩き続けてきて本当に良かった。


見とれた星影にかざす手のひら
とめどなく溢れた 深い空の色
想えばどんな日もピースのようで
私は私だと信じられるんだ
目を閉じて好きな歌口ずさむ
私のメロディ届いてますか

 夜空に瞬く星の光に手をかざすと、幾重にも重なる様な深い空の色がとめどなく溢れてくる。この「そら」は過ごした日々。だからどのような日もパズルの「ピース」のようにこの「そら」を創る大事な欠片のひとつなんだ。だから私は私だと改めて自覚し、信じることが出来る。
 ゆっくり目を閉じて私の好きな歌を口ずさんでみる。あなた(リスナーや私を知らない誰か)の元に私の奏でる歌(詩・旋律)が届いてくれているといいなぁ。


歌詞訓み(§2)


花ふわり彩ってくよ 巡り集めた絵の具で
旅の思い出 お揃いなのは 支え合った証

 歩く道すがら巡って集めた絵の具でふわりと筆を一振り、花を彩っていく。支え合った証としてお揃いの旅の思い出を携えて。


たわいない話しもしよう あなたの夢ききたいな
隣を向いて笑いかけるよ ずっとずっとありがとう

 今度はあなたの番。あなたの夢を聴かせて欲しいな。隣を向いてたわいもない雑談をしながら、「ずっとありがとう」の意を込めて笑いかける。


雨降る夜でも ここにあったんだ
あの空の色を 光待つ場所を
旅路のキセキを 見せたいから

 栄光を待つ場所の空の色。雨降る夜でも見つけることが出来る。ここにあったんだね。あなたを連れて旅路のキセキをその目に見せたいから。


見渡した瞳は春の青空
木の芽風微かに髪を揺らしてく
あなたの声が聴こえる 響き合う音は強く
この高鳴りと同じ速さで 夢の先へ

 木の芽時に吹く心地よい風が髪を微かに揺らし、見渡した春の青空を瞳に映して。あなたの声と私の声、響き合う音は胸の高鳴りと強く同調して夢の先へ。


花ひらり開いてくよ 寒空でも愛せるよ
そらへ駆けてく ときを生きてる 止まらないよ私
あなたのことも知ってるよ 優しい言葉知ってるよ
遠回りでも 荒れた道でも歩いてきて良かったなぁ…
止まらないよ 一緒に歩いていこう

(※§1で訓んだ部分の繰り返し)
 少しづつ私が通った道に花が咲いていくように、いつ何時になるかはわからないけど、自分の頑張りや努力が実を結ぶのであれば、たとえ遠回りな道程だったとしても、茨のような荒れた道でも、厳しく寒い空でも、自分への試練だと思えるし、愛おしく感じる。それが私なりの歩んできた結果なのだから。時の流れのように針を止めないで、自分のペースであの青空を駆けてゆく。
 優しい言葉をくれたみんなのこと、知ってるよ。応援は私の元に届いているし、見えているよ。だからここ(現在)まで諦めず、止まらないで歩き続けてきて本当に良かったなぁと実感できる。
 私は止まらないから、一緒に歩いて行こうね ―――
※最後の一小節に揺るぎない本人の決意とリスナーへのメッセージが感じられる。

エピローグ

 そらちゃんの人柄とやさしいメロディが心に染み入るような楽曲でした。ところでこの記事のはじめの方で『なぜこのタイミングなのか』という問いを投げかけました。ここまで訓んで下さった方はなんとはなしにおわかりかもしれません。歌詞からも分かるように、そらちゃんの歩みと振り返り、これからの決意などの想いがこめられた楽曲であることから、この記念すべき100万人達成での歌唱は歌詞の意味も相まって大変意義深く、想いが溢れているような演出でよりエモみが増したといった具合なのではないでしょうか。
 ――― タイトルの「花時(はなどき)」とは、一般的に「春、いろいろの花の咲くころ。特に、桜の花のころ。」とされています。春は様々な花が咲き乱れる季節であり、華やかになる季節の象徴的な言葉になると思います。
 筆者である私個人の解釈では、「花時」の訪れは人によって様々あり、春に限ったことではないと思います。それぞれに輝ける瞬間(とき)・時間(とき)・時代(とき)と場所があり、本人がその訪れを感じ取り、実感できたときがまさにその人にとっての花咲き乱れる「花時」なのではないかと思っています。

 ところで話は変わりますが、そらちゃんのチャンネル登録者の推移が波を描くことなく(下がらず)ゆっくり上昇していって100万人まで到達されているとのこと。(引用できるちょうどいいデータ等見つけられずですみません)今やホロライブにはチャンネル登録者100万人越えのタレントが多くいる中、そらちゃんは地道に努力を続けて、確実に着実にファンを獲得されていっていることが窺えます。
 記念放送でも「長かったなぁ…」とつぶやいたそらちゃん。Vtuberが今のように広がる前から活動されていただけあって、言葉の重みが違いますね。  そらちゃんの今後の活動と所属されているホロライブがどのように成長されていくのか、ご本人の目標とされている横浜アリーナでの単独ライブが行える日が来るのか、非情に楽しみですよね。
 気になった方はチャンネルやTwitter等を覗いてみてはいかがでしょうか▼

ときのそら Twitter:https://twitter.com/tokino_sora

 
 実は今回からしれっと自作のサムネイルを入れてみました。今後もこのままかもしれませんし、しれっといつの間に形を変えたりして使っていくかもしれませんw


それではまた次回の「行間を訓む」お会い致しましょう~!!👋
2022.08.11. つなな

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