行間を訓む vol.35 ~ 桐谷こむぎ4周年記念「時間ドロボウ」 編 ~
プロローグ
こんむぎ~!🍞 メルティーコネクト株式会社(通称:めるコネ!)所属、底抜けに明るいバーチャルパン屋さん見習いの『桐谷こむぎ』さん。12月1日で活動4周年となられました!おめでとうございます~~~!!👏👏🎊🎂🎉👏👏
そんな記念すべき日にフォーカスさせて頂くのは桐谷こむぎさんのオリジナル曲「時間ドロボウ」です。そんなこむぎさんご本人について僭越ながら軽くご紹介させて頂くと、元々は個人勢VとしてIRIAMで活動しつつ、REALITYやMirrativでも活動をされていたようですが、2023.01.09.に現在の事務所めるコネ!に所属となられました。そして何やら最新の情報では、2023.12月末の契約満了をもって「めるコネ!」を卒業して個人勢Vに戻られるご様子。
時にはゲーム実況Vtuber、時には歌って踊るVsinger。可愛い、だけじゃない多才なクリエイターでもあります。普段はバーチャルパン屋さんで見習いとして働きつつ活動している、底抜けに明るいキリンの子。人間の姿では身長約150㎝なのに対して、キリンの姿では326メートルで333メートルの東京タワーに迫る高さなんだとか。みんなと「いっしょにおおきくなる」ことが目標の明朗快活なVtuberさんです。
最近だと、2023.10.29.に友人に誘われて行ったイベントで、秋葉原にあります「アニソン DJ BER あるけみすと2.0」に行った際に「めるけみすと」というコラボカフェイベントで桐谷こむぎさんも出演されておりました。僭越ながら少々コラボメンバーとのおしゃべりもして参りました。コラボならではのフードメニューも展開され、楽しませて頂きました。
さてそんな彼女が歌うオリジナル曲「時間ドロボウ」ですが、2022.12.24.にこむぎさん本人のyoutubeチャンネルにて5番目のオリジナルシングル曲として投稿されました。間もなく投稿から約1年が経過しようとしております。音楽はアザミさん・歌詞はこむぎさんご本人とアザミさんが共同で手がけておられます。先程紹介させて頂いた「めるけみすと」のイベントでも生で歌唱されておられました。自身の代表的な曲というところも少なからずあるからだと思います。
周年記念であり、純粋に良曲であることもこの曲をフォーカスする理由ですが、歌詞がどこか切なげな雰囲気を纏っており、いつもの快活な印象の彼女とは違った側面を感じられる曲調と歌詞の内容であることが挙げられます。
曲の紹介文には▼
なるほど、これは。つななに電流走る。
初見の方がいらっしゃいましたら下記からどうぞ一度ご試聴ください ▼
いかがだったでしょうか。繰り返される日常における何気ないひとときを活動者として過ごす側の目線で描かれ、どことなくキュッっとなる哀愁というか、切なさのようなものを感じます。次の章からはその歌詞について注目しながら内容について訓んで参りましょう。
注)セクション分けや歌詞の内容の考察ついてはあくまで筆者の個人的主観です。私自身は専門家でも何でもありません。もしかすると表現や言葉使い等に間違いもあるかもしれませんし、解釈違いが起こることは否めませんので万一の場合はご容赦ください。
歌詞訓み(§1)
今日も夜更かしなのは、また君達に会うため。ボタンを押して世界を繋ぐ。ホントは夜更かしのしすぎなんだけど、いたわりの言葉を掛けられるだろうから、そっと隠しておこう。
私がどんな言葉で頬を緩め、どんな言葉で眉をひそめるのか、知りたければ教えてあげよう。あなたの大切な時間まで盗める、そんな存在になれればいいのに。
クリックひとつで簡単に出会える世界なのだから、気軽に配信を開きつつよそ見はせずともおいておくこともあるでしょう。暇つぶしに丁度良ければ、ここでいっぱい充電してって。また来てくれれば嬉しいな。
未来の地図を広げ、喧々諤々言いながら指でなぞっているだけではどうしようもないし、仕方の無いことなのかも知れないけれど。君はそれがどれだけ大事かを知らないでしょう。それを聞いているだけなのに「何もできない自分」「不甲斐ない自分」と肩を落として悲嘆に暮れないで欲しい。
でも、そんな何気ないひとときを大事にしたいから、今日もボタンで世界を繋いで長い夜を過ごす。無理してるわけじゃない。したいからこうしてるの。君の大事な時間を盗れるのは、大事にしてくれるからなんだと実感できる。夜の闇に現れる怪盗の如く、颯爽と盗めるといいけど。
歌詞訓み(§2)
光の三原色のような色濃く強い感情が輪になってが広がる度に、ふと冷静になってしまう。呆れてしまうくらい広い王国に独りは堪えるから、無視なんてして怖がらせないで欲しい。
隠したいと思っていた黒が混じってしまったから、キリトリセンで切り抜いても全ては消しきれない。やっぱりごまかせないか…。
誰にも聞こえない声でとりとめのないことを呟くけど、少しだけ打ち明ける以外は自分の中に取っておかないと。沢山出してしまうときっと良くないことになるのもわかっているから。
それでもみんなは「君の全部を救いたい」なんて大それたことを言って、「自分に何ができるか」って考えすぎて。どうこうできないこともあるよ。どうか自分のことを責めすぎてしまったり、背負い込まないでいて欲しい。
自分の最大など決めないで、ありのままの自分のを惜しまずさらけ出したい。だから躓いたり、怪我をすることもあるかも知れない。でも、だからこそ何気ない方法でいいから、ずっと 慈しんで/愛して 欲しいな。
【歌詞外】
日常的に何気なく交わす言葉の数々。
"大切な人"としてじゃないとできない会話。
ちょっとでも、"誰かの心の拠り所"で在ってほしい。
今日もまたボタンを押して夜更かし。リスナーに会いたいから。夜更かしし過ぎかもしれないけど、好きでやってるんだかこれくらいらいいでしょう。みんなは私がどんなことで笑って、どんなことで傷つくのか、知りたいのかな?
ちょっとでもいいから、今の自分は見て見ぬふりをして。あなたの大切な時間まで盗める、そんな存在になれればいいな。
エピローグ
楽しいことに没頭していたら、魔法のように時間が溶けてしまう。自分だけの時間を使ってもらえるのは大切な人やモノに対してだから。そんな存在に少しでもなれたらという健気な乙女心のようなものが垣間見えた一曲でした。皆さんにとっての「時間ドロボウ」とはなんでしょうか。仕事やゲーム、部活や趣味など時間を費やすモノは無数に存在しますよね。
ところでこの曲では漢字の「泥棒」ではなくカタカナで「ドロボウ」としていました。意味は同じでしょうが、漢字とカタカナでは印象が若干違うように思えます。ではなぜこのチョイスなのでしょうか?
表題曲とは話題が逸れてしまいますが、似通ったタイトルの曲としてボカロPの 40mPさんが手がけた「感情泥棒」という曲を思い浮かべて私は考えてみました。こちらは漢字の「泥棒」表記です。
泥棒とは言わずもがな、「人の物を盗むこと、またはその人」を指す言葉です。「感情」・「時間」…これらは目に見えないものというところは一致しています。「感情泥棒」では自分の正義を貫く怪盗と思しき人物がとある人物を巡って奔走する様子を描いています。「盗み=泥棒」という行為を実際に描き、それによって発生する感情なども追っています。
「時間ドロボウ」では「盗み」自体を描いているわけではありませんが、気がついたら時間を費やしている=盗られているという感覚での描かれ方のように私は感じました。泥棒の模倣(≒ごっこ遊び)をしているから、成りきれない。だからあえての「ドロボウ」表記なのかもしれませんね。
時間ドロボウは気付けばあなたのそばに。
盗られて帰っては来ないけど、なぜかそれでもどこか心地よい。
それだけ好きなこと/人に夢中だった証だから。
桐谷こむぎさんのチャンネルとXは下記になります!▼
桐谷こむぎ X(旧Twitter):https://twitter.com/Oo_komu_oO
それではまた次回の「行間を訓む」でお会い致しましょう!
そんな私も時間ドロボウ…?なのかもですネ。
おつむぎです~👋
2023.12.01. つなな
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