![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/115678171/rectangle_large_type_2_c9e67b7ad6479d347b63c9561d8315ab.png?width=1200)
行間を訓む vol.33 メジャーデビュー&EPリリース記念 ~ AZKi「エンドロールは終わらない」編 ~
プロローグ
開拓者の皆様、こんあずき~!!⚒️ 今や「右手にマイク、左手に地図!あなたのハートをゼロゲッサー✨」でお馴染みの「あずきち」こと「AZKi」さん。本日10月4日にビクターエンタテインメントさんからのメジャーデビューとなりました!おめでとうございます!!🎊🎉🎂
さらに、メジャーデビューEP「3枚目の地図」のリリースが決定 !うおおおお!止まらねえ!快進撃が!!!本日から予約開始だ!!
クロスフェードはこちら!▼
さて、そんなあずきちのメジャーデビューの幕開けを飾りましたのは「エンドロールは終わらない」という新曲です。もういきなりタイトルからして意味深そうで。私の食指がうずきました。
AZKiさんについては過去の記事でもご紹介させて頂いておりますので、そちらも是非ご覧下さい!▼
選ばせて頂いた理由としては、華やかで輝かしいメジャーデビューを飾る新曲であると共に、「if」ルートが存在した(活動終了もあり得た)と語っていたあずきちの開拓の足跡とこの曲のタイトルが非常に深いものに感じられるからというところです。
特設サイトにも下記のように記されています。▼
2021年4月、AZKi 7th LiVE「Stand at the crossroads」にて、
2022年7月に活動終了予定であった元来の道【ルートα】から、
終わりの向こう側を目指す【ルートβ】への分岐を発表。
2023年7月、未開拓の第3の道【ルートγ】として、
ビクターエンタテインメントからのメジャーデビューを発表。
また、そんな彼女の夢は「誰かの記憶に残る音楽を作ること」とあります。そう、旅はまだ終わらないんです。だからこそ、このタイトル。そしてEPのタイトル「3枚目の地図」。もう、エモ過ぎませんか!?
皆まで言うな、まずは聴こう!
ということで下記にリンクを張らせて頂きましたのでどうぞ!▼
ぽつりぽつりと語られる気持ちと、本心から溢れる想いを感情を込めて歌い上げられており、彼女自身の気持ちや決意、受け取り方によっては踏み出そうとする人へのエールのようなものも感じられます。それでは次の章から歌詞に注目して振り返りをしていきたいと思います。
注)セクション分けや歌詞の内容の考察ついてはあくまで筆者の個人的主観です。私自身は専門家でも何でもありません。もしかすると表現や言葉使い等に間違いもあるかもしれませんし、解釈違いが起こることは否めませんので万一の場合はご容赦ください。
歌詞訓み(§1)
![](https://assets.st-note.com/img/1696341990252-rMJBmCy48T.png?width=1200)
扉の向こう繋いで 生まれたはずの世界は
思うよりずっと難しくて 夢が零れた
伝えたいことなんて いくつもありはしないから
儚く脆い僕の声は 掠れて揺れた
扉一枚隔てていた新たなる世界。希望を抱いてその手を手を掛け、気持ち新たに開いてみたけれど。想像していたよりも障害が多く躓いてしまい、両手に抱えていた夢が零れ広がってしまった。思わず出る溜め息。
私が伝えたいことは沢山あるわけじゃない、だからこそ儚く脆い自分の声は早速掠れてブレてしまった。しかし立ち止まってはいけない。立ち上がらなければならないのだから、「よし」と気合いを入れ直す。
三度目の何とかだって 続ける意味を探して
未開拓だった旅の先 これでいいと、よかったと、そう言えるまで。
誰かが言った「三度目の○○」という言葉を借りつつ、自分がこの道を歩み続ける理由を探し求めて旅を続ける。未だ見ぬこれからが自分で「歩んできて来て良かった」「諦めないで良かった」「これが私なりの答えなんだ」と胸を張って言葉にできる、その日まで。
![](https://assets.st-note.com/img/1696341909456-UsHDwlS1fW.png?width=1200)
このまま終われば誰かの美談として消費されていくでしょうか?
ずっと後悔ばかり思い出す日々を 背負って笑う“今”だ
そんな悲しい顔をしないで
きっと間違ってないから 間違いになんて絶対にしないよ
今歩むのを辞めれば、名無しの誰かの物語として語られるだけに留まるのだろうか?だとすればきっと「こうしていれば」という後悔ばかりを思い出す日々を過ごして独りで背負い込みながら周りに合わせて笑っているだけの"今"になってしまう?
少し先に居る私から過去の私へ、「どうかそんな悲しい顔をしないで」と声を掛けてあげたい。あなたが進む道はいつかきっと必ず花を咲かせ実を結ぶから、間違いだったということには絶対にしないし、させないから。
歌詞訓み(§2)
![](https://assets.st-note.com/img/1696342085254-jkNez8yyab.png?width=1200)
すれ違いの一つ二つだって
気にしないように過ごしてた
青さの宿ったこの身体を愛してたから
数多の苦難や障害無しに生きることはできないのだから、多少のすれ違いやいざこざがあっても気にしないように過ごしてきた。未だ成長を遂げる力を宿しているこの身体にも愛着があり、なにより自分自身が愛しているから。
![](https://assets.st-note.com/img/1696342262093-U2BAPOAilM.png?width=1200)
何者にもなれなくて もがき続けた時間ごと
肯定できるかわからない わからないけど
辛ければ辛いほど 笑い話にもなるでしょう?
君の声だって聞こえるから 大丈夫だよ、大丈夫だよ…!
結果を出すことができず焦って藻掻き苦しんだ時間ごと、全てを包み込んで肯定できるかというと、自身が無い。無いけれど、それだけのハードルを乗り越えられたという自身があれば、辛かったとしても後に笑い話のひとつにもなるだろう。応援してくれる声も聞こえてくる。そう、大丈夫。私は大丈夫なんだ。立ち上がって。
最高な日も 最悪な日も 音楽と共に刻んできた
これが生き様だと呼べるなら 目的地なんて無い
僕は生きている ごめんね
有頂天で世界が輝いて見える日も、どんなに頑張りが報われない辛い日であっても、私は「音楽」と共に足跡を残してきたんだ。これが「私の生き様なんだ」と自分で肯定ができるのなら、この旅にピリオドなど一生存在しないだろう。だからやっぱり私は諦めきれない、ごめんね。私なりにもっとやってみたいという気持ちが勝ってしまう。
歌詞訓み(§3)
何度願い 何度滲み 何度怒り 何度嘘をついてしまったんだ
こんなみすぼらしくて恥ずかしくて真面目過ぎる僕を
隠さずに晒すよ
今まで何度神に願い、何度涙を滲ませ、何度となく怒り、何度嘘をついて過ごしてきてしまったのだろうか。数え切れないくらいのみすぼらしく恥ずかしく真面目過ぎてしまう自分を、この際隠さずに吐露しようと思う。
![](https://assets.st-note.com/img/1696341716091-cYMRA7T9Os.png?width=1200)
ずっと誰にも言えないこの気持ちを吐き出してしまいたい
君を傷付けてしまうよ
初めて夢を描いた時からもう何年経った?
気付いたらみんな居なくなっていた
僕らは出会いと別れを繰り返していく
ただ時間が過ぎて終わりが来る
長らく誰にも見せることができなかった心持ちを吐き出してしまいたい、けれどそうしたら君を傷つけてしまうかもしれないという怖さがある。
始めて「夢」を語り歩み出した時からどれだけの年月が経っただろう、ふと気がついて周りを見渡すとみんながいなくなっていた。この旅は出会いと別れの繰り返しで、ただその時間が過ぎて物語の幕を下ろす…本当にそれだけ?
![](https://assets.st-note.com/img/1696342463082-NaOSLkMgGQ.png?width=1200)
「これでいい?」「後悔は?」 後は自分で決めるだけだ
綺麗で歪な思い出を歌にしよう
何回でも そう何回でも 届けよう
「これでいいのか?」「後悔はしていないのか?」その答えはもう既に自分だけが知っていて、あとは一歩踏み出すだけ。この私が歩む物語をひとつの作品として歌に仕立て、この世界に何度でも、何回でも誰にでも届くように歌い続けよう。
![](https://assets.st-note.com/img/1696342538191-xvf1IKEpyQ.png?width=1200)
残酷な夢の世界で
誰かの歌が聞こえる
今日も音楽に救われて僕は生きている
この厳しくも苦しくもある自分が目指した夢の世界で、今日も誰かの歌う声が響いている。そんな音楽に救われながら、自分の終わりなき旅を一歩ずつ前に進めていく。悲しいエンドロールを流さない為にも。
エピローグ
![](https://assets.st-note.com/img/1696341829045-C61mbK59el.png?width=1200)
自分が抱いた夢を実現させるために飛び込んだ世界での苦しみ・悩み・葛藤。厳しい現実を前に何度も挫けそうになりながら、それでも終わりなき旅を自分の意志で。迷って見失ってしまうようなこともあるけれども、間違いなく「音楽」によって私は生かされているという彼女の生き様のような物が垣間見える作品でした。
自分がこれだと思って進んだ道が間違っていたのかもしれない、やめたい・苦しい・辛いと感じることは多くあるかもしれません。しかしいつか努力が実を結んだときに、そんな時もあったと笑って振り返ることができるように、今の自分ができることを着実に積んでいく。泥臭く・這いつくばってでも一所懸命食らいつく。その努力は無駄だったという振り返りにならないように。
一旦幕間としてのエンドロールを流したときに、応援してくれた人や過去の自分が今の自分を形成してくれていることが証明できる。歪かも知れないし、綺麗かも知れないけど、受け取り方は人それぞれ。だから自分なりの物語や旅路をどんな形であれ歌って何度でも届ける。そう、「誰かの記憶に残る音楽を作る」までは。
エンドロールは終わりではない。終わりなきエンドロールにするべく、まだある続きを告げるものでありたい。3枚目の地図を手にした彼女の物語はまだまだ続きます。
そして物語の主人公であり「開拓者」はあなた自身 ―――
ご興味を持たれた方は是非AZKiさんのチャンネルに
遊びに行ってみて下さい!エモめな曲が多いのでオススメです!▼
AZKi X (旧Twitter):https://twitter.com/AZKi_VDiVA
メジャーデビュー特設サイトはこちら▼
それではまた次回の「行間を訓む」でお会い致しましょう!
おつあずき~👋
2023.10.04 つなな