【オリジナル】想い花
伝える素振りもしなかったけど
あれはたしかに恋だった
心の内を見せる余裕もなく
あなたの前では演じていたかった
もう一度傷つきたくないと
よくある病のひとつで
本気の恋はもう結構と
わたしの方から遠ざけていた
あなたと過ごした小さな日々を
零さないように丁寧に思い出して
もう育つことは無いのに
ゆっくりと水をあげていた
いつかあなたもわたしもお互いに
それぞれの幸せに溶け込めたら
その時は枯らさずに愛でた気持ちを
そっと見せてあげてもいいよ
綺麗な花が咲いてるのを見て
少し羨ましくなったとしても
もう遅いから
早く気づいた方がいいのに