
【送風機能付きマットレスギア】 cado FOEHN GRASS レビュー
cadoのマットレスギア、「FOEHN GRASS」が我が家に届いて1ヶ月ほど経ったので使用してみた感想をレビューとして残したいと思います。寝室を整理して写真を撮るのが面倒なので文字だけになります。すみません。
FOEHN GRASSとは
2024年の11月にMakuakeでクラファンがスタートした「マットレスギア」です。「マットレスギア」とはマットレスの上に敷いて使うガジェット的な意味で造られた言葉のようです。主な機能は送風機能です。Makuakeの活動レポートでは次のように紹介されています。
送風温度制御テクノロジーを搭載し、真冬でも暖かく、真夏でもムレずに快適に眠り続けられるまったく新しい睡眠体験を提供いたします。
詳しい仕様自体はMakuakeのページや公式サイトをご確認ください。
まぁ冬は電気毛布とかがあるとして、夏に蒸れにくくなるというのは今のところ手段が乏しく、そこに期待して飛びつきました(ただ、まだ夏は来ていないので、その部分のレビューはできませんが)。
良かったところ
普通に暖かい。布団乾燥機や電気毛布の代替としては、それなりに機能する
電気毛布を利用されたことがある方はイメージがしやすいと思いますが、それを代替するのに不足ない程度の暖かさはあります。一般的な電気毛布をMAXで暖めた場合には及ばないと思いますが、就寝時にそんな設定をされる方はそういないと思います。寒い中でも暖かく眠りにつくという用途においては十分な暖かさを提供してくれると言って良いと思います。
布団乾燥機としては「乾燥・ダニ対策」モードが存在し、布団乾燥機と同等の温度で加熱することができます。ただし、あくまで加熱されるのはマットレスであり、それが掛け布団まで十分に温められるほどのパワーは無いと言って良さそうです。布団乾燥機をかけた後のふわふわな掛け布団の中に入る、みたいなことはできません。
また、電気毛布を使った場合と比べて管理の手間が少し減るのは良いことだと感じています。電気毛布を洗濯するより別途購入した敷きパッドを洗濯する方が楽ですし、オールシーズン使えることを考えると仕舞う手間や収納スペースも省略できます。ズボラな私にとってはその辺りの管理が1つ減るのは嬉しいポイントです。
アプリによって温度管理やタイマーの設定が簡単
マットレスギアには3種類の操作方法があります。本体のボタンと付属のリモコン、そして「cado sync」のアプリです。僕はボタンとリモコンは使っておらず、全てアプリを使って本体を操作しています。UIはシンプルで使いやすく、切タイマーはデフォルトで設定されているので切り忘れもありません。予め暖めておくことも寝室に行くことなく手元で完了します。電気毛布や布団乾燥機と比較すると、ここは大きなメリットの1つだと言えそうです。後に述べる通り機能としては物足りないところがありますが、「遠隔で予めマットレスを温められる」という点には魅力を感じます
静音性は十分。音は全く気にならない
稼働音は公式で約32dBAと紹介されています。それに違わず音は全く気になりませんでした。体感としてはエアコンの稼働音よりずっと静かです。
う〜ん、なところ
「入タイマー」など柔軟にマットレスのON・OFFや温度を切り替えられる機能がない
ソフトウェアアップデートで是非取り入れて欲しい機能が「入タイマー」と「温度スケジュール」です。
「cado sync」で設定できるスケジュールは「切タイマー」しかありません。
しかし、睡眠にあたっては他に次のような機能が欲しいところです。
1. 温度を時間に応じて切り替えられる機能
冬の布団は入った瞬間は暖かくあって欲しいものです。しかし睡眠の際は体は深部体温を低下させ、それによって脳と体を休ませようとします(多分)。より質の高い睡眠を目指すにあたっては、睡眠が深くなるに応じて布団の中の温度は程よく下げるようにスケジュールできる機能があっても良いのではないかと感じます。
2. 入タイマー
今の所、本製品には切タイマーはありますが入タイマーはありません。スマホアプリから電源を入れられるのは良いのですが、それに慣れてしまうと今度は自動化したいなと思ってしまいます。また、「温度を時間に応じて切り替えられる機能」の代替機能として入タイマーが欲しいとも思います。朝暖かい状態で目が覚めたいので、明け方に暖くなるように電源をONにしたいのです。
眠りに入った頃に電源を切り、朝方に再度電源をつけると言った機能は1万円前後の電気毛布にも存在するような機能です。それが10万円前後するマットレスギアに存在しないのは少し残念に感じました。
その他、気づいた点・感じた点
マットレス自体は結構硬め(だと感じる)
僕は元々「コアラマットレス breathe」というマットレスで寝ていました。本製品はそれと比べると寝心地が明らかに硬めです。イメージはよくあるビジネスホテルの寝具の硬さに近いと感じます(あれ結構硬いですよね)。
僕(身長175cm)はその硬さでも特に不都合なく寝れるのですが、柔らかめを好まれる方はそもそもこの製品は向いてないだろうなぁと感じました。一部のビックカメラなどで展示があるそうなので、興味があり見に行ける距離の方は展示を確認することをお勧めしたいと思います。
体感では風は全く感じない
ちなみに、稼働しているマットレスギアの表面を触っても風を感じることは全くありませんでした。寝てる時に風を感じると寝心地に影響しそうですし、実際空気が循環して暖かくなっていると思うので、だから何だという話ではありますが。
まとめ
僕としては購入したことは後悔していませんが、人に勧めるかとなると悩むなぁと感じる製品でした。僕のように、マットレス自体がガジェットになっているという部分へのワクワク感が感じられる人にはお勧めかなと思いますが、単に暖かい布団で寝たいという人には電気毛布や布団乾燥機といった代替製品が存在します。値段を考えるとそちらの方がずっと安いのでコストパフォーマンスをシビアに捉えるとそちらの方が良いのかなとは思ってしまいます。
しかし、暑がりな僕が真に期待しているのは夏場に蒸れずに寝られるかどうかです。たとえば寝ている時の背中を送風で蒸れにくくするといった機能は代替が存在しないと捉えています。夏になってきたら追記するか、別途レビュー記事を書いてみようかなと思っています。