【考察】覚悟を決めるとはなにか
3月のライオンの公式スピンオフ漫画『灼熱の時代』を読みながら、ひとつのことを極めることは覚悟のいることだなぁと感じている。
迷いながらも、人生を賭けるに値するものを見つけて、進んでいく姿には心を動かす何かがあるのだろう。そんな主人公たちをいいなぁと思い憧れの目で眺めてしまう。
迷いをとりはらい、何かを決断するというのは今の私にとって難しいことだから。
夢を追い続けるのも覚悟
夢を諦めるのも覚悟
一番になれないと悟るのも覚悟
そうしたものを全て飲みこんで心の用意をすることも覚悟
子どものころ大人に憧れていた。
その憧れの大半はコーヒーやビールなどの大人にしかわからない味がわかることに対してだったのかもしれない。
ただ、少しずついろんなことを飲み込んで年齢を重ねていくうちに大人の味もわかるようになってきた。ただ今でもハンバーグや卵焼きが好きだから、子供舌であるのは間違いない。
『クレヨンしんちゃん ガチンコ! 逆襲のロボとーちゃん』のとあるシーンがXで話題になった。
しんちゃんたちがエスカレーターに乗っているシーン。
マサオ「意外とラクチンなんだね大人への階段って」
風間「わかってないなぁマサオくん。ぼんやり上っちゃうと大人になってからが大変だってママが言ってたよ」
大人は誰にでもなれるけど、大人にふさわしい人間は少ない。もちろん私だって大人にふさわしい人間にはなれていない。
大人にふさわしい人間とは覚悟を決めた人間なんだと思っている。
10代・20代は自分に合ったものを見つけ可能性を探っていくための準備期間で、30代からは覚悟を決めて一つの仕事を極めるもの。
30代から転職が難しくなると世間一般で言われているから、この認識であっていると思う。
そこまでにいい仕事が見つからなかったらどうするんだろうか。
そもそも職が増えすぎて天職を探すのが大変だし、企業が細分化されすぎて優良な企業も悪質な企業も世の中に量産されていく。
そんな中で自分だけの歴史を作っていかなければいけない。現実的な言葉で言えば履歴書というやつ。一昔前は就活氷河期で大変、現代は優良な企業を見つけるのが大変。大変のベクトルが変わっただけで大変なのは変わらない。
自分の人生全てを捧げるに足るものを見つけるのは簡単なことではないとしみじみ感じる。
若いうちに見つけられた人はラッキー。
見つけられないのは当たり前。
どうしても見つけられなかったら、他人を応援する人生に切り替えたらいいと思う。
推しはあなたたちの応援を力に変えて、あなたが成し遂げられなかった高みを目指してくれる。
生産者と消費者がいるように、推される人と推す人がいる。世の中ではそれを需要と供給の関係と呼ぶ。
人生で一番重要なのは、今生きている人生を楽しむこと。あなたが幸せになるために覚悟は存在しているという事実を忘れないでほしい。
夢を追い続けるのも覚悟
夢を諦めるのも覚悟
どうやら私はまだ子どものようで覚悟を決めきれていないらしい。逃げ道ばかり補強している。
ただ向きあおうと決めたときは、自分にとって分岐点のような厳しい現実の出来事が自分に降りかかったときなんだろうとは分かっている。