いつものお茶を新鮮にする、ドライフルーツの作り方
少しずつ春に近づいていてきましたね。とはいえ、まだまだ暖房が必要ですし、空気も乾燥しています。乾燥していると肌がカサカサになり、風邪も引きやすく、静電気も辛いですが、何か一つぐらい嬉しいことがあってもいいのではないでしょうか??
そこで今回は、乾燥しているときこそ作りやすい、砂糖控えめのセミドライフルーツをご紹介します。
いわゆるドライフルーツは写真左のように、漂白剤などで色を鮮やかに保っています。しかしおうちで作ったドライフルーツ(写真右)は、形こそ不揃いですが、砂糖の量も自分で調整でき、素材の味も凝縮されています。
今回ご紹介するのは、おうちで作れる素朴な味わいのドライフルーツです。食べ比べれば、味の違いも一口で実感していただけるはず。
春になると値段が下がるイチゴなど、うまく保存してなるべく長く味わいたいですよね。お茶に合うアレンジや保存方法もありますので、ぜひ気になる項目からご覧ください!
向いているフルーツ
柑橘系やパイナップルなど、市販のドライフルーツに使われているような果物だったらなんでもOKです。しかしスイカや桃のような水分が多い果物は、今回ご紹介するような自然乾燥だと難しいです。
柿やリンゴなどサクサクした食感の果物は、水分が抜けやすく繊維が綺麗に残ります。他にも、薄くスライスしたイチゴやキウイフルーツは、乾燥するスピードが早かったです!
ミカンなどの柑橘系は、下の写真のように房の状態だと乾燥に時間がかかりますが、輪切りにすると早いですよ。
簡単な作り方
天日干しや室内干しなど自然乾燥での作り方をご紹介します。オーブンを使用する際も3番までの手順は同じです。続きは次の「オーブンで作る場合」の項目をご覧ください!
1:果物をできるだけ薄く切ります(目安として、イチゴは縦に6等分ほど)。水分が抜けるのに時間がかかると、それだけカビやすくなります。
2:網やザルの上にスライスした果物を載せます。
3:果物に砂糖を振りかけ、下の画像のように表面に水分が浮いてくるまでしばらく待ちます。浮いてきた水分はキッチンペーパーなどで拭き取りましょう。
4:果物を覆うようにホコリよけを被せます。下のようなフードカバーがあると楽ですが、最近なかなか見かけないですよね...。
筆者が実際に試した方法だと、
・ザルに果物を貼り付け、果物にくっつかないようにラップをする
・洗濯用ネット(写真は新品)の中に入れる(ネットが直接果物に触れないよう、瓶などもネットの中に入れて高さを出す)
などが効果的でした!
5:あとは基本的に置いておくだけです!乾燥させている間もフルーツのいい香りがしますよ。
オーブンで作る場合
最近はフードドライヤーのようなドライフルーツ向けのグッズもありますが、ご自宅にあるオーブンでも作ることができます。
前の項目の「簡単な作り方」の3番(砂糖で水分を抜く手順)まで進み、天板やクッキングシートの上などに果物を並べます。 100度前後の低温で1時間以上加熱し、まだ乾燥が足りなければ果物をひっくり返して、裏面も加熱してください。
メリット:1時間〜2時間ほどの加熱で、ある程度完成する(他の方法では1〜2日晩以上かかります)
デメリット:色や食感が損なわれやすい
写真左が110度のオーブンで加熱したもの、右は室内で3日ほど乾燥させたものです。熱を加えて乾燥させたフルーツは、どうしても発色が悪くなってしまいます。しかもオーブンだと加熱の加減が難しいので、食感もパサつきがちに...
とはいえ、何日も待てない時にはオーブンが一番早いです!
天日干しの場合
晴れている日であれば、一番早いのは天日干しです。網やバットの上にスライスした果物を載せ、風通しのいい屋外に置いておくだけ。
メリット:電気代がかからない。室内で作るよりも早く乾燥する
デメリット:天気の悪い日は干せない。花粉やゴミなどがつく可能性がある。
写真真ん中が天日干しです。左のオーブンと右の室内乾燥のものと比べると、イチゴが茶色くも赤くもなく、中間の色合いですね。
乾燥が早いとは言っても、日が当たらないベランダなどでは乾きづらいです。
また、外出時や就寝時は室内にしまうことをオススメします!(実際、筆者が天日干ししてる間に雨が降りました笑)
【お手軽】室内で作る場合
オーブンや天日干しのデメリットを解消したのが、室内干し(?)です。方法は天日干しとほぼ同じで、スライスした果物を網の上に並べ、洗濯ネットなどに入れて置いておくだけ。
メリット:熱を加えないので発色と食感がよい。天気にかかわらず作れる。花粉がつかない。
デメリット:オーブンや天日干しよりも乾燥に時間がかかる可能性がある。乾燥に時間がかかるとカビやすい。
時間がかかるといっても、日当たりの悪いベランダで天日干しするより、暖房のついた部屋のほうが早く乾燥するかもしれません。
冬場の室内でも、天候や室内の洗濯物などにより湿度が50〜60%以上になると、カビる危険性が高まります。数時間経っても果物の表面が濡れている場合は、再度砂糖を振り、浮いてきた水分を改めて拭き取ってください。少しでも早く乾くようにしましょう!
イチゴやキウイフルーツは特に早く、一晩〜2日ほどでセミドライ状態になります。お好みの固さになるまで、乾燥期間を延ばしてくださいね。
保存方法とお茶に合う食べ方
すぐ食べる場合はセミドライでも大丈夫ですが、しばらく保管する場合は完全に乾燥してから容器に移してください。
筆者のオススメは、砂糖と混ぜて保存する方法です!
砂糖は乾燥すると固まり、水分があるとサラサラになります。もちろん水っぽい果物を入れると砂糖もダマになってしまいますが、表面が乾いたドライフルーツを入れると、ちょうどよく砂糖の水分を保てます。
このドライフルーツシュガーは、どんなお茶にも合います。
もともとドライフルーツは果物の風味が凝縮されており、砂糖を使っていなければ酸味を強く感じるはずです。砂糖不使用、または砂糖控えめのドライフルーツを温かいお茶に入れると、紅茶にレモンを入れた時のようにお茶の色がパッと明るくなり、味もキュッと引き締まります。
そこに砂糖を入れると酸味が落ち着き、お茶も飲みやすくなります。ドライフルーツシュガーなら両方まとめて入れられますね。
もちろんお茶の中に入れずに、ドライフルーツだけをお茶請けとして食べても美味しいですよ。
いつものお茶を新鮮に味わう
砂糖は紅茶に入れるイメージが強いかと思いますが、他のお茶でも甘味をつけるとコクが出たり渋みや苦味が和らいだりして、飲みやすくなることがあります。
ドライフルーツも酸味を加えてくれますし、ドライフルーツや砂糖を入れると、同じお茶でも新鮮に楽しめます。一つのお茶を色々な方法で楽しめるなんて嬉しいですよね。
一つのお茶を楽しみ尽くす方法は、TSUNAGUTOのnoteやインスタにてご紹介しています。一つのお茶を味わったあとは他のお茶も気になる!という方にオススメの、毎月違うお茶を楽しめる「お茶の定期便」もチェックしてみてくださいね。
冬に美味しい柑橘系や、これからお買い得になるイチゴをドライフルーツにしながら、そしてお茶を飲みながら、来たる春を待ちましょう!
W:矢島愛子
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