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茶葉を使って「おうち燻製」 【燻製アイスのレシピ付き】

こんにちは。TSUNAGUTO広報です。

今年の夏は外出を控えた方も多いのではないでしょうか? 夏らしいことをしていないうちに9月になってしまい、インドア派の筆者でさえ「キャンプとかしたかったな」と思い始めました笑

キャンプといえば、ダッチオーブンやメスティン(一人用の飯ごう)といったキャンプ用の調理器具(特にダイソーの500円メスティン!)が流行っていますね。アウトドアはもちろん、家ごはんにも使えるとして話題になっています。

そこで、家でも作れるキャンプレシピを吟味した結果、今回はお茶っぱで燻製をしたいと思います。

木片のスモークチップではなく茶葉で燻製をするメリットはいくつかあります。

①必要な材料は茶葉と砂糖だけ。家にあるものだけでできる!
②煙の量や匂いが穏やかで匂いがつきにくく、ほうじ茶のような香りも楽しめる!
③木片と違い、食材に茶葉がくっついても一緒に食べてしまってOK!笑

④燻製特有のおつまみ臭さがなく、スイーツも燻せる!

今回は④の特徴を活かして、スイーツも燻製にしていきます。

燻製に必要な道具も網もないけど作ってみたい! という方のために、代用品を紹介しつつご説明していきます。
目次の気になる項目から読んでみてくださいね。


燻製器がない場合は?

燻製器がない方は、鍋やフライパン、二段構造のテーブルクッカー(下の写真のような、蒸し器の機能があるものなど)といった、蓋ができて加熱できるものをご用意ください。もちろんダッチオーブンやメスティンも使えます!

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ちょうどいい蓋がない場合は、耐熱のボウルをかぶせても大丈夫です。

蓋に空気穴がある場合は、煙が漏れないようにテープなどでふさいでもいいですね。

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※お使いの道具によりますが、テフロン加工が取れてしまったり、燻製の煙で匂いがついたり、変色したりすることがあるようです。初めて燻製する場合はご注意ください!

網がない場合は?

鍋などを用意したら、下から順に「木のチップや茶葉→網→食材」と載せていくのですが、要はチップと食材がくっつかないようにすればOKです。
鍋やテーブルクッカーの焦げ付き防止のため、まず一番下にアルミホイルを1枚敷き、その上に茶葉と砂糖を載せます。

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その上に、つまようじなどで穴を開けたアルミホイルを1枚かぶせます。その上に食材を置いてください。穴を大きく(たくさん)開けたほうが煙が食材に触れて短時間で燻せますが、食材や茶葉のサイズに合わせて調整してみてくださいね。

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茶葉の燻製レシピ

材料(燻製1回分の目安)
茶葉(緑茶でも紅茶でも何茶でも):ティーバッグ2個以上
砂糖:茶葉よりも少し少なめ
燻したい食材:容器に入るだけ

茶葉が多い方が煙が増えて短時間で燻製できますが、茶葉が少なくても燻す時間を長くすればしっかり味が付きます。茶葉が5〜6g(ティーバッグ2個程度)でも、1時間ほどじっくり燻製したらしっかり味がつきました。
炊く前の生のお米も少し入れると煙が出やすいですが、今回は分かりやすくお茶だけで作っています。

続けて何回か燻製する場合も、一回終わるごとに茶葉を新しく変えてくださいね。(もし茶葉が足りなくなったら、種類の違う茶葉を混ぜても大丈夫です。)

手順(燻製器の場合も同様です)
①蓋付きの鍋などに材料を入れます。下から順に「アルミホイル→茶葉と砂糖→網か穴の開いたアルミホイル→食材」と入れて蓋をします。(チーズなどの溶けやすい食材は、先に茶葉と砂糖のみ加熱し、茶葉から煙が出てから食材を入れてください。)
②表面に色がつくまで弱火で燻します(食材によりますが20分から1時間ほど)。焦げはしないので、燻す時間が長くなっても大丈夫です。
③火を止めて10分ぐらい経ってから蓋を開けましょう。すぐ開けると煙と味がまだ落ち着いていません。

まず定番の素材を燻してみて、一般的な木片で燻した燻製とどのように違うか見てみましょう。

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カシューナッツはしっかり色づいています。クルミやアーモンドはあまり変色しませんでしたが、味はちゃんとついていました。
茶葉と砂糖で燻したため、ほんのり甘いのが特徴です。燻製特有の酸っぱいようなキツめの臭いがあまりせず、おつまみというよりはおやつですね。
もっとおつまみのような味にしたい場合は、生にんにくを一緒に燻すと風味がつきますよ!

他には、明太子やチーズなどの定番の食材もしっかり味がつきました。燻した時間が長くてチーズが溶けてますが...

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オススメは枝豆です!(溶けないですしね)
火を通した後、サヤごと鍋に入れます。茶葉の燻製のように煙が控えめな場合でも、濃い燻製の味がつきました。

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↑今回はキャンプっぽさも大事なので、グリルダッチオーブンもお借りして作ってみました!(筆者はインドアなのでキャンプ用品を持っていません)

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やはりチーズが溶けていますが、こちらも無事に燻製できました! 蓋の密閉性が高く、煙や臭いが漏れにくいです。
この時はより煙が出るよう、生米も茶葉に混ぜました。上の写真のように隙間の大きい網を使うときは、素材の下にクッキングシートなどを敷いてもいいかもしれません。

次はいよいよスイーツを燻していきましょう。


家だからこそできる燻製アイスのレシピ

アイスを燻したら、当然溶けます。でも、溶けた後にもう一度凍らせて固めるんです! 冷凍庫があるおうちだからこそできるレシピですね。
チーズの燻製が美味しいので、同じく牛乳から作られるアイスを燻製にしても美味しいのです...!!

材料(燻製1回分の目安)
茶葉(緑茶でも紅茶でも何茶でも):
ティーバッグ2個以上
砂糖:茶葉よりも少し少なめ
紙カップのアイスクリーム(「アイスクリーム」や「アイスミルク」の表記のある乳脂肪分の多いもので、迷ったらミルクやバニラ味がオススメ):1〜2個

「氷菓」と書いてあるような水分が多いアイスや、乳脂肪分が少ない「ラクトアイス」は燻製に向かないようです。最も乳脂肪分の多い「アイスクリーム」がおすすめですが、「アイスミルク」表記のアイスでもしっかり燻せました!

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手順
①鍋の中に材料を入れます。下から順に「アルミホイル→茶葉と砂糖→穴の開いたアルミホイル→アイスをカップごと」入れて蓋をします。
②表面に色がつくまで弱火で加熱し続けます
(アイスのサイズによりますが20分から1時間ほど)。焦げはしないので、燻す時間が長くなっても大丈夫です。
③火を止めて10分ぐらい経ってから蓋を開けましょう。すぐ開けると煙と味がまだ落ち着いていません。
④溶けたアイス全体をよく混ぜてから、冷凍庫で再び固めて完成です。

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↑こちらが燻製直後の溶けたアイスです。長時間燻しすぎたのか、表面がベイクドチーズケーキや焼きプリンのようになっています...!(ここまでしっかり燻しても味に問題はありませんでした)

この焼き目がついている表面だけに燻製の味がついているため、この表面を崩して、溶けたアイス全体をよく混ぜてください。混ぜたときに焼き目がダマになるかもしれませんが、凍らせたら気にならなくなるので大丈夫です。

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↑こちらが凍らせた後のアイスです。燻製味がついた焼き目の部分が、マーブル模様になってます!
お味のほうは、お茶と砂糖で燻したからか、キャラメルのようです。例えるなら、カラメルが全体に絡まったプリンのような味でした。元のバニラアイスとは全然違います...!!

表面だけ燻製の味がつくので、カップの蓋が大きい(表面積が広い)アイスがオススメです。
あと、背が高いカップだと、下の写真のように吹きこぼれました...。アイスを少し食べて量を減らしてから燻したほうがよさそうです。

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ちなみに下の写真の茶色いアイスは、塩キャラメルアイスの燻製です! 
燻製すると普通のバニラアイスでもキャラメルのような味がするので、塩キャラメルアイスの燻製はよりキャラメル感が強まり、とっても濃かったです...!

バニラアイスの燻製に塩をかけるのも、甘さが強まってオススメですよ。

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他にも、ナッツ系のフレーバーアイスの燻製も美味しそうでワクワクしますね。


どんなお茶を使えばいいの?

今回はTSUNAGUTOのラインナップの中でも、「特選釜炒り煎茶」「三熟番茶」を使いました。製造過程で「火入れ」している(=茶葉をローストしている)のが特徴的なお茶を選んでいます。なんだか加熱に強そうですからね。

しかし基本的に、どの茶葉でも燻せます! 個人的にルイボスティーや紅茶でも試しましたが、燻している最中のお茶の香りが違うのはもちろん、食材に着く色が微妙に違って面白いんです。

(↑ルイボスティーの燻製は黄色いですね)

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早速、茶葉で燻製した明太子をマヨネーズに混ぜて食べてみました。キャンプみたいなご飯は、おうちで食べても美味しいですね...

燻し終わった後はアルミホイルごと茶葉を捨てるだけなので、後片付けも楽ちんです。ここでご紹介した以外の食材も、ぜひ燻してみてください!


W:矢島愛子

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