購入後の世界観を見せられて車を購入してしまった
1.車が壊れた!
梅雨が明けて夏のはじまり。これまで乗っていた車のエアコンが壊れました。これでは生活ができないと慌てた私と夫は車の乗り換えを決意しました。
1つめに訪れたのは全国に展開する中古車販売店。営業の女性はとてもまじめな印象で私たちのニーズに寄り添って営業してくれました。私と夫はそれなりに良さそうな車種を見つけ、予算もだいたい決まったので、ここで購入するのかなと思っていました。
ただ、自動安全ブレーキが欲しいよねとか、色々必要な機能を考えていくと、それなりに当初の予算から上回る費用がかかることがわかってきました。
予算がそれなりになってくると、私の中で、本来欲しかった車種が沸々と湧いてきました。
実は私も主人もJeepに憧れをもっていたのです。
元々、私たち夫婦は、車に対して、お金をかけずに、足代わりとして使おうと以前から話をしていました。外車はステキだけれど維持費もかかるし、家計を圧迫する種になると考えていました。それよりも、旅行や体験などにお金を使おうと話をしていました。
けれど、中古車メーカーで提示された費用に、少しの予算で、欲しい車が手に入るそうなのです。(中古ですが)
私は主人にやっぱり、欲しいもの、一回見て見ない?と聞きいてみました。主人はすでに候補から外し、国産車でいくと頭を切り替えていたようで、気持ちの切り替えができないと言っていましたが、さっそくディーラーに行ってみました。
2.Jeepのディーラーに行く
色と車種と予算を決めていたので、予めいくつかの販売店に店舗で持っている車の状況の確認をし、目星をつけた状態でディーラーに行きました。
早速ディーラーに行くと。営業マンがお待ちかね。
お目当ての車と早速面会しました。
こだわりの重低音の効いたオーディオ機器
Jeepのデザイナーは遊び心があって、カメレオンのデザインが隠れミッキーのように車についているのを教えてもらったりしました。ステキな内装や設備と、とにかく愛らしい姿に目を奪われました。
そして極めつけは、営業マンのこの言葉。
僕、Jeep ダイッスキ なんですよ
その人のワクワク感が伝わってきました。
その言葉で私の中で購入が決まりました。
私が車に求めていたもの。それは愛着であることを実感しました。思い返してみれば初めて乗った軽自動車、小さくて安い中古車だったけれど、私にとってはとても可愛い愛車でした。
その気持ちを思い出していました。
また、その営業マンも、購入後のワクワクの世界観を話すのが上手な方で、買った後、この車でどこにいくのがいいのか、どういった装飾をするとワクワクするか、その装飾はどこで買えるのか、高速道路で走らせるとどんな気持ちがするのか。とにかく購入後の世界観をひたすら私たちに想像させてくれました。
当初心配していた故障のトラブルの可能性、維持費など、心配なこともあり、迷いがありました。もちろん不安も相談しましたが、それ以上のワクワクを感じた以上、購入するが正解だと感じました。
元々、主人とは大きな買い物だから今日は見るだけで、購入は頭を冷やして翌朝決めようと話し合っていたのに、私は主人に「今日買おう」と言っていました。
主人ももちろん即答Yesでした。
3.ワクワクする世界観を訴求していこう
営業だったころ、私も、サービスが大好きで、よく導入後の世界観をお客様に語っていました。今、マーケティングを担当して、マーケティングファネルや、概念を戦略に入れ、数字を追求していくうちに、ワクワクした世界観を見せる要素は、どこか抜けていたような気がします。
顧客は機能を欲しいのではなく、問題を解決したり、理想的な生き方や働き方になったりといった状態やコトを求めているんですよね。。。
楽しい世界が見せられないと、販売側もお客様も楽しくないです。
購入体験をよりステキなワクワクする場に演出できるか。どれだけ人の心を動かせるか。それこそがマーケターの醍醐味でしょうか。