神出病院事件を繰り返さない
5月13日
「会派つなぐ」n
「高橋 秀典」
今日は、衆議院会館に行き、「神出病院事件を繰り返さないー虐待事件の政策的解決に向けて」の集会と厚生労働省との意見交換会に参加してきました。
主催は、神奈川・大阪・兵庫などの精神医療人権センターや全国「精神病」者集団などの実行委員会。
参加者はリアル80人、オンライン120人。そして国会議員は本人参加が、川田龍平(参議院立民)尾辻かな子(衆議院立民)吉田つねひこ(衆議院立民)穴見陽一(衆議院自民)で、秘書はほかの政党も含め10人以上いて、関心の高さを感じました。
基調報告は、神出病院事件を契機に精神病院のひどい人権侵害を制度的に改めさせようという熱気にあふれていました。
特別報告の冒頭で神戸から、吉田明彦さん(兵庫県精神医療人権センター)が、「いまだに声を出せない患者が高い塀の中で苦しんでいる」と生々しく訴え。私は、「精神病院が障がい者虐待防止法の対象になれば、自治体も指導権限を持てるし職員も公益通報できる」と訴えました。
他にも日本障害者虐待防止学会理事長小山聡子さんや日本精神科看護協会事務局本部長の窪田澄夫さん、大阪精神医療人権センター副代表の山本深雪さんの報告も説得力がありました。
自民党の穴見さんの発言が印象的で、厚労省はこの問題では与党である我々にも冷たい。ブラックボックスがあって壁が厚いとのこと。ブラックボックスって何でしょうね?
そのあとの厚労省との意見交換会でも感じたのですが、精神・障害保険課の職員はガードがものすごくかたい。障がい者虐待防止法を担当する地位生活支援推進室のほうが「現在は障碍者団体の意見のヒアリングを進めています」と柔らかいのですが、実質的には精神障害保険課のイニシアを待っている様子でした。
職員や養育者に通報義務を課す「障がい者虐待防止法」を精神病院にも適用させることが、虐待防止に必要です。