クラークスマート大阪梅田通信
記者 Maho
CLARKSMART上半期の企業連携PBLレポート第2弾です。
パソナ農援隊様と共にテーマ「食×〇〇で誰かのウェルビーイングを叶える」の答えを探ります。
5月30日に淡路島でフィールドワークが行われました。今回お邪魔したのはパソナ農援隊が運営する「Awaji Nature Lab and Resort」「北坂養鶏場」「パルシェ香りの館」「塩田漁港」です。天気はあいにくの雨。足元の悪い中多くの方にご協力いただきました。ありがとうございました。
初めに訪れた「Awaji Nature Lab and Resort」は農業に接する人口を増やすことを目的に、ワークショップを開くなどの「学びの場」とレストランでの「食事」の提供を行っています。
施設に訪れると広大な敷地に多くの畑があり除草の手が追いついていないことがわかります。また、訪れた日は土砂降りの雨でお客さんはまばら。施設の課題として人手不足や閑散期、雨天時の集客が難しいこと、交通の便が悪く、自家用車を持っていない人が訪れにくいことなどを知りました。
レストラン「陽・燦燦(はる・さんさん)」のなかに入ると開放感と温かみのある木を基調とした内装に迎えられます。レジ横には地元の玉ねぎなどのお土産が販売されていました。
いただいたランチはおしゃれで、新鮮な野菜がたくさん使われていました。食事中、マリンバの演奏が始まりました。温かみのある木の音が楽しげに響き、お腹も、心も満たされる空間でした。演奏していたのはパソナの音楽島プロジェクトで音大卒業後レストランで働いているマリンバ奏者。奏者自身が楽しんで演奏していることが伝わってくるパフォーマンスでした。
続いて訪れたのは「北坂養鶏場」
10〜13万の日本品種の鶏を飼育している養鶏場です。養鶏場の北坂さんは「たまごまるごとプリン」の販売やイベントの出店、直売所での販売を通して卵の良さや卵の裏側に興味を持ってもらいたい、と言います。
スーパーで手にとる卵は確かにどこか工場製品のよう。しかし、どんな卵も生き物から生まれた世界に一つだけの卵。今後の卵の見方が変わりそうです。
3つ目の会場は「パルシェ香りの館」
播磨灘を地中海に模して作られた南欧風の建築は30年の歴史を感じさせ、曇天も相まって、寂れた印象をうけます。
淡路島一宮は全国7割の線香を作る一大生産地。この施設では香りにまつわる体験(香水作りなど)ができます。
担当者の方は周囲の新しい施設に遅れをとっており、低予算で今の施設を活かしながら活性化を図りたいことや温泉を低コストで沸かしたいことなど、悩みを教えてくれました。
最後に訪れたのは塩田漁港の漁業協同組合事務所。
漁師4人から話を伺いました。生徒からブランド化の可能性を提案されると、「大阪湾の魚は美味しいが、量が少ない」と、ブランド化への課題を教わりました。
私も質問してみることに。
「仕事をする中で満足する瞬間やしんどいなと思う時はどういう時ですか?」
「そりゃ大漁やったら嬉しいわな、で、港に戻って単価が安かったらげっそりする(笑)」
「クラゲはお金にならないのにたくさん入っている」
漁師さんたちは40人ほどの生徒を前に恥ずかしそうにしながらも、和気藹々と丁寧に質問に答えてくれました。普段関わることのない漁師さんの雰囲気、温度に直に触れることができた貴重な経験でした。
今回訪れた4ヶ所それぞれに、それぞれの課題があり、またたくさんの学びがありました。私にとっては、初めてのフィールドワーク。今まで机に向かって調べ物をしていた時とは質の違う学びで、自分の足で訪れて学ぶことの大切さを実感しました。
1ヶ月後には最終発表を控えています。随時レポートをお届けしますのでお楽しみに。
ご意見、ご感想お待ちしています。
今回のフィールドワークの写真だけを集めた記事も併せてご覧ください。
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