生駒先生に聞いてみた!
クラークに関わる先生にさまざまなことを教わる企画「おしえて先生‼︎」
第2回はクラーク広報委員の顧問もされている、京都キャンパスの生駒拓也先生にお話を聞きました。
まずは自己紹介カードに記入してもらいました。
ーーー本日はよろしくお願いします。プロフィールカードの記入もそこそこに質問をしていきますね。
「先生のおかげで」と言われる仕事
ーーーまずは、いつから先生を目指し始めたんですか
中学生の時に1回体育教師いいなって、 なりたいなって思ったんだけど、そこから高校、大学で本当に悩んでて。
なんかスポーツ関連の仕事もいいな、ジムトレーナーとかそういうのもいいし、整体師みたいなのもいいし。って結構迷って、本格的に「よし教員になろう」って思ったのは大学3回生から21歳ぐらいです。
ーーー何か先生になると決めたきっかけがあったんですか?
大学の サークルとかゼミっていうものがあって、大学で先生とか同じ先輩後輩とか同級生たちと一緒に出張で保育園とか行ってて。
幼稚園とか保育園に行って運動を教えたり、体育したり教えたりとか、習い事でやってくる子たちをみたりとか。
子供たちをみる中で「教える」って、実った時がすごい楽しいなとか。「先生のおかげです」って言ってもらった時、すごく嬉しかったのが印象的で。
で、それをやっぱり仕事に変えたいなって思った。
面倒を見たいっていうところより、子供が好きっていうことより、「おかげで」って言われる。感謝される仕事をしたいなと3回生とか2回生の時に思ったからかな。
ーーー今、先生として働いていてどうですか?
いや、全く後悔がなくてすごい天職だなというか。 これ以外の道はないだろうって思えるぐらい自分は充実してて楽しくて。忙しくても、やっぱ自分で選んで悔いはないなって思ってるので、どうぞお前がやってることは正しいぞって言ってあげたいね。
日本一、優勝を目の前にして
ーーー先生として働く中で、印象的だったことはありますか?
僕が教員2年目のとき、勤務していた福岡キャンパスの部活に演劇部があったんです。
その子たちは全国で優勝したいって。出場2年目とかでとんとん拍子で急に全国に出るもんだから全国大会引率が急に発生して。
僕は担当の先生ではなかったんだけど、全国大会の舞台が和歌山県になってて。関西に詳しかった僕が引率者に選んでもらえて、全国大会で優勝するクラーク生の姿を見たんですよ。
二千何百校とかの中から。 本当に日本1。甲子園みたいなもんだよね。
優勝する瞬間を目の前で見た時に、こんなに生徒って輝くんだとか逆に普段の生徒を見てるから、あんな子が、裏であんなに苦労してた子が、なんか全国の取材を受けてるんよね。こんな無限な可能性があるんだな、子供って。
クラーク生ってなんでもできるなって思ったのが1個目の、こう、衝撃っていうか。僕の中で印象に残っている出来事かな。
ーーーその後、何か変わりましたか?
……変わった。価値観というか。多分自分もどこかに、すごい進学校とか偏差値の高い学校と比べると引け目を感じてたり、なんか負けてた感覚があったんだけど、そんなこと全然なくて。
日本一になる瞬間を見ると、多分特化してなんでも勝てるな、誰でも頑張ればちゃんと実るんだなっていうのをそれを見て感じたから。
新しいことへの挑戦
ーーー自己紹介カードみてすごく気になったのですが、マイブームの「新しいことへの挑戦」っていうのはなんですか?
いやね、実は生徒に教えてるわけでもなく、 自己満なinstagramで毎年目標を決めてるんよ。2023年はこんなテーマで頑張るとか、 2024年はこんなテーマで。みたいにやってて。で、今年の目標は「コンプリート」って決めてて。やったことないことをとりあえず手前からどんどん消していこうって思って。
で、 今年具体的に掲げた目標が2つあって、一つ目はバンジージャンプ、2つ目はスカイダイビング。
これは今年コンプしようと思って掲げてやっているっていうのがマイブーム。 他にもいろんなことに挑戦するのはずっともう人生ずっとなんだけど。
バンジージャンプは多分2週間後かな(取材は4月中旬)。ゴールデンウィークに飛ぼうと思います。
飛ぶなら、どうせ飛ぶんだったら世界一のやつ飛びてえなと思って。
マカオタワーっていうね、マカオにあるタワーで、 世界一高いところから飛んできます。
高所恐怖症じゃないから、そんなにびびってはないんだけど。
いや、二百何十メートルあるんだよね。高さが。 東京タワーのてっぺんぐらいかなって落ちるの。で、結構ね、6秒ぐらい落ちる。こう、もうずっとずっと落下するの。 ジェットコースターでもさ、一瞬ふわっとするだけで怖いけどさ、6秒落ちたらどうなるんだろうなっていう、ちょっとドキドキもある。
怖気付いてやめる人とかもいるらしいんだけど、絶対もう堂々と飛んでやろうって。
不安よりもワクワクが勝ってる感じです。
どうせ飛ぶんだったら世界一!?
ーーーどうせなら「一番」のっていう思考は普段からされてるんですか?
いや、なっちゃうんだよね。もうどうせ1回飛ぶんだったら……日本で飛ぶってなってもね、日本一は茨城県とかしかないない。
でもね、70何メートルとか130メートルとかかな。もうそんなのはしょぼいなと思って世界一目指したって感じです。
根本的に負けず嫌いだから。うんうん。どうせやるんだったら1番っていうのはずっと多分 考えとしてある。
ーーーなかなか実現する上で 難しい面とかもあると思うんですけど、「どうせやるなら1番」っていうな 考え方が昔から今も続いてる要因とかってありますか。
そうだね。
もちろん陸上やってた時も日本一かって言われたら日本一にはなれなかったし、 いろんなことでもやっぱ日本一を目指すけど、できなかったことの方がもちろんめっちゃあって。なんでできてるかって言うと、 やっぱり。うん、なんだろうね…
でも、多分今の自分があるのも、なんか「褒めてもらえてる」からだと。
大人になって……みたいなのもあるかもしれないけど。
「いい評価をもらおう」っていうのが ある種、1番を目指すことだと思うから。1番目指してたら、「結局できてない」っていうことはあんまりないんだよね。
何よりもう1つあれだね、「仲間がいたこと」かな。
1人じゃ無理なので。生徒も仲間だと思ってるし、もちろん先生たちも仲間だし、なんなら外部の人とかも使ってうまく 巻き込むことは意識してて。
チームだから楽しいし、チームだから自分のできないことができた時に、 仮に日本一じゃなくてもいいものが作れたって思えるのかもしれないなと思います。
学校、今のコース(新設された探求コース)の1年生を見る時も 若い先生が多いんだけど。同じ世代、20代の先生たちでよく話をしてる時はすごい楽しいし。新しいことをしたいっていう時に、基本自分だけじゃなくて、人を巻き込めてるからこそ、 やってることが表彰されたりとか褒めてもらえたりした時に、「よしっ」ってなってるね。
「もっと話しとけよ」って伝えたい
ーーー高校生の頃の自分に何か伝えられるなら何を伝えますか?
うわー、いい質問だよね。なんだろうね。
遊び、プライベートについては「もっと自分から積極的に話してよかったんじゃね」っていうことだね。
多分、僕自身が人のことを気にしすぎてた。
今逆にそれが改善されたというか、 こういう人とよく話すような仕事についてるからこそ、そんなに相手自分のこと見てねえし、気にしてねえぞっていうことが すごい痛感できるので。
高校生の時からもっとオープンにポジティブに積極的に話せたら、ーーもっと友達が増えてたらっていうのは思わないけど、最高の友達が今もいるとは思うからーーなんか良い出会いとか、自分の人生的な価値が増したのかなって思うと、もっと話しとけよって思うからです。
ーーー今は外部の人とかを巻き込むことを意識してプロジェクトを進めてるとの話もありましたが、心がけたり変えたことってあるんですか。
うーん、そうだね。心がけてることは、まず自分って全然できてねえぜって思うことかな。
特に高校、大学の時も、 恥ずかしい話だけど、その、学校の中とかだったら、結構上位にはいたんだよね。大学とかでも、成績、点数とか、こう評価される時は上位だから、なんか、天狗になってたっつったらおかしいけど。俺は大体なんでもできる人とか思ってた時もあったと思う。
けどやっぱ、大人になったり社会に出たりすると、自分よりも専門家がいて。「この人にはこれはもうかなわん」っていう人がたくさんいた。その時に、これを自分の力に変える方が効率いいなと思った。
自分が数学めちゃくちゃうまくなるとか、自分が英語めちゃくちゃうまくなるっていうのは、もうこれからは間に合わない。その時自分の力にするにはどうしようとか 思うようになった。だから、自分にない力をうまく自分の力に変えたり、得意な人と一緒に協力することを心がけてるっていう。
ーーー生徒に伝えたいことはありますか?
広報委員会の生徒が中心に見ていると思って話すけど。
当事者意識は自分を救います。
何事も自分ごとで、かつ自分が主役でいられる人が活躍できるし、人のためになるような活動もできるしで、それが回り回って自分を助けてくれたり、自分の人生を明るくしてくれたりする。
今までそうやって活躍したり、頑張ってきた生徒、もちろん大先輩である大人の話や経験を聞いて共通していることだったので、僕の人生じゃ間違いないので。
広報って人に伝える仕事がメインになってくる。
やっぱ、自分が自慢したいことじゃないと人に言いたくないじゃん。
自慢できる学校に変えることを人に任せてても、絶対に変わらないなと思うので、自分ごとにすることを意識してほしいなと思います。
取材後記
今回の取材では生駒先生の物事に向き合う考え方を聞くことが出来ました。
取材の度に感じることではありますが、他者の考え方を知るととても新鮮で自分がアップデートされたような気分になります。
今回、生駒先生にお話を伺ったことで、取材の醍醐味とも言える新たな考え方と出会うことができました。
生駒先生、たくさんのお話ありがとうございました!
つながる部屋は今後も様々な記事を発信していきます、応援の程よろしくお願いします!
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