あなたがサザンの40周年プレミアムアルバム『海のOh, Yeah!!』を聴くべき3つの理由
2018年8月1日、サザンオールスターズのデビュー40周年を記念したベスト・アルバム『海のOh, Yeah!!』が発売されました。
上記のツイートでも触れられている通り、大ヒットを記録している『海のOh, Yeah!!』ですが、今回の記事では、このベストアルバムの3つの魅力について、お伝えしようと思います。
サザン初心者からマニアまで、全リスナーが『海のOh, Yeah!!』を聴くべき3つの理由
本作は1998年に発売された20周年ベストアルバム『海のYeah!!』の続編となるベストアルバムで、1997年から2018年に発売された楽曲が収録されており、既発曲に関しては2018年最新リマスタリングがされています。
もちろん、最新シングル「壮年JUMP」や、新曲が収録されていることもその一つであることは間違いありませんが、それ以外に、この『海のOh, Yeah!!』が大ヒットしている理由、とりわけ、サザン初心者だけでなく彼らの熱心なファンも、このベストアルバムを聴くべき3つの理由を、これから紹介していきましょう。
サザン初心者からマニアまで、全リスナーが『海のOh, Yeah!!』を聴くべき3つの理由
①この20年間のヒット曲、代表曲の大半を収録
②アルバム未収録の楽曲、バージョン違い、リマスタリング音源を多数収録
③2018年リマスターの素晴らしい音質
この20年間のヒット曲、代表曲の大半を収録
まず、サザン初心者にとって嬉しいのは、この『海のOh, Yeah!!』には、1997年以降の彼らのヒット曲が、ほぼもれなく収録されていることです。(詳しくは後述しますが、ここで、「ほぼ」という表現を使っているのには理由があります。)
◉アルバム『海のOh, Yeah!!』収録の主なシングル・ヒット
「LOVE AFFAIR 〜秘密のデート」(1998年/最高4位)
「TSUNAMI」(2000年/最高1位(通算5週))
「HOTEL PACIFIC」(2000年/最高2位)
「涙の海で抱かれたい 〜SEA OF LOVE〜」(2003年/最高1位(2週連続))
「彩 〜Aja〜」(2004年/最高1位)
「愛と欲望の日々/LONELY WOMAN」(2004年/最高1位)
「DIRTY OLD MAN 〜さらば夏よ〜」(2006年/最高1位)
「I AM YOUR SINGER」(2008年/最高1位)
「ピースとハイライト」(2013年/最高1位)
「東京VICTORY」(2014年/最高1位)
「闘う戦士たちへ愛を込めて」(2018年/最高1位(2週連続))
このように、『海のOh, Yeah!!』には、この20年間に彼らが放ったヒット曲がほぼ漏れなく収録されており、サザン初心者の方々も、彼らの近年の代表曲を楽しむことができるようになっています。
アルバム未収録の楽曲、バージョン違い、リマスタリング音源を多数収録
これだけではありません。この『海のOh, Yeah!!』は、サザン初心者だけでなく、サザンの熱心なファンやマニアの方にとっても嬉しいアルバムとなっています。
なぜなら、『海のOh, Yeah!!』には、これまでシングルでしか聴けなかった楽曲やバージョン、あるいはリマスタリング音源が多数収録されているからです。
◉『海のOh, Yeah!!』収録のオリジナル・アルバム未収録の楽曲、バージョン違い、リマスタリング音源
「TSUNAMI」(最高1位)
2000年に発売された彼らにとって最大のヒット曲。
オリジナル・アルバムには未収録だったこの曲が初めて収録されたのが同年に発売されたベスト・アルバム『バラッド3 〜the album of LOVE〜』です。
ところが、この『バラッド3 〜the album of LOVE〜』はリマスターされていないため、「TSUNAMI」をリマスタリング音源で聴きたい場合には、2005年に発売された12cmCDシングルを入手しなければなりませんでした。
今回の『海のOh, Yeah!!』の発売により、「TSUNAMI」のリマスタリング音源が初めてアルバム収録されることになったのです。(しかも2018年最新リマスター音源にて)
「イエローマン 〜星の王子様〜」(最高10位)
アルバム未収録シングル。
これまでは2005年のリマスター12cmCDシングルでしか聴くことができなかった、桑田さん(=桑田佳祐)自身もお気に入りの、コンサートでも定番の楽曲です。
「HOTEL PACIFIC」(最高2位)
「OH!! SUMMER QUEEN〜夏の女王様〜」
「DIRTY OLD MAN 〜さらば夏よ〜」(最高1位)
「I AM YOUR SINGER」(最高1位)
1998年のアルバム『さくら』以降、オリジナルアルバムのリリースのインターバルが長くなってしまったサザンオールスターズ。(『さくら』〜『キラーストリート』の間が7年、『キラーストリート』と『葡萄』の間は10年もの歳月を要しています)
そのため、1998年以降は、オリジナルアルバム未収録のシングル曲が多数存在することになってしまいました。
そして、それらの曲が、この『海のOh, Yeah!!』に収録されたことで、リマスタリング音源として、新たな命を吹き込まれて蘇ったのです。
「LONELY WOMAN」
「01MESSENGER 〜電子狂の詩〜」
「BOHBO No.5」
サザンの楽曲にも、シングルとしてリリースされたものの、後にアルバムリリース時にバージョンを変えて収録されたものがいくつか存在します。
上記の3曲もそのようなシングルとアルバムとでバージョンの異なるナンバーです。
後に、アルバム『キラーストリート』に収録された「LONELY WOMAN」と「BOHBO No.5」は、その違いが軽微なため、一聴しただけではシングル・バージョンとアルバム・バージョンとでその違いがほとんど判別がつかないのですが、「01MESSENGER 〜電子狂の詩〜」は、アルバム『さくら』製作時に、シングル・バージョンには使われていなかったドラムンベースベースをフィーチャーしたデジタル・ハードロックのアレンジが施されるなど、シングルとは全く異なるバージョンにて収録されました。
今回、ベスト・アルバムの原則に則り、『海のOh, Yeah!!』に、その「01MESSENGER 〜電子狂の詩〜」を敢えてシングル・バージョンを収録した桑田さんの英断に感謝したいと思います。
2018年リマスターの素晴らしい音質
そして、『海のOh, Yeah!!』を聴くべき最大の理由になるのですが、それが今回の発売に当たり、このアルバムに施された、2018年最新リマスターの素晴らしさです。
この2018年リマスタリングについては、桑田さんも自身がそのパーソナリティーを務めるFMラジオ番組「桑田佳祐のやさしい夜遊び」の中で、以下のように語っています。
私も実際に、『海のOh, Yeah!!』を聴いてみて感じたのですが、桑田さんの仰っているとおり、音圧も程よく、かといって決して弱々しいわけではない活き活きとしたパワーを持ちつつも、同時に楽器の音色までもがはっきりと聴き分けられるような鮮明で細やかな音像の、素晴らしくバランスのとれたマスタリングになっています。
惜しくも『海のOh, Yeah!!』に収録されなかったシングル曲
このように多くのヒット曲、代表曲を多数収録している『海のOh, Yeah!!』ですが、最後に、残念ながらこのアルバムに収録されなかったシングル曲を紹介しつつ、この記事を締めくくりたいと思います。
◉『海のOh, Yeah!!』に収録されなかったシングル曲
「PARADISE」(1998年/最高4位)
「この青い空、みどり 〜BLUE IN GREEN〜」(2000年/最高3位)
「君こそスターだ」(2004年/最高1位)
もちろん、桑田さん自身の個々の楽曲に対する好き嫌いはあるでしょうし、それが今回の『海のOh, Yeah!!』の選曲の決め手になったことは想像に難くないでしょう。
この3曲の中で、「PARADISE」は、2005に発売された12cmCDシングルにラインナップされており、リマスター音源で聴くことが可能です。
しかし、残念ながら、「この青い空、みどり 〜BLUE IN GREEN〜」は、アルバム未収録のため、現時点で、リマスター音源で聴くことができない唯一のシングルとなってしまいました。
また、「君こそスターだ」は、アルバム『キラーストリート』(2008年K2HDリマスタリング盤)に収録されているものの、オリジナルのシングルとは異なる、イントロの前に桑田さんのカウントの声が挿入されたテイク違いのアルバム・バージョンになっています。
もちろん、今回の選曲にあたっては、シングル以外のアルバム曲にも代表曲は数多くありますし、それらを優先してベスト・アルバムに収録することも理解できないわけではありません。
しかし、そこはリスナーあってのミュージシャン。
ほんの少しだけ、客観的な視点に立ち、せめて、「この青い空、みどり 〜BLUE IN GREEN〜」と「君こそスターだ」の2曲は、収録しても良かったのではないかと感じているのは、私だけなのでしょうか。
しかし、そんな少しの欠点を補って余りあるほどの素晴らしさに溢れている『海のOh, Yeah!!』。
選曲よし、音質よし、のベスト・アルバムで、この夏を乗り切っていきましょう!Oh, Yeah!!
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