マクドナルド50周年CMソングで注目、ゴダイゴ全盛期のヒット曲を最高音質で聴く方法
世代を超えて多くの人々に聴き継がれ、オリジナル音源が日本マクドナルドの50周年記念CMソングとして使用されたゴダイゴの名曲「銀河鉄道999」。
2021年7月21日には、オリジナルマスターテープを最新のデジタル技術でハイレゾ音源化した上で新たにミックスを行った「銀河鉄道999〜シン・ミックス〜」が配信限定シングルとして発売されました。
本日の記事では、この「銀河鉄道999」をはじめとする、ゴダイゴの全盛期のヒット曲を、最高の音質で聴くための方法をお伝えします。
ゴダイゴ最強のベスト・アルバムを、2009年最新リマスター音源で聴く方法
結論から言いましょう。
ゴダイゴのヒット曲を、最高の音質で楽しむためには、彼らのベスト・アルバム『GODIEGO GREAT BEST VOL.1 -Japanese Version-』(COCP-35510/2009年3月18日発売)を聴くようにしてください。
今から、その理由を解説していきます。
理由の一つ目は、この、『GODIEGO GREAT BEST VOL.1 -Japanese Version-』には、ゴダイゴの全盛期のヒット曲のほとんどが収録されているからです。(〝ほとんど〟という表現を使っているのには理由がありますが、それは後ほど説明します。)
収録曲全16曲のうち、主なヒット曲を挙げただけでも、「ガンダーラ」(最高2位)、「モンキー・マジック」(最高2位)、「ビューティフル・ネーム」(最高2位)、「ハピネス」(タケカワユキヒデ名義/最高11位)、「銀河鉄道999」(最高2位)、「ホーリー&ブライト」(最高17位)、「リターン・トゥ・アフリカ」(最高17位)、「ポートピア」(最高23位)、「カトマンズ」(最高29位)と、その半分以上を占めています。
また、上記以外の収録曲7曲も、そのうち6曲がシングル曲で、残り1曲もCMソングとして採用され、かつ彼らの全盛期のライヴ・アルバムのタイトル曲となった「マジック・カプセル」というように、彼らの代表曲をほぼ網羅した選曲となっています。
二つ目の理由は、この『GODIEGO GREAT BEST VOL.1 -Japanese Version-』が、彼らの数あるベスト・アルバムのうち、唯一リマスタリングされているアルバムだからです。(配信限定のベスト・アルバムを除く)
ここで、ゴダイゴのアルバムのリマスターの変遷について、振り返っておきましょう。
彼らの作品群は1990年代前半にCD化(ただし、一部の作品は1980年代後半に初CD化されている)されて以来、長らくリマスタリングされない状況が続いていましたが、2008年のオリジナル・アルバムの紙ジャケットでの再発時に初めてそれらが最新リマスター盤として発売されました。
しかしながら、この時も、彼らのアルバムの中でも最大のセールスを上げていた2枚のベスト・アルバム、『GODIEGO GREAT BEST VOL.1 -Japanese Version-』と『GODIEGO GREAT BEST VOL.2 -English Version-』はリマスタリングされていませんでした。
そして、その翌年の2009年に、満を持してこの2枚のベスト・アルバムがようやくリマスター盤にて再発売されたのです。
このことから、『GODIEGO GREAT BEST VOL.1 -Japanese Version-』を最高の音質にて聴くためには、2009年発売の最新リマスター盤を選ぶ必要があることがわかります。
特に、レンタルCDや図書館で借りる際や、中古CDを購入する際には、製品の品番と発売年を必ずチェックするようにして下さい。CDの品番がCOCP-35510でかつ発売年が2009年であれば、この最新リマスター盤で間違いありません。
逆に、誤って非リマスター盤である1994年発売のCDを選択すると、音質が悪い状態で聴くことになりますので注意が必要です。
ゴダイゴ全盛期のヒット曲「はるかな旅へ」をリマスター音源で聴く方法
さて、ここまで、彼らのヒット曲をリマスター音源で聴くためのノウハウをお伝えしてきましたが、実は、唯一、上記のベスト・アルバムに収録されていないヒット曲が存在します。
それが、1979年6月にリリースされたシングル「はるかな旅へ」です。
「はるかな旅へ」は、彼らの全盛期である1979年6月に発売されたシングルで、最高位15位を記録するスマッシュ・ヒットとなっています。
1979年におけるゴダイゴの活躍は目覚ましく、ブレイクのきっかけとなった前年発売のシングル「ガンダーラ」、「モンキー・マジック」の興奮の余韻も冷めやらぬ中で、次々とシングル・ヒットを連発していきます。
この年だけでも、「ビューティフル・ネーム」(79年4月発売)、「ハピネス」(79年5月発売/タケカワユキヒデ名義)、「はるかな旅へ」(79年6月発売)、「銀河鉄道999」(79年7月発売)、「ホーリー&ブライト」(79年10月発売)が連続でヒットし、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いと言っても過言ではありませんでした。
その活躍ぶりを象徴する出来事として、ウィキペディアにも書かれている以下のエピソードを紹介しておきましょう。
つまり、この「はるかな旅へ」は、ゴダイゴ全盛期のヒット曲の一つとして、決して外すことのできないナンバーの一つなのです。
その「はるかな旅へ」を最高の音質で聴くことができるのは、2008年発売の紙ジャケット復刻盤のオリジナル・アルバム『OUR DECADE』になります。
その理由は、前述の通り、この『OUR DECADE』を含むゴダイゴのオリジナル・アルバムが紙ジャケットにて復刻された際に、当時の最新リマスタリングが施されているからです。
このアルバムも、『GODIEGO GREAT BEST VOL.1 -Japanese Version-』同様に、2008年の復刻発売の前に、1989年と94年の2回、CDにて発売されていましたが、いずれもリマスタリングされておらず、音質が良くありませんでした。
したがって、こちらも誤って94年発売のCD(ジャケットが通常のプラケース)を購入・レンタルしないよう気を付けてください。
見分け方は、2008年発売のリマスター盤は、紙ジャケットで、CDの品番はCOCP-51090となっています。
両者の識別方法として分かりやすいのはジャケットになります。紙ジャケット仕様であればリマスター盤で間違いありませんので、安心して購入・レンタルしてください。
『GODIEGO GREAT BEST VOL.1 -Japanese Version-』(2009年リマスター盤)を入手する方法をチャネル別に紹介
最後に、この『GODIEGO GREAT BEST VOL.1 -Japanese Version-』(2009年リマスター盤)の入手方法を、チャネル別に紹介していきます。
◉SELL(新品)
Amazonにて、2009年リマスター盤が、定価¥2,420(税込)のところ、 ¥2,323にて発売されています。
Amazonにて、この『GODIEGO GREAT BEST VOL.1 -Japanese Version-』を購入する際の注意点ですが、以下の2種類のタイトルのアルバムが表示されていることです。
①ゴダイゴ・グレイト・ベスト1 ~日本語バージョン~
②GODIEGO GREAT BEST 1
注意しなければならないのは、①が1994年発売の非リマスター盤で、②が2009年発売のリマスター盤になるので、②を選択しなければならないということです。また、タイトル以外の見分け方については、①はジャケット写真がぼやけていて汚いですが、②はジャケットの色(白色)の基調がクリアで写真も綺麗です。
◉SELL(中古品)
上記の2種類のアルバム(①、②)のうち、94年発売の①の方が圧倒的に市場への流通量が多く、それ故に中古市場で取引されているのもほとんどが①であるため、購入の際には必ずCDの番号と、発売日を確認するようにして下さい。
ちなみに、繰り返しになりますが、リマスター盤(2009年発売)のCDの品番はCOCP-35510で、発売日は、CD裏側の左下に記載されています。
◉レンタル(店舗)
実店舗でのレンタルの代表例として、SHIBUYA TSUTAYAの在庫状況をお伝えしておきます。
実際に店舗に出向き店員の方に在庫状況を確認したところ、SHIBUYA TSUTAYAには、『GODIEGO GREAT BEST VOL.1 -Japanese Version-』の2009年リマスター盤の在庫はありませんでした。
その代わりに、『GODIEGO GREAT BEST VOL.2 -English Version-』の2009年リマスター盤の在庫を確認することが出来ました。
この、『GODIEGO GREAT BEST VOL.2 -English Version-』は、収録曲全曲の歌詞が英語であることを除けば、メロディー、アレンジ等はJapanese Versionと全く同じです。
リマスター盤であれば音質的にも問題ありませんので、是非とも手に取っていただきたいアルバムとなります。
◉レンタル(ゲオ宅配レンタル)
残念ながらラインアップされているのは、1994年発売の非リマスター盤のみでした。誤ってレンタルしないよう注意しましょう。
◉レンタル(TSUTAYA DISCAS)
こちらもゲオの宅配レンタル同様、取り扱っているのは1994年発売の非リマスター盤となりますので注意が必要です。
◉図書館
こちらは東京23区及び東京近郊にお住まいの方限定の情報となってしまいますが、新宿区立図書館にて、『GODIEGO GREAT BEST VOL.1 -Japanese Version-』と『GODIEGO GREAT BEST VOL.2 -English Version-』の2009年リマスター盤を借りることが可能です。(23区内の図書館では、唯一2009年リマスター盤の在庫がある図書館です。)
ちなみに、新宿区立図書館は、新宿区内に在勤・在学している方でなくても、現住所が東京都内の方であれば利用登録が可能です。(もちろん、新宿区内に在勤・在学している方であれば、東京都外の方でも登録可能です。)
◉サブスクリプション(Apple Music)
最後は、音楽配信サービスのうち、Apple Musicで聴くことのできる『GODIEGO GREAT BEST VOL.1 -Japanese Version-』について言及しておきます。
Apple Musicにラインナップされている『GODIEGO GREAT BEST VOL.1 -Japanese Version-』の音源が、2009年リマスター盤か否かについて、ゴダイゴの所属するレコード会社である日本コロンビアと、Apple Musicのサービス提供元であるアップル・サポートにそれぞれ電話で問い合わせました。
結果は、残念ながら、両社から明確な回答を得ることができませんでした。
詳細をお伝えすると、日本コロンビアは、『音楽配信(Apple Musicの音源)の件はアップルに聞いて欲しい。』、一方のアップルは、『あくまでも音源を提供しているレコード会社に聞いて欲しい。』と互いに自身では回答出来ないの一点張りでした。
しかしながら、その中でも一筋の光明を得ることが出来ました。それは、日本コロンビアが、断定は出来ないものの、一種のヒントのようなものを示唆してくれたのです。
それは、日本コロンビアのゴダイゴのディスコグラフィに掲載されているiTunesへのリンクになります。
実は、日本コロンビアのゴダイゴのディスコグラフィには、2種類の『GODIEGO GREAT BEST VOL.1 -Japanese Version-』が掲載されています。
一つは、本記事で何度も言及している『GODIEGO GREAT BEST VOL.1 -Japanese Version-』の2009年最新リマスター盤。
もう一つは、リマスタリングされていない1994年に発売された旧盤です。
このうち、2009年最新リマスター盤のみ、「購入」のボタンが表示されており、このボタンを押すと、「iTunes」と「レコチョク」への2つの配信サイトへのリンクが貼られているページへと飛ぶことが出来ます。
このことは、iTunesにて販売されている『GODIEGO GREAT BEST VOL.1 -Japanese Version-』は、1994年発売の旧盤の音源ではなく、2009年発売の最新リマスター盤の音源である可能性が極めて高いことを示しています。
そして、常識的に考えれば、Apple Musicにて配信されている音源は、iTunesの音源をそのまま使用していると考えるのが自然でしょう。
つまり、上記の事実から、間接的にではありますが、Apple Musicにて配信されている『GODIEGO GREAT BEST VOL.1 -Japanese Version-』の音源は、2009年最新リマスタリングが施されているものであると推測できるのです。
ここまで、ゴダイゴのベスト・アルバム『GODIEGO GREAT BEST VOL.1 -Japanese Version-』の2009年最新リマスター盤の入手方法について、チャネル別に説明してきました。
皆様が本記事を参考にして、ゴダイゴのヒット曲を、最高の音質にて楽しんでいただければ、それに勝る喜びはありません。
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