一宮学園クリスマス会のこと
12月24日は千葉にある児童養護施設一宮学園(児童愛護会)のクリスマス会。
株式会社Blue inkのアネルズあづささんから声を掛けられて参加したクリスマス会も今年で4年目。今回も多くの有志のボランティアの方々の参加により、たくさんの催しが行われました。
あづささんとは以前勤めいたPR会社であづささんのブランドをご担当させていたご縁で知り合った。香りを通してたくさんの方に学びや癒しを与えているパワフルな人。会社を離れた今でも、ボランティアを通じて引き続きのご縁をいただいている。
いつもは仙次郎チームのご協力で、🍙や手巻き寿司などの体験を開催しているが、今回はtsunagiとして、初の試み「一宮学園映画館」を開催。
ショートフィルム3作品を上映しました。
◇上映作品◇
・映画の妖精フィルとムー
・パン屋のビリー
・ビンぞこメガネ
(仙次郎チームは今回も🍙体験で参加してくださいました!)
学園の大きな教室は、ヨガの会場にもなっていたので、ヨガが終わると映画館に転換!客席はヨガマットです。
『映画始まるよー。』の声に集まる子どもたち。「何の映画ー?」「怖いやつ?」「どこに座って観てもいい?」(全てのイベントに時間内に回りたいので)「何分あるの~?」など様々な質問が飛び交います。
1回目のスタート。
音が出ません。。慌てて機材を確認。リハーサルでは問題が無かったのでどういう事??
「ちょっと待ってねー。」と声をかけると、子たちも「大丈夫ー?」「音出てるけど小っちゃいね。」「パソコン再起動してみたら?」と心配と応援の声。
学園の先生の助けもあり何とか復旧すると、会場から拍手がおこり、あたたかい雰囲気で上映がスタートしました。
事前に先生から「学園の子どもたちは、じっと座っていることが出来ない子が多い。」と伺っていたので、「途中で(会場から)出てもいいからね。」と声をかけていたものの、子どもたちの反応が気になります。
子どもたちの反応は様々。
じっと見入っている子もいれば、笑顔の子、お話しながら観ている子、途中で席を立つ子、席を立つ前に「もう(出ても)いい?」と聞く子。
1作品の上映が終わる毎に拍手が起こります。
いろんな子どもの様子を見ながら1回目の上映が終了しました。
15時からのヨガが終わり、2回目の上映時間。
1回目と同じトラブルが起きないよう、先生も一緒に準備を手伝ってくださり、無事にスタート。
会場内のスタンプラリーがあるので、映画を観ていない子たちが、バタバタと入場。
こちらも1作品終了毎に拍手が起こります。
持ち場で手の空いた大人たちも鑑賞。
「クオリティの高い作品ですね。」「すごく深く考えさせられますね。」「面白いですね。」「上映はどのようにすれば出来るのですか?」など、
今度は大人たちからの感想や質問が飛び交いました。
会の最後に学園の先生からの言葉。
「私たち職員の一番嫌いな時季がクリスマスとお正月なんです。どうしても家族団らんという行事だから。私たちも胸が苦しくなるんです。でも、こうやって皆さんが来てくださることで、子どもたちも楽しみにしているし、私たちも救われています。皆さんが来てくださっているおかげで、私たちの嫌いな時季が好きな時季に変わりました。」という言葉がとても印象に残りました。
私たちが学園でこうしてボランティアをさせていただいて今年で4年目に入りました。
続けていく事で、子どもたちの様子も少しずつ変わってきています。
最初は警戒したり、その場に馴染もうと頑張ったり、会場に来ることも難しい子どもも居ました。今は、会を楽しみにしている子も多くなってきているそうです。遠慮せず自分の感情を出して良い場所、心から安心して楽しめる環境、まだまだ課題はたくさんありますが、「継続する」ことで子どもたちとの信頼関係を築いていけると改めて感じます。
映画上映は今回が初めてだったので、様子を見ながら参加している子も多く、「どんな物語なんだろう?」、「怖いかもしれない。」などの不安を抱いている子も居ました。私たちには見えていない中で、様々な感覚や感情で映画を観ていたことでしょう。
今回の経験や感じたことをを踏まえて、次回の上映に繋げていければとより強く思いました。ゆくゆくは、映画のスタート(再生)ボタンを子どもたちに押してもらったり、上映後に感想を言い合うなどの時間が持てたら、またひとつみんなと仲良くなれそうな気がしています。
次回は8月5日の夏祭りに開催予定です。この日は一宮の花火大会の日でもあります。子どもたちとお祭りをして、夜はみんなで花火を見る。
次回はどんな作品を選ぼうか、映画上映への子どもたちの反応がどう変化するのか、楽しいイメージが膨らみます。
最後に、今回の映画上映にご賛同、ご協力いただいたBrillia SHORTSHORTS THEATER ONLINEさま、BLUE BEAR HOUSEさま、tsunagiチームの皆さま、本当にありがとうございました。こころより感謝いたします。