小児の骨折での大切な視点
子どもはよく遊んだり動いたりするので、骨折も起こり得る怪我になります。
今回来て頂いた子どもも遊んでる中で落ちて、手をついて受傷とのことでした。その後の対応も良く、受傷後はすぐに冷やし病院に行き骨折と判明し無事手術も終了でした。
ここまででも骨折の対応としては十分ですが、より良いその後を考えると大切な視点があります。それは骨折は捻挫ということと身体全体を観ることです。
骨はいきなり折れません。手をついた力は皮膚をねじり、靭帯や筋肉をねじります。ここまでで終われば靭帯損傷や筋損傷です。それでも終わらなければ最後は骨をねじり、力を受けきれないと骨が折れます。これが骨折です。
だから骨折は捻挫の延長であり、最後に骨が折れただけなので皮膚や靭帯、筋肉のねじれ(捻挫)を整えないと本来の身体に戻りません。捻った身体は自己治癒(自家矯正)しないからです。
また力は全身にかかります。例えば下敷きを折り曲げると全体がたわみますが、身体も同じです。手をつくと身体全体がたわみ、そのたわみがねじれとして残ります。
今回も肋骨を大きくねじり睡眠の障害等を起こしていました。これも捻れからなので放っておいても戻りません。
医療機関では折れた骨だけにフォーカスがあたり、その他の筋肉等の軟部組織には目をあまり向けません。さらに全身についても目を向けることはないので、私の経験上数年後や大人になって思わぬ後遺症となって現れることが多いです。
なので骨折では捻挫という概念と骨折でも身体全体を観るという視点が、子どものより良い成長に繋がると考えます。