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声なき声を手で感じて触れる

こんにちは。斎藤彰裕です。

普段は人にセッションするのですが、ペットを飼っている方の場合にそのペットもみることがあります。

今回もそんなペットをみさせていただいたときに感じた話しです。

この子を初めて診たのはちょうど1年前でした。
生まれてすぐ事故なのかケガをしてるとこを拾われ、そのときに腎臓が機能しなくなり手術もして、それ以降は点滴等をほぼ毎日しながら暮らしてる猫でした。

家族にはなつくのですが、どこかそれでも一歩ひいてしまうところもあり、他人にはまったく寄りつかない感じでした。

私が出会ったときの身体は、腎臓がうまく働いていないこともあり食欲が落ち、数値も安定しない状況でした。飼い主の方が動物の看護もされる方でしたので手厚くケアをされていましたが、ご本人もプロであるがゆえに先々に不安を抱えていらっしゃいました。

その飼い主の方と縁があり、そちらのお店を利用されてる方やペットを特別に診ることになったのです。

そしてこの子との初対面です。

もちろん他人の私に最初は警戒心も最大です。付き添っていただいた人になだめていただきながら、まずはそっと触れました。

ただ無心で触れる。身体を邪魔しない。

人の様々な感情などに動物は敏感です。その感情がのった手はときに身体の緊張を招きます。

この子にもただ無心で触れていきました。
すると手を受け入れてくれました。そこからは人と同様に一つ一つの背骨を紡ぎながら、原因となっていた後ろ脚と尻尾の捻れを整えました。

その後1年を迎えた先日、久しぶりの再会でした。
賢い子なので、私のことをちゃんと覚えてくれていたようです。

この人は味方だ。

そんな感じで受け入れてくれた2回目、さらに呼吸器と消化器の調整やら深いこともできました。

人も動物のカラダも声をだしません。
けど、遠近の赤外線などの光線や種々の熱エネルギー、張力など、見えないだけで色んなサインを出してくれてます。

人の手は色んなセンサーが備わっているので、まるで筋トレのように感覚も鍛えれば、そんな声なき声を感じることもできます。

そして、動物は言葉として教えてくれませんが、その表情や動作、仕草などから身近にいる飼い主が、今の状態や異変などを察知されてます。そして愛情をもって触れられてます。

私は人のカラダ同様に、彼らの見えない色んなサインを手から感じとり、良い方向へいくキッカケをつくることができました。

日々愛情をもって彼らに向かいあう飼い主のもと、さらに元気に過ごしていただけるとおもっています。

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