見出し画像

アプリ「音読メーター」を導入したよ


2024年8月から、発音チェックアプリ「音読メーター」を中高生徒たちに使用開始してもらいました。

今日はその経緯についてお話しします。

中高生を指導していて思うのは、どうやって「正確な発音を伴ったスムースな話力」を高められるか。
なぜなら、これは読むスピードやリスニングと直結した技能だからです。
発音が良いって、ただ格好いいとかそういうレベルの話ではないですよね。

発音だけでなく、特に語彙中の強意(ストレス)がずれていたり、言葉と言葉の自然なリンキングができていないと、相手に伝わりづらくなります。

英検3級以上は二次試験としてスピーキングテストがあるので、プライベートレッスンで対策をしています。生徒の回答をその場でメモをとり、添削指導をしますが、スピーキングが得意な生徒の場合、私のメモ書きが間に合わないことがあります💦


面接過去問にタブレットで回答を記入し、画面共有して指導します

中3のFさんは、語彙力も会話力もライティング力もハイレベルなので、まさに私のメモ書きが、「あわわわ」となって、間に合わないケースでした。
そこで、補助的にzoomの音声解析を利用して、Fさんの回答をテキストにおこしてみたところ、驚きの結果になりました。

模擬面接中は見事に回答をしているにもかかわらず、テキスト化されたものは、正しい英語として認識されていない部分が多々あったのです。これは、私がこの生徒の発音の癖を補って英語を理解していたからであって、実際の発音は改善の余地があることが示されたことになります。

生徒もショックだったかもしれませんが、私自身もびっくりだったので、「これはすぐ手を打たなければいけない」と感じました。
ちょうどその時、友人の英語の先生から音読チェックアプリ「音読メーター」について情報をもらっていたことと、ちょうど夏休みだったこともあり、すぐさま中高生に案内して使用を開始した、というわけです。

実際に私も使用したところ、音声解析力が高く、数年前に試した同様のアプリとは雲泥の差でした。AIの急速な進化が正確な音声認識を可能にしていますね。ありがたいことです。

生徒たちには、発音、強勢、速度など様々な項目から得点がつけられますが、少なくとも80%以上の正確性を目指していただきたいと思います。

当然と言えば当然なのですが、実際に高得点を取っている生徒は、長文理解やスピーキングも得意です。
翻すと、音読を練習すると、これらの技能を高めることができる、と言えるでしょう。

中1で英検2級を取得した、現在中2のYさんは音読メーターで満点や高得点をたたき出しています。

うん10年前の話ですが、私が中1で英語を開始した時、「とにかくテキストを読みまくるのがいいだろう」と直感的にやっていました。この時の考えは今も変わっていません。音読(正しい音声で声を出して読む)x 精読(声を出さずに目で読む)の量を確保するために、生徒には音読課題を出して、促しています。

中高生は有料バージョンで登録して、教室からの課題に取り組んでいますが、音読メーターは、教室や学校に属さなくても「無料」で使えます。

保護者の皆様や中学生以上のお子様がいらっしゃる場合はお試しになってはいかがでしょうか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?