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飛行機にまつわる思い出



青空を飛ぶ飛行機には
夏がいちばん似合うと勝手に思っている。


とはいえ、
私にとって飛行機は難解なハードル。

パニック障害かあったから、
密室密閉空間は恐怖以外の何者でもない。

若い頃は普通に乗れていたのだけれど、
最後に乗ったのは10年くらい前の家族旅行。
家族と一緒とはいえ、やっぱりものすごく怖くてドキドキで、泣きながらの搭乗にすかさずCAの方が手を握りに来てくださったことが
今でも忘れられない。


たぶん、もう大丈夫だと思う反面、
それまでに要する気合いを考えると
やっぱり今も乗らない選択をする。


そんな私だけど、空港の雰囲気はとっても好き。
おもちゃ箱みたいに
いろんな物で埋め尽くされている感じ。
予想もできないような思いも
きっと隠されているんだろうけれど、
まぶしさに惑わされて気づかない。



私が思い出すのは子供のころ、
福岡から上京してきた祖母が帰るときに
いつも見送りに行っていたこと。



空港のレストランで
ナポリタンを食べることだけが楽しみで、
正直、祖母との別れなんて
何の感情もわかなかった。

今なら、祖母がどんな気持ちで空港を後にしたのか。
どんな気持ちで飛行機から空を眺めたのか。

わかる気がする。


過ぎてから気づくこと多いなと、
最近つくづく思う。

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keiko
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