瞬間と永遠、みたいな
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睡蓮鉢の掃除が大変な季節になってきた。
水が冷たいと手を入れるのが億劫になる。
メガカも動きが悪くなってきて、エサの時間に顔を出してもあまり寄ってこない。心なしか寒そうに見える。
メダカたち、住んでる鉢によって、個体によって、性格が全然ちがうのがおもしろい。
近くにいると隠れて全然出てこない子もいれば、掃除してるそばから、「そんなことよりごはんはまだですかね…」と催促してるみたいに近づいてきて掃除を邪魔してくる子もいる。
鉢ごとに出自をわけてるので出身地の差もあるのかもしれない。やっぱり捕まえてきた野生の子たちは警戒心が強いし、メダカ屋さんの子たちはとても人慣れしてる。そして、今年うちで生まれた子たちは、親の出自に関わらず、小さい子は怖がりだけど大きくなると寄ってくるようになる子が多い。
慣れてる子も怖がりな子もみんなかわいい。
昨日は久しぶりに庭でカナヘビ(草むらにいる小さなトカゲ)を見つけたので、捕まえて息子と遊んでもらった。冬眠準備で忙しいところ申し訳ない。もちろんそのあとはまた庭に帰しました。
カナヘビもアマガエルも、虫たちも、庭に住んでる生き物たちはみんな、感覚としてはペットみたいなもので、それなりに愛着を感じてる。向こうはどう思ってるかわからないけど。
みんな無事に冬を越してね。
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前回も書いたとおり、フィロソフィーのダンスの日比谷野外音楽堂での公演、「十束おとは卒業コンサート ~ベスト・フォー・フォーエバー~」に行ってきました。
フィロのスのライブの凄味はもはや言うに及ばないけど、加えて、卒業公演という特別な思い入れがあり、今までのフィロのスを振り返るようなセトリ、そして、メンバーからの贈る言葉、おとはすからメンバーへの感謝の言葉としっかり号泣させてくれるところがありつつ、いつも以上に全力で踊らせてくれる、楽しさあふれるライブで…
さらに、YouTubeで公開されていた新メンバーオーディションからの新メンバー発表、新メンバーとの5人の新曲でフィロのスの未来を見せてくれたところに、一夜限りの6人での「愛の哲学」。
そして…最後、この曲をやらないわけがない、この日で封印となる「ベスト・フォー」。
永遠に続くと思ってた、4人のフィロソフィーのダンスはここで終わりになるんだけど、一方で、4人は本当にベスト・フォーのまま終わったから、この瞬間に、ベスト・フォーは永遠となったわけで…
本当に、ベスト・フォー・フォーエバーのタイトルにふさわしい、完璧な卒業公演だったな。余韻がすごい。
フィロのスの現場は2年半ぶりくらいで、卒業はさみしいけど受け入れられていると思っていた自分も、気がついたら引くほど泣いていたし、まわりのヲタクからもすすり泣きの輪唱が聞こえてきてた。
おとはすもメンバーもヲタクもみんな泣いてたけど、おとはすの涙はきっと今までの感慨とか感謝とかの涙であって悲しみの涙ではなくて、本当に今日すべてを出しつくそうっていう、幸せそうな笑顔がとても印象的だった。
マリリの言う通り、4人の武道館、叶えてあげたかったし、すべてに満足してるかって言ったら、違うのかもしれない。
でも、それでも、今まで、悔いのないくらい精いっぱいやれることをやってきた、という自負があるからこそ、あの笑顔があるんだろう。きっと。
いっしょに観た友人と話してたんだけど、新メンバーとの5人のフィロのスがものすごく新鮮だったのと同時に、当たり前っちゃ当たり前なんだけど、「フィロのスってアイドルだったんだな」って、久しぶりに感じたんですよね。
というのも、4人のフィロのスは本当に個人のスキルが完璧なほどに高まりすぎていて、ベテランの漫才師みたいに感じることがあって(もちろんよい意味で)。
アイドル=未完成なもの、というのは必ずしも当てはまらないとは思うけど、でも、やはりよい意味で異質すぎて、無意識に、アイドルとして見ていなかったのかも、と思った。
そこに、新しいメンバーが入ってくれて、オーディションですでにその才能や熱意、姿勢などは見せてくれているんだけど、彼女たちはもちろんまだ未完成で、これからどんどん成長していく姿を見せてくれるということ、それを含めてフィロのスが「アイドル」なんだな、って、改めて思わせてくれた、という感じ。
…しばらく現場を離れていた自分が偉そうにこんなことを言うのは大変恐縮なのですが…
でも、やっぱりフィロのスはすばらしいし、ベスト・フォーはひとつの完璧な最終形だったと思うけど、違うフィロのスの完成形をみせてもらいたい、みせてもらえるんじゃないか、という期待がすごく高まった、そんなライブでした。
好きが多いと楽しいけど、時間も体もいくつあっても足りないね…
そして、おとはす、本当にいままでお疲れさまでした。もらったものがたくさんあって、本当にいくら感謝しても足りない。ずっと大好きな、特別な推しです。これからのご活躍も期待しています。
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その卒コンの前、お昼の時間帯で、ちょうど観られる時間にBuddha TOKYOのライブがあったので、早めに家を出させてもらってo-nestにも行ってきました。
昨日のライブはふだんとはちょっと違う界隈の対バンが多くて新鮮だったな。
歌がとても上手だったり、自分たちの客じゃない観客の乗せ方がうまかったりとか、興味深かったし、前にも書いたけど、曲を知ってても知らなくても、どんなアイドルもだいたい楽しいなと思う。
全力のパフォーマンスはやっぱり観る人を惹きつけるし、できる限り応えたいなと思うから、初見で全然知らなくてもできる限り振りコピしたり手をあげたりふったりしてレスポンスする派です。
そしてお目当てのBuddha TOKYOのライブ。
昨日はちょっと珍しいセトリで、聴かせる曲が多かった感じ。夜もライブがあったから差別化したのかな。まあ、全部の曲が大好きな自分にはすべて神セトリなのですが。
(画像の説明のとこにセトリを載せてくれてるの…こういうとこも本当に全部好き…)
いちばん大好きな「Hold Me」が1曲目。この曲は歌い出しも、2番のサビのいちばん大好きな歌詞のとこもライさんのパートで、そのサビのとこでいつも泣いちゃうんだけど、昨日の推しメンも本当にすてきでした…
儚くて悲しくて、とても美しい。
この部分が好きすぎて、配信ライブでこの曲があるとここだけ何十回も観ちゃうの、我ながらどうかと思う。
次は「独り言」。前にツイートしたけどこの曲の長いアウトロでのダンスがすごく、すごく好き。リリーさんのダンスが本当にすばらしくて見とれちゃう。
あとやっぱり2番のサビ前のライさんの歌う歌詞が大好きで。
なんかいろいろ思い出すような情景でもあり、その前後の歌詞をみると切なくもあり…いい曲…大好き…
そしてその次、「You & 」は、Disco Soulを除けばBuddha TOKYOで唯一?のポジティブな曲。
(Disco Soul、もちろん大好きですけど、この曲はちょっと異質なので…)
一歩踏み出すのを畏れて足がすくんでる陰キャ(ベンチウォーマー)たちの手を引っ張って未来に連れて行ってくれるような歌詞で、こんな曲を歌うアイドルめちゃめちゃかっこいいなって思ったのよく覚えてる。
ホントそう!Buddha TOKYOが大好き!!
4曲目は「渋谷Syndrome」。配信では観てたけど、ライブではちょっと久しぶりに聴いた気がする。しかも渋谷で聴けるのは特別感あるね。
そう、この曲、歌うのすごい難しい曲だと思うんだけど、最近は特に、メンバーみんなの歌がとても安定してるし、感情もすごく伝わってきて心を揺さぶられてしまいます。ホント、ライブを観るたび、ダンスも歌もめちゃめちゃよくなってるっていつも思う。だから…本当にね…
ラストは「派遣」。この曲もすごい好き。大好き。
Buddha TOKYOは2番のAメロでラップする曲が多いんだけど、ここのライさんのラップがものすごくよくて。
ライさんは話す声も歌声もめちゃめちゃかわいくて、それでいて曲中でときどきドスの効いた声で歌う、その振れ幅が魅力のひとつなわけですが、ここでの低い声のラップは本当にヒップホップをやってる人のそれで、こんなこともできるんだ!ってびっくりしたし、ライさんの日々の努力に改めて感動したし尊敬したのです。
ライさんは「フリーター」の歌割りが少ないって悔しがっていたけど、自分は、フリーターの2番のAメロで低いキーの歌をモノにできたことが、派遣のここにつながってるんじゃないかって思ってて…
だから、「フリーター」のライさんも大好きだし、今につながってるよ!っていつも思ってます。ダンスもちゃんと観てるよ。
この派遣のライさんのラップも配信ライブで死ぬほど繰り返し再生してる。ちなみに今も書きながら観てます。好きすぎる…
(Buddha TOKYOの曲はこちらになります↑↑)
20分ライブだと本当にあっという間で、もっと観たかったっていうのはありますが、でも、20分の中で、本当に完成度の高いライブをみせてくれて、心から来てよかったって幸せな気持ちになりました。
もちろん、2週間後のラスト主催とラストワンマンも行く予定なんだけど、こういうご時世だし、絶対に行けるかは直前にならないとわからないから。
だから、何があっても悔いがないように、観れるときには観ておきたかったし、来られて本当によかったです。
特典会では、はじめて、メンバー4人全員と撮らせてもらいました。
イルさんにやっとご挨拶できて、心残りがひとつ減りました。アカウントを認識してくださっててありがとうございます。
リリーさんに顔を覚えてもらえてて、noteのことも言ってもらえて、とてもうれしかったです。衣装、光が当たると本当に綺麗だったし、リリーさんのパフォーマンスにすごくよく似合ってました。なので本当にさみしいです…
ケイさん、Kを逆にしてしまってすみません…リボーンのこと言われたの初めてだったからびっくりしました。ツイート見てくれてありがとうございます。
ライさんには自分がずっとお願いしたかったポーズで撮ってもらえてこの上なく幸せだったんですけど、自分でお願いしといて、大好きな推しと見つめ合う数秒間は緊張しすぎて死ぬかと思いました。いつもたくさんステキなことばをくれて本当にありがとう…大好きなライさんのこといつも想っています。
そして、特典会でもちょっとうかがったんだけど…
今までめちゃめちゃがんばってくれてたSNSの更新が減ったり、毎日がんばってくれてたイラストの間隔があいたりしても、心配を表出するとかえって負担をかけちゃうと思って、見守ってたヲタクが多かったんじゃないかと思うし、noteで事情をつたえてくれたのは、ライさんのやさしさ、それ以外の何物でもない、と思います。
誠実な人の場合、自分に誠実であることと他人に誠実であることは同義になると思うのです。
大好きなひとの体調のこと、心配でないはずがないけど。
寝たほうがいいとか、食べたほうがいいとか、そんなことは全部わかったうえで、ギリギリまでがんばっている推しに対して、無理しないで、なんて、軽々しく言えるわけない。
思う存分練習や創作に時間を費やしたとしても8時間は寝れるくらい1日が長くなるように、自分の時間をぜんぶプレゼントしたい。前も言ったけど。ヲタクの時間で作った精神と時の部屋。
時間をあげるかわりに、疲れとかストレスとか体調不良とか、推しを苦しめるものをぜんぶもらいたい。推しにもらえるものならなんだってうれしいので。そういうグッズとかないですか。身代わりの護符みたいなやつ。
毎分毎秒、こんなに幸せをくれる推しに対して、ヲタクが返せることって、やっぱり応援することしかないのかな。
直接、幸せをあげられる存在ではないから、せめて、尊敬している、大好きな推しが、少しでも日々を幸せに過ごせるように、毎日祈るよ。
Buddha TOKYO、現体制ラスト公演、最後に満員の景色を贈ってあげたい。
まだ出会っていない誰かに届きますように。