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倉品翔 2024年8月12日(月) 下北沢lete
GOOD BYE APRILのボーカル、らっしーさんのソロライブ。
毎回何かのライブと被って気づけば昨年10月のNico and…のフェス以来となっていた。
今年の5月にソロライブがあったけど、あれはGOOD BYE APRILとultramodernistaも参加してたからソロライブとは言いきれない。
らっしーさんが年に数回行っている下北沢leteでのライブは今回が初めての鑑賞。
しかも特別な生音ライブ。どんなライブになるのかワクワク。
開場時間を10分過ぎたところで会場到着。
すでに会場内は人で埋め尽くされていた。
「狭っっ!」
笑っちゃうくらい狭い。
私見る所ある?
「え?私が最後ですか?」と店主さんに聞くと後3人来るとの事。
えぇぇぇ、ホントに入ります?
多分25人くらいのお客さん。
一番後ろにいてもらっしーさんがよく見えるし、生声も届く距離は嬉しいけど、エアコン効かないし、椅子の座り心地が悪すぎて腰が痛い。
始まる前からライブ前のワクワクより文句しか出ない。もう私最低だな。
結局1人来られただけで後のお2人は来なかった。後2人来てたら、らっしーさんの姿はカウンターに隠れて見られなかったんじゃないかな?
カウンター前の4席は見切り席で売った方がいいんじゃないかと思った。
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そうこうボヤいてるうちにらっしーさん登場。
想像以上に生音生声のライブって五臓六腑に染み渡ってきた。
電気を通さないっていいですね。
すっかり倉品ワールドに惹き込まれ、さっきまでのボヤキは忘却の彼方へ。
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この日のライブのタイトル『風を見つめ 海を聴いて』は新曲の『水彩』の歌詞の一節だそう。
いや、"風"多いな!!
らっしーさんの曲に絶対登場する"風"。
暇があったら歌詞全部テキストマイニングして、"風"が圧倒的に第1位だという事を体感じゃなくてエビデンスで証明したい。
一度、"風"という言葉を禁止にしてどれだけ風速を感じさせる歌詞を書けるかお題として出してみたい。
そんなくだらない事を考えながら聴いている私と相反して、 皆さんそれぞれの曲に思い入れがあるのか、目の端に涙を滲ませながら聴いてる方達が多かった。
どんな思いがあるんだろう。
少し聞いてみたい気がした。
たまに揺り起こされたくない思い出が溢れてくる時があるから、らっしーさんの声が嫌いだと思う時がある。
あまり寄り添った歌を書かないで欲しい。
話しやすかったからと、思わず要らない事を話してしまう飲み屋の飛び入りの客とその常連みたいだ。
MC多めで1時間40分のライブ。
これ以上ないくらい満足させてくれた。
途中休憩もあったけれど、後半はとにかく腰が痛くて立って見ていた。
そのために遅れて最後列に座れるようにした。だいぶ良くはなったけどヘルニア持ちには長時間のこの高くて座り心地の悪い椅子での着席は苦痛。
ライブ終了と同時に次のライブの予定があったので急いで会場を出る。
余韻も何もあったものじゃない。
でも何年経っても「あの時のライブ良かったなぁ」と反芻しちゃうタイプのライブである事は間違いない。
らっしーさんのソロはGOOD BYE APRILの楽曲の良さを際立たせ、生音はよりダイレクトに心に届けてきた。
とても特別で贅沢なライブでした。