1inamillion/QOOPIE/LAGITAGIDA 2024年6月29日(土)新宿Marble "Not Lang – Marble 20th ANNIVERSARY YEAR SP –"
2本のはしごライブ予定だったのに、結果3本はしごライブしてしまった6月29日の1本目は新宿Marbleでのインストバンドだけのライブ。
ワンミリが出演するのもあるだろうけど、前回来た時より確実にQOOPIE目当てのお客さんが増えて、お客さんが多すぎて捌ききれず10分押しのスタートでした。
1組目 LAGITAGIDA
暴力的な音楽でした。
バイオレンスですよ。
本能むき出し、混ぜるな危険。
まず初っ端から上半身脱いでるドラマーがいるバンドなんて安心安全な訳がない。
でもなぜか全然嫌いじゃなかった。
「次のライブは決まってません」とMCで言っていた事に驚いた。
演奏バチバチに仕上がって4人の呼吸というものもピッタリだった。
バイオレンスな音楽とは裏腹に、日々音楽には真摯に取り組んできただろう音に聴こえた。
次のライブもないのにこれだけ仕上げられているなんて勿体なくない?
石川県在住と言ってた気がする。
イメージだけど、確かに石川でこんなバイオレンスな楽曲を演奏できる所は少ないのかもしれないと思った。
いい子ちゃんで疲れた人はLAGITAGIDAを聴くといいかもしれません。
本能むき出しの怖いもの無しみたいな演奏に呑まれそうでした。
カッコ良かった。
2組目 QOOPIE
物販でCDを買おうと立ち寄るとベースの辻さんが
「あーこんにちは、来てくれたんですね」と笑顔をくれた。
「え、覚えてくれてるんですね」
「もちろんですよ」
人に興味無さそうな感じに勝手に見えてたので意外。
この間SEQUOiAのタカシと純平さんと『QOOPIEのメンバーでは誰が好き?』と中学生女子が『BE:FIRSTでは誰が好き?』みたいなノリの会話をした。
キッカケは純平さんがQOOPIEめっちゃ好きと言ったからだ。
「私は加藤かずきだなー」
「あー、かずちゃんね、はいはい。俺はやっぱりせいすけ君かな。やっぱね弾く時の顔がいいよね。」とタカシ。
「タカシはずっとせいすけさん推しだよねー、純平さんは?」
「俺?QOOPIEでは…」
「........。」
純平さんはQOOPIE自体が好きで箱推しという事らしい。
このノリを無視してくるところが純平さんらしい。
加藤かずきもいいけど、ベース弾く時の辻さんの髪がフワフワ揺れる所が好きだったりする。
他のメンバーさん達が汗だくの中、1人コートを羽織って涼しげに演奏する姿に独特の色気がある。
この日のライブはベースの手元が前列のお客さんでまったく見えなかったので辻さんのフワフワ揺れる髪を見ていた。
こういう所が結局女は音楽を聴いてないって言われちゃうとこなんですかね?
別に好きになるキッカケが髪の毛がフワフワだったでも、指が綺麗だったでもいいと思うけど。
この日はそんなフワフワが激しくヴォンヴォンしているライブでした。
こんな小さなライブハウスでも全力でお客さんにぶつけてきてくれるのってバンドさんからしたら当たり前なんだろうけど、お客さん側からしたら「ありがとう!!」なんですよ。
不思議、何でお金払って見に来てるお客さんが感謝するの?というこの逆転現象。
チケット代と交通費と時間を提供して見に来てるお客さんが求めてる以上のものを見せてくれたら「わー、もう好きーありがとうー好きー!」ってなります。
勝手に好きでライブ行ってるだけなんで、チケ代とかそんな事は普段意識してないんですけど、毎回QOOPIEはいいライブをしてくれるので「わーもう、だいすきー!ありがとうー!」ってなってます。
こんな熱いライブをしてくれてるのに何で辻さんの事、人に興味なさそうと思っちゃってたのかな?なんかゴメンなさい。
心意気が伝わってくるし、見に来てくれたお客さんをとても大切にしてくれるのも言わなくても分かるだろ?っていう男の勝手な解釈じゃなくて、ちゃんと言葉でシッカリと毎回MCでせいすけさんが伝えてくれるのが嬉しい。
せいすけさん絶対モテると思う。
キノさんの、毎日ドラムのことばかり投稿してるSNSとかね、ストイック過ぎてもう尊敬しかないです。
え、禁欲生活してる修行僧とかなんですか?ちゃんと息抜きもしてますか?と勝手に心配したりしてます。
武道館行きましょうね絶対!
3組目 1inamillion
この日息子とライブ行ってたんですけど、エノキさんのベースに笑っていました。
「え?6弦ベースなん?」
息子はミュージシャンの端くれの端くれ。
音楽だけで食べていく事を目標に日々活動中。
音楽活動をしていると言っても具体的にどんな音楽作ってどんな活動しているか教えてくれないので大学の軽音部レベルと思ってる。
そんなだけど仲はいいので、いつも最近聴いた音楽で良かったものを常にシェアしてる。
私が以前のライブを撮影したQOOPIEとワンミリの動画をリビングで見ていたら「その人達のライブって次いつある?俺見に行きたい」と興味を示してくれ一緒に行くことになりました。
ちょうど2組が対バンする絶好のタイミングが奇跡的にあったので良かった。
動画では良く見えてなかったのか、エノキさんの6弦ベースを見た瞬間驚いてた。
確かに5弦の人はよく見るけど6弦は見かけないかもなぁ。
「うわぁぁぁ、やばぁ、いいなぁ」となんか隣りでずっと呟いてた。
分かる、分かるよ。
私も「さいこー!!!!」って叫んでた。
すると下手のギターの藤谷さんに、「最高ってさ、もう1番ってことじゃん?嬉しいよね、ありがとう」とレスをもらえた。
まさかこんな当たり前でなんの捻りもない言葉に反応してくれるとは。
逆に「最高」なんて当たり前のこと言うやつバカだよねって風潮があるのかと勘ぐってしまいました。
この日どのバンドも最高だったけど、音楽に酔いしれるって言葉の通り酔ってました。
ホントに気持ち良くて楽しいーって気持ちが思わず出ちゃってた。
いつもライブで叫んでるので、息子も今更こんな母親をなんとも思ってない反応だった。
教育っていうのは大事ですね、ホントに。
この日エノキさんのメガネが吹っ飛ぶ程の演奏。
そんなエノキさんの激しいプレイ初めて見ました。
私、多分と言うかほぼ確信なんですけどベースが大好きなんですよ。
思えばどのバンドも好きになったキッカケは全部ベースが良かったからでした。
そうじゃなかったとしても最終的にはベースに行き着きます。
初見のバンドは必ずベースをガン見してる事にも書きながら気付きました。
これはフェチなんだろうか。
エノキさんの6弦の指使いなんて何時間でも見てられる。
ビールが美味しい。
最高に美味しい。
ありがとう、最高のライブでした。
ライブ終演後、息子と遅いお昼ご飯を歌舞伎町タワーの歌舞伎横丁でお酒を飲みながら感想を言い合う。
「どのバンドも良かったけど、QOOPIEが頭1つ抜けてるよね」と息子。
「どういう所がそう思った?」
「曲の構成がシッカリしてる。自分達がただ気持ちいい演奏じゃなくて、大衆にちゃんと聴かせようとしてる。ちゃんと売れようとしてる」
うんうんと私も頷く。
「後、上手のギターの人、音作りが上手い」
「上手?どっち?」
「ステージむかって右」
「あー、加藤かずきか、SEQUOiAの人に聞いたけどあの人のギター3ケタするらしいよ」
「いい音するなー、気持ちいいなーって聴いてた。ギターも凄いんだろうけど音作りがうまいね」
機材とか全然詳しくないから息子が分かりやすく解説してくれる。
カップルでフェス見に来て男がうんちく垂れるみたいな会話してた。
息子とこんな会話できるのは嬉しいね。
息子とは一緒によくライブに行くけど、何度もカップルに間違えられたので、それを嫌がる息子はいつもライブハウスに着くと私と別行動。
「こんなお母さんいいね」「いや、はい、まぁ…」と言うオキマリのやり取りが白々しくて気持ち悪いんだと思う。
でも今日は私の肩に手を置いてきて、ずっと「いいね、いいね」って嬉しそうだった。
こういう所がカップルに間違えられるんじゃない?
「ライブ良かったなー」
ゆずサワー飲みながら満足そうに呟く息子を見て、言葉に出来ない幸せを感じた。
いいライブをしてくれたからこんな時間をもてた。
音楽のおかげで色々救われてます。
ありがとう。