西永福JAM FES 2024年5月5日(日)
この誰に読ませる気もない、ただのライブ感想日記にも度々登場している私が一番大好きなインストバンド、SEQUOiA。
西永福JAMというライブハウスで6日間フェスを行っており、SEQUOiAの出番は5日目のお昼の14時からだという事で行ってきました。
少し早めに着いたので駅前を少し散策。
緑豊かな閑静な住宅街。
……何も無い。
休憩できるカフェすら見当たらない。
昨日まで行っていたスーパーアリーナのビバラとは、"フェス"と名が付いていても全く違う様相。
こんな緑豊かで素敵な町にライブハウスが?
と疑いたくなる程の静けさの中、駅から徒歩30秒の場所に西永福JAMは間違いなくありました。
"JAM"と青字で書かれた看板目指し歩き進むと地下から演奏の音が漏れ聞こえてきました。どうやら階段を降りた先の地下に西永福JAMはあるよう。
階段の下が喫煙所になっており、早速SEQUOiAのギター純平さんに遭遇。初めてのライブハウスで少し緊張していたので純平さんの顔を見て「あ、ここで合ってた」と一安心。
その後すぐにSEQUOiAの他のメンバー全員出てきたので軽く「どうも」とご挨拶。
お昼に陽の下で皆を見るのは去年の野外フリーライブ以来1年振りかも。
明るい所で見る彼らに慣れてないので何だか変な感じ。
ドリンクは何を頼もうかなーと考えていると、お客さんなのかバンドマンなのか分からないお兄さん達がドリンクカウンターの前で大盛り上がり。
「あ、僕達邪魔ですよね?ゴメンなさい」と私に気づいてお兄さん達が声をかけてくれる。
「いえ、何にそんな盛り上がってるのかな?って見てました」
「ハッピーアワーなんですよ。50杯出る事に10分間ドリンクすべて300円です」と。
見ると、カウンターにスポーツの時に得点が入ったらめくる"アレ"が置いてありました。
え、それはじゃあチケット使わずに今300円で頼んだ方がオトク!という事で私もハッピーアワーにあやかりジャスミンハイを注文。
なかなかいいシステムですね、夜にはどれくらい出てるのか楽しみですねと店員さんと言葉を交わしライブ会場へ。
ライブ会場のフロアとバーが別になっていて過ごしやすい。
トッパーのバンドが終わりSEQUOiA。
昼の14時はまだお客さん達のお酒がまわってないので静か。
なんだか独特な緊張感というか気まずさがフロアの空気を満たしている。
MCでベースのナオトも「テンションが低いぜ!」と言う始末。
ゴメンね、私ギターのタカシのガチオタなのでお酒が入らないと顔も見れないほど緊張しちゃうんだわ。
なのにそんな私が最前ど真ん中、限りなくステージに寄った近い場所で見てるから皆も迷惑極まりないよね。
でもSEQUOiAの演奏はいつも通りのテンションで楽しい雰囲気かつカッコイイ。
お酒が美味しくなる演奏。
配信リリースもまだされてない、この間からライブだけでやり始めた『NOT FUNK』。
これが歪んだギターでパンクロックな感じで勢いがあって好き。SEQUOiAの楽曲は大体7分前後の長尺が多い中これは4分満たない短さという構成も勢いに拍車をかけてる。
普段左斜め下に目線と体を傾けてドラムを叩いてる克也君が正面に顔を上げて叩いてるのも緩急が出ていい。
GOOD BYE APRILではベースの延ちゃんが主導してそこにギターのタカシがのっかって大爆笑のMCを繰り広げているけれど、延ちゃんのいないタカシのMCがいつも以上に固かった。
逆にそれが面白くて笑いそうになるのを堪えた。
このユルいトークに相反したオシャレな演奏。
SEQUOiAは最高だな、やっぱり大好きだな。
ライブ終了してスマホの録画を止めて時間を見るとちょうど30分きっかりでステージを終えていました。
ユルユルしているようで真面目な彼ららしい。
まだ15時前。
この後19時からベースのナオトがサポートするバンド"祖国"が出るけど、それまでココで過ごすのもなと吉祥寺へ向かいました。
吉祥寺ではこの期間音楽祭が行われ、いたる箇所でライブが開催されてます。
確かこの間SEQUOiAのライブで知り合ったフユコさんのバンド"DUF DUF"のライブが駅前であったはず、と向かったのですが、残念。前日の出演でした。
あら、どうしよう?と思ったけれど街中をウロウロすると『吉祥寺音楽祭』というだけあって少し歩けばライブに遭遇。
素敵過ぎる。
去年はこの音楽祭にSEQUOiAが出演してコピスの屋上で演奏してました。
薔薇を背景に屋外での演奏は何だか違和感しか感じなかったけれど、天気も良く、ライブ後はSEQUOiAの皆と夜まで飲んでとても楽しい1日でした。
そんな思い出にふけりながら18時からの吉祥寺駅前のMUSHSのライブを見て、西永福に戻るのにちょうどいい時間。
西永福に戻ると、なんとSEQUOiAの皆がまだいました。19時からの出番があるナオト以外もう皆帰ったと思っていたので、仲良しだなーなんて話していると"祖国"の出番。
祖国のボーカルは、一昨年SEQUOiAのライブを見に来ていた時に知りあったanisoninちゃんという女性。
あまりに可愛くてナンパみたいに声をかけてしまいました(笑)。
話を聞くとSEQUOiAの前身バンド"Manhole New World"と対バンしてたとの事。
「え!私Manholeめっちゃ大好きなんです!」と解散後のファンの私に当時のManholeのお話しをしてくれたりしました。
anisoninちゃんと知りあった時はソロで活動していて、帰宅後に音源を聴いたらとても良く、ライブがあれば絶対行こうと思ってました。
祖国はその出会いの5ヶ月後、今から1年前に結成されたバンド。
本当にタイミングが合わずにその間ライブに一度も行けなかったのですが、その1年分を後悔する程とても良かった。
演奏も楽曲もanisoninちゃんの歌もビジュアルもパフォーマンスもどれをとっても素晴らしかったです。
ライブ後その感動をanisoninちゃんに伝えに行くと、1年5ヵ月前に少しお話ししただけの私の事を覚えていてくれました。
なんという記憶力。
ますますライブに来れなかった後悔と申し訳なさが入り交じる。
楽しくお話ししていると、WAZNIAKの出番。
WAZNIAKはDALLJAB STEP CLUBというバンドのドラム星さんのソロプロジェクト。
DALLJABは私が敬愛するラッパーの森心言さん(Alaska Jam)が一昨年まで所属してました。
DALLJUBは来月の6月19日にSEQUOiAとの対バンが吉祥寺WARPがあるのでこちらもものすごく楽しみ!
星さんのドラムはスポーツでした。
ヘッドとスティックがラリーをしてるみたい。
カッコイイ。
途中BATROICA METAL SUMMER JACKET(ナオトの別バンド)のギターほし君が参戦。
BMSJは昨日が出番だったけど、このために来て、サプライズっぽくするために入念な仕込みをしていたと後でほし君に聞きました。
1inamillionのギターの方がサポートに入ってる中、更にほし君のギターも入り、音圧が凄くて迫力があり圧倒されました。
最後の1inamillion。
以前から音源を聴いていて、こちらもだいぶ好みのインストバンドで楽しみにしていました。
そして私は気になっていた事が。
この日バーフロアで何度か見かけた方がODD Foot Workのベース、エノキさんに似ている。
気になりすぎて他の演者さんに「あの人ODDのエノキさんかな?」と聞くも「ごめん、ODD自体知らないから分からない」と言われ、本人に聞くかと思うと姿が見えない、の繰り返し。
そんな引っかかりもすぐに忘れて見た1inamillion。
ステージの真ん中でベースを持って立つ人。
そのベースの指使いを見てエノキさんだと確信。
え?エノキさんってワンミリの人なん???と急いでスマホで検索。
エノキさんのSNSちゃんとフォローしてるんですよ。だってODDのファンでライブ何度も通ってますもん。
でもプロフィールをちゃんとチェックしてなかった。
プロフィールにちゃんと"1inmillion"と書かれてました。
えー、前夜祭でギターのキイチさんのソロライブの告知はしてたけどエノキさん今日の事言ってなかったのに、えーーーー。えーーー???
と軽くプチパニック。
バンド自体のファンではあるけどその中の人達までちゃんと追えてないという失態。
箱推ししてるとよくあります。
人にまで興味持ち出したら推し活が苦しくなるのであえて調べないという側面もありますが。
ワンミリ、ものすごく良かった。
当たり前なのですが演奏がうますぎる。
ライブ後エノキさんに、大学時代からで一番長くやっているバンドだと教えてもらい、「ODD通ってるのになんで知らないの??」とあきれられました。ほんとに通ってるんですよ、嘘じゃないんですよ。
昨日Tempalayのステージで遠くに感じたエノキさんが今目の前で私にあきれている。
これぞライブハウスの七不思議。(後6つは知りません)
このライブのすぐ後にQOOPIEとの対バンも発表されて即チケット押さえました。
QOOPIEとワンミリ、贅沢すぎる対バンは6月29日新宿Marbleお昼からあります。
全てのライブが終わり、お客さんや演者さん入り混じるバーフロアで今日の感想を言い合う時間。(その前から色んな人捕まえて喋り倒してたけども)
過去に何度かバンドの粘着ファンに嫌な思いをさせられた経験から、あえて他のファンの方と交流を避けているのですが、SEQUOiAのライブで知り合う人達とは波長が合う人が多いので自然と友達になっています。
増え過ぎてSNSのアカウントにどこで知り合った人ってメモできる機能があれば最高なのだけど。
知り合った人から色んなおすすめのバンドを教えてもらえるし、私がおすすめしたものもその場ですぐ検索して聴いてくれる音楽好きな人ばっかり。
やっぱり箱推しの人が多くて、中の人まで追わないから「あれ?この人あのバンドの人じゃない?」となるのは"あるある"らしい。
そういうスタンスなのでさっぱりしていて付き合いやすい。
演者さんは「えー、ちゃんと俺らにも興味持ってよ」なんて当たり前の事言ってくるので本当に申し訳ない。
もちろん中の人をしっかり追っているSEQUOiAみたいなバンドもいくつかありますが、SNSで発信してくれていたらちゃんと見てます。
ストーリーズは1日で消えちゃうから見れない時も多いけど。
そういえば私が帰る頃に出たお酒は400杯くらいだったのですが最終的に500杯超えた事を翌日のタカシのSNSの投稿で知りました。
時間も遅かったのに、100杯あの後いったの?!とただただ驚き。
こうしてGW 10連休のうち7日間ライブという狂った私のお休みは幕を閉じました。