Rega × Yasei Collective 2024年11月4日(月) 新代田FEVER
今年知ったバンドの中で一番ハマっているRega。
インスト界のレジェンドみたいな存在で「え?今かよ?」みたいな、遅すぎる入りではあるんやけど。
これ言うと大抵嗤われる。
そんなちっちゃな事で上に立った気になれる人が大変羨ましい。
「うるせー」
という気持ちを隠してニコニコと「色々教えてください」と返してる大人な私。
そんな永遠の音楽初心者の私でも分かるくらい、Regaはほんっっとにカッッコイイ音を出すんですよ。
6月に大好きなYONA YONA WEEKENDERSとの対バンを吉祥寺WARPで初めて観て、このヨナヨナ大好きな私からYONA YONA WEEKENDERSの存在を消し去るほどの破壊力ヤバめの音を出していました。
なんでそもそもYONA YONA WEEKENDERSとRegaでやる事になったのかもサッパリ分からないけど、そんな事はどうでもいい、とんでもなく最高に楽しいライブ。
この時色紙を準備していて、ライブ後にバーカンのフロアで飲んでいるベースの青木さんとドラムの三宅さんに声をかけてサインをいただいた。その場にいないギターのリュウジさんにも青木さんが声をかけてサインをしてくれた。
私、今までにもサインを色んなアーティストから頂いてきたけど、色紙を準備したのは初めて。
Regaの音を聴いて、最大限に敬意を払いたい、払わなければいけないバンドだと思った。
その気持ちを表現するのはどうしたらいいのか??
グッズをたくさん買う?
CDを買う?
それもいいんだけど、それは他のバンドでもやっている事だから、自分の中で差別化を図りたかった。
あなた達は特別です!と分かっていただきたかった。
もし、サインをいただけるならCDのジャケットもいいけど、色紙に、真っ白な紙の上に3人の文字だけがあるのがいい。
私はRegaの歩んできた歴史を知らない。
だけど、一度その音を聴けば感じる事はできる。
それを音だけで感じさせてくれるバンドはなかなかいない。
好きになるのは当たり前だ。
今回のライブは観に行く予定ではなかったけれど、先日のLITEとの2マンでフロアライブだと告知していたので、それは絶対行った方がいいヤツだ!!!とチケットを取った。
ステージから見るか、フロアで見るか…と考えていたところ、現場を見て配置に驚く。
真ん中に通路のようなものを作り、2組の楽器が対面で並べられている。
てっきり中心を取り囲んで見るものだと思っていた。
交互に演奏するスタイルだと告知されていたけど、なるほど、こういう配置か。
え?で、お客さんはどこにいたらいい??
楽器や機材の写真を撮っていた人達はそのまま真ん中の通路に留まる。
あ、このままここにいて見てもいいのか。
こんなお互い向き合うのは、見てる方もやる方もいつもと違う緊張感あって恥ずかしいんじゃないのかな。
でも二度とこんなフロアライブ観られないかもしれないし、ここで見よう。とRegaのベース青木さんが正面に来るであろう場所に決めた。
決めたはいいけど、本当にここでいいかなと周りをキョロキョロしていたら、ODD Foot Work/1inamillionのベース、エノキさんがいた。
エノキさんのベースはかなり好きなのでドキドキする。
ライブ後にちゃっかり声をかけて、Regaの青木さんとの2ショットのお写真まで撮らせてもらった。
家宝だ。
開演時間を過ぎてまだかまだかソワソワしていると二組が登場する。
「あれ!?」
Yasei Collectiveに知った顔のギタリストがいた。
小金丸慧さん、何度かSASE BANDで演奏している所を見たし、BlueNoteのライブでは終演後にフロアにご挨拶に出ていた小金丸さんと写真も一緒に撮らせてもらった。
小金丸さんはサポートで入るとSNSで告知してたのかな?
どちらにしても、初めましてのバンドは聴く方もこんな至近距離だと緊張しちゃうので、知ってる方がいて緊張が少し和らいだ。
ミーハーに何でもかんでも聴いておくのも悪くないものだと思う。
カッコイイけどYaseiの曲はよく分からなかった。
初めての音楽。
ジャズでもないし、とにかく初めてだから分からない。millennium parade聴いた時と似てる。
アレも最初分からなかった。
ライブに行って、周りの人達は熱狂して踊っているけど私はどこに踊れる要素があるのか理解できない。
カッコイイ事をやってるんだろうなという事は分かるんだけど…
当日はそのままポカンとして帰ったけど、翌日には何故か「あ、ミレパの曲が頭の中回ってる」という状態。
そこから何十時間何百時間と聴いて、これは素晴らしい音楽だな!と思うようになった。
Yaseiの音楽もこの類いだ。
人間は既知のものは記憶の中のものと結びつけて理解することはできるけど、経験のない未知のものは理解が難しいんだとか。
故に今までの経験則から言っても、今すぐは分からなくても聴き続けると必ず自分に馴染んできてくれるはずだ。
徳永英明の『夢を信じて』がすぐには分からない程カッコよくアレンジされていた。
オシャレだなぁ、なぜこの曲をチョイスしてこんな風に生まれ変わせたんだろう。
私の母は徳永英明の熱心なファンでライブにも何度か一緒に行った事がある。
母はこのアレンジをきっと嫌がるだろうが、私は最高に素敵だと思った。
Regaは毎回思うけれど3人だけで同期なしで何故こんなに分厚い音が出せるんだろう?
アマチュアがカバーするRegaは音がスカスカどころかカスカスで聴けたものじゃない。
そのアマバン、ギターが2人いたのに何故??
でもこれが一般人のレベル。
プロとアマとの違いって僅かじゃなくて雲泥の差。
誰もが想像もできない努力と研究を続けてここまできたんだろうなぁ。
とにかくRegaはカッコイイ。
YaseiとRegaが交互に演奏していくスタイルは、前後左右と観るポイントが変わりちょっと集中できない。
ステージの上から観るのが良かったかもしれない。
でもこんなに近くで体感できるライブもそうそうないので、これはこれでいい。
一生モノの思い出になるライブだった。