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SOMETIME'S 2024年2月23日(金祝)渋谷Spotify O-nest "One man Live 『Tip of Peny』"

忘れもしない2022年10月30日、ハロウィンで浮かれる渋谷の街中を縫うようにWWWへむかったあの日が最後のワンマンライブでした。
その後主催で2マンライブ企画などがありましたが、最初から最後まで全てがSOMETIME'Sのワンマンライブは1年以上ぶり。

この日を本当に本当に楽しみに待ち侘びてた。

ランダム直筆サイン入りステッカーが当たりました!(黄)が私の当たったタキさん。(青)ソータさんのは、近くにいた方のを図々しくもお手手と一緒に撮影させてもらいました。ありがとうございました。

それでは、この日のセットリストを観ながら記憶を辿っていきたいと思います。

SOMETIME'Sお馴染みの軽快なSEと共にこの日のサポート陣から登場します。
バンドマスターの佐々木恵太郎(Ba.)さん、ドラゲさん(Dr.)、永田こーせーさん(Sax.)、清野雄翔(Key.)さん。
そしてSOMETIME'Sのタキさんとソータさんが揃い、今日を待ちに待ったお客さんたちの興奮で会場はあっという間に熱気に包まれます。

1曲目はバーン!と激しいナンバーだと予想していたのに静かな『I Still』。
正直このセットリストは興を削がれました。

え?なんで?
盛り上がらせてよとジリジリした気持ちの中、2曲目は『Honeys』。

キタキタキターーーー!
踊りたいんですよ、私はとにかく。
ジャズダンスを13年やっていた私、隙あらば踊りたい人なんです。
勝手に踊らされてるSOMETIME'Sのダンサブルなナンバーが大好きなんです。

続く『Wonder of Love』。
今月にリリースされた「a part EP」から、こちらもタイプの違う踊れるナンバー。
軽快な雄翔さんのピアノから始まり、サックスからフルートに持ち替えたこーせーさんの演奏が楽しさを加速させます。
『Drug cure』『Simple』と激し目の曲が続いていきます。
この日の『Simple』のイントロが恵太郎さんのかっこいいベースから始まって痺れた!
恵太郎さんのベースはじまりでカッコいい曲と言えば『crown』なんですが、そういえばこの日はセトリに入ってなかったですね。
代わりのイントロアレンジだったんでしょうか。
ナイスアレンジでした。

ソータさんのお子さんの可愛らしいお話が聞けたMCパートを挟み、「a part EP」から『エンドロール』。
こーせーさん、クラリネットの演奏だったような気がします。
そして続く『Regret』は、こちらも『エンドロール』と同じ痛すぎる失恋の曲。全く同じ世界観だと思います。
そんなに引きずるだなんて、彼女の心の変化に全く気付かず自分本位な恋愛してたんだろうなぁ、まったく男って身勝手だよなという感想を抱く曲です。
『Morning』のイントロはサックスがあってこそなのですが、あえて今回はなしで演奏していました。
あまり聞き取れなかったのですが、ソータさんが「アコースティックでやらせてください」とかそんな感じの事を言ってたような気がしますが、私ソータさんの話を毎回聞き取れないので間違っているかもしれません。
今までと違う角度からの曲の見せ方で、同じ曲でも違って聴こえますね。
新しい発見でした。そして先入観、固定観点に囚われるなよというSOMETIME'Sからのメッセージに違いないです!(深読みし過ぎ)

そしてタキさんのバイク事故の衝撃的な告白をしたMCからの『blue』。
いやいやいや、ちょっと待ってタキさん!

・昨日まで1週間寝込んでいた
・1月にバイク事故で廃車にして、体があちこち痛い
・恋愛リアリティ番組を見ただけで泣いてしまうメンタル

こんな気持ちで『blue』はほんっとにblueです。

ただでさえ不健康そうなタキさん、ほんまに不健康じゃないですか!
事故をカミングアウトしてから、明らかに痛そうな素ぶりを隠さなくなったタキさん。
もうライブどころではなかった。
アンコールもしていいものかどうか迷うほど。

そして今決して思う事ではないと分かりつつ、気だるげなタキさんの色気がすごい。フェロモンって目に見えるもんなんだなぁと、つい見惚れてしまいました。
危なかったです、絶対好きになってはいけない危険な男に恋するところでした。あまり色気を振り撒かないでほしいです。

不撓ふとう』は「a part EP」からの新曲。
作詞はソータさんです。クレジットは本名の轡田くつわだ聡太。
この感情を世間に晒すって勇気以上の何か強い気持ちが必要です。
私は絶対できない。
こんな赤裸々な自分のどろどろした気持ちと向き合って、それを世間の人に知られるなんて本当に無理。

”前を走る友を呪いかけた 気づいて吐き気がした
藁にでもすがらなきゃとっくに沈んでいるから
笑って誤魔化していくお前の顔は忘れない”

「不撓」の歌詞より

私事ですが、自分自身のグラフィックデザイナーとしての活動の中でもそうだし、仲良しのバンドさんから聞いた、売れているバンドへは勿論、バンド内での格差による嫉妬。
ましてやSOMETIME'Sなら前を走る友が誰と誰のことを指しているかファンなら予想つくじゃないですか。

それをソータさんは書いた、世に出した、本名で。

ものすっごい覚悟です、これは。
私はこんな嫉妬抱えてるなんて家族にすら言えないし、影で泣く事しかできないですから。
ソータさんの気持ちが、それこそ吐きそうになる程に分かるので、共感して泣くなんて事もできないくらい心をえぐってくる歌詞です。

こんな思いした事ありますか?
芸能人のメンタルって本当に凄い事なんですよ。
常識の中で生活していける凡人が、エンタメの世界で生きるってそもそも無理な事なんです。そこに才能があるないは関係なくて、どれだけ自分を信じて貫いて続けていけるかのメンタルの強さなんです。

ソータさん、タキさんは才能ある凡人なんだと思う。
だからこそ苦しんでる。

そういう思いを抱えながら、それでも音楽をしている人は美しいと思います。
少年マンガの主人公のように圧倒的な強さとカリスマ性も好きですけど、誰かの生活に根付いた泥臭い音楽でもいいんじゃないですか。
激しく踊らさせてくれて、寄り添ってくれたり、励ましてくれたり、突き放してくれたりと色々な表情をみせてくれる。
私にとってSOMETIME'Sはそういう存在です。

リリースしたEPもすごく良かったし、今日のライブが楽し過ぎました。

でも、ワンマンなのに新しいグッズはステッカーだけ。
タキさんの体調も含め、次の新しいお知らせがない事に不安な気持ちを残してライブが終わってしまった。

出口に向かう途中のPA卓で、コンポーザー兼アレンジャーのみっちーを見つけました。
そう言えば、いつもステージで一緒に演奏している彼が、今日は後ろでサポートしているとソータさんがMCで紹介していました。

みっちーに声をかけると人懐っこい笑顔で答えてくれる。
「今日は後ろなんですね」
「色々試したい事があって、今はステージじゃなくてここから全体を見ながらしていこうかと思ってます」と。
雑談も含めて色々話していると、みっちーの手元にメモがびっしりと書き込まれている進行表が見えました。
「みっちー、これ撮影してもいい?」と聞くと「あ、これ良かったらどうぞ」と2枚あるうちの1枚をくれました。
「え、いいの?」
「はい、どうぞどうぞ」
貴重なものをいただいてしまった。
もらったものにはメモは書き込まれていないけど、進行表はセトリよりももらえる事があまりないので嬉しい。
みっちーから色々試したい事があると聞けただけでもいい。
次のライブの予定は分からないけど、それが次の約束にも思えました。

みっちーがくれた進行表。ステッカーには雄翔さんのサインも追加されました。
みっちーこと、藤田道哉(SNS掲載OKの許可もらってます)

ホワイエに出ると、ビールを飲んでいるキーボードサポートの雄翔さんを見つけました。
「雄翔さんイェイ!乾杯しましょー!」
といつものごとく強引なノリで乾杯。
「楽しかったですか?私はめっちゃ楽しかったです」
「勿論楽しかったよ」とニッコニコご機嫌な雄翔さん。

雄翔さんはGOOD BYE APRILのサポートもされていて、このご縁で昨年の夏に2組で2マンライブをする事が叶いました!
しかもこの日と同じ会場のO-nestで。
GOOD BYE APRILにもバンマスの恵太郎さんにもタキさんにも2組の2マンライブを懇願していた私。
ほんとに実現できたのは雄翔さんのおかげです。
一生感謝します、ありがとうございます。
後、私のLINEスタンプも買ってくれたのも嬉しかったので一生感謝してます。(ソータさんも)

寂しくて不安な気持ちもあったけど、圧倒的に楽しい気持ちが勝ったワンマンライブ。
辛くて大変な事もあるだろうけど、SOMETIME'Sをずっと応援していきたいのでどうか続けてください。
SOMETIME'Sを支える人達は素敵な方達ばかりだし、安心して音楽活動を続けてほしいです。
後タキさんは本気で厄除けにいった方がいいかもです。

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