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mol-74 / 2024年2月25日(日) 渋谷ストリームホール " ∴(ユエニ)" w)大橋ちっぽけ/PELICAN FANCLUB
どうやらmol-74のライブの日は雨が必ず降ると言われているらしい。
この日も朝から雨でした。
何度かmol-74のライブには行ったことがあるけれど、雨の印象はあまりない。
通いのファンが体感で言ってるだけなのかもしれないけど、雨がよく似合うバンドだと思う。
因みにmol-74と書いて”モルカルマイナスナナジュウヨン”と読みます。
京都在住の4人組バンドです。
お昼にジョジョのミュージカルを帝国劇場で観劇した後、ライブハウスへ直行する。
すでに整理番号は呼ばれていた。
ライブはなるべく前で見た方がいいけれど、mol-74に関しては音を楽しむのがメインなのでどこにいても満足ができる。
初めての渋谷ストリームホール、とてもキレイな会場だった。
mol-74が主催の3マンイベント” ∴ ”、9年振りの開催らしい。
たくさんライブハウスに行ってるけれど、開演前は皆ウキウキそわそわ、賑やかな印象がある。
でもmol-74は静か。
お客さんは箱いっぱいに入っている、ガラガラなわけではない。
という事は私のように一人参戦が多いということだろうか?
大橋ちっぽけもPELICAN FANCLUBもOmoinotakeとの対バンで見た事がある。
ついでに言えば初めてmol-74のライブを観たのもOmoinotakeとの対バンだった。
もっと言えば初めてライブハウスでライブを見たのもOmoinotakeだった。
年間100本以上ものライブハウスに通うようになった全ての始まりはOmoinotakeなのであった。
mol-74のその独特な世界観は唯一無二。
深い深い海底に沈められるような静けさ。
いや、本当に沈められたら恐怖でのたうち回ると思うんですけど、神秘の力で導かれるような音楽です。
バンドってうるさいイメージがあったんです。
ボーカルが喚いて、ギターが騒音のようにジャカジャカして、ドラムのシンバルで耳が逝ってしまう。
自分も高校生の時バンドしてたのに何言ってるの、なんですけど、私は浅倉大介リスペクトだったので打ち込みメインでした。
Omoinotakeに出会って、ギターレスで、その繊細な歌声とグルーヴィーな曲に一瞬でハマりました。
mol-74も然り。
ギターをバイオリンの弓で弾く奏法もmol-74で初めて見ました。
ギターの”とぅんさん”の演奏は人柄がものすごく出ていてあったかいです。
とぅんさんを見ているとこちらも微笑み返してしまうくらい。
mol-74は毎回物販にセトリのポストカードを出してくれるのも嬉しい。
ものすごいお土産感あり嬉しいですが、事前の準備が大変だろうなぁ。
![](https://assets.st-note.com/img/1709178028198-jmu18p8Z8f.jpg?width=1200)
ポストカード記載の07.のcover sessionは、大橋ちっぽけの「寂しくなるよ」とPELICAN FANCLUBの「記憶について」。
アンコールは「寝顔」でした。
ペリカンのカバーはロック色が強くて、いつもと違うモルカルの表情が見えた良いカバーでした。
カバーで分かるその力量。
プロって自分の曲にしちゃいますよね、テイストが違うけど過去曲なのかな?と思ってカバーなんて微塵も思わなかった、ほんとにすごいです。
モルカルを好きになったきっかけの曲、ブルーピリオドのエンディング曲「Replica」。(*オープニングはOmoinotake)
この日の「Replica」は久しぶりに生音で聴くせいもあったのか、雨の空気がそうさせたのか、ボーカルの武市さんの声がより透き通って聴こえました。
この曲のアートワークが大好きで、このアートワークを手掛けられているイラストレーターのげみさんの個展に何度かお伺いしています。
デザイン学校に通っていた時に、自分の好きなデザインでこの「Replica」のアートワークについて、与えられた5分の時間を大幅に超えて20分語っていました。
曲とアートが一体化しているモルカルの作品はより魅力的です。
このアニメのブルーピリオド展が今年大阪で春に開催されます。
東京で見たのですがとても良かったので大阪にも行こうと思っています。
この作品をみて、この「Replica」を聴くとより一層曲の世界観に深く触れる事ができます。
私がイラストを描く上で悩んでいた事に、げみさんは答えをくれた方です。
モルカルとの出会いは、アニメを通じて音楽へ、更にイラスへの出会いへと繋がっていく事は、どの活動をしても、それで誰かの琴線に触れる、心に止まる、目に止まる、そういう事があるので、ひとつひとつ、日常の言動にも気を配っていこうと思わせてくれる出会いでした。
1音1音にモルカルの大切な魂があって、それを受け取れる心を自分が持っている事が嬉しく思います。
この音楽を大切に思う自分でずっとあってほしいな。