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サイボウズ Officeデザイナーとしての1年を振り返って
こんにちは!デザイナーのSotaです!
サイボウズにデザイナーとして入社して、約1年半ほどになりました。
現在はサイボウズ Officeという中小企業向けグループウェアを開発するチームに所属しており、主にiOSのモバイルアプリのデザインを担当しています。
この記事では最近の業務をさくっと紹介しつつ、サイボウズ Officeのデザイナーになってからの振り返りをメインに綴っていこうと思います!
最近の業務について
冒頭でも書いたように最近はサイボウズ OfficeのiOSアプリのデザインをメインで担当しています。
サイボウズ Officeは20年以上続く中小企業向けのグループウェアのプロダクトであり、主にPC版をメインとしてユーザーの方々にご使用いただいてきたのですが、最近はモバイルアプリのネイティブ化に力を入れています。
モバイルアプリは直近では、主要機能であるスケジュール機能のデザインをリニューアル中です。すでにβ版がリリースされておりいくつかの機能を除いて新デザインのスケジュールアプリを利用することができます。
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予定を表示したいユーザーや施設を自由に選択(追加・削除)し、スケジュールのビューをカスタマイズした上で、素早く予定確認・空き時間確認ができる点が他のスケジュール系のアプリにはない最大の特長になっています。
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20年以上続くプロダクトのモバイルのUIを一新する体験はとても貴重でしたし、やり甲斐もあり楽しかったです。より詳細な内容については後日別記事で公開できればと思います!最近の業務の簡単な紹介はここまでにして、ここからはサイボウズ Officeのデザイナーになってからの振り返りについて、ご紹介していきます。
サイボウズ Officeのデザイナーになってからの振り返り
私はサイボウズ Officeに昨年の10月に正式配属されたので、今月でちょうど1年になります。1年を通しての振り返りを今回は主に3つのトピックに絞ってご紹介します。
1. デザイナーの裁量がめちゃでかいこと
サイボウズOfficeのデザイナーになって常々感じていることはUIデザインの検討業務に関しての裁量がめちゃでかいことです。
冒頭でも述べたように現在、サイボウズ Officeのモバイルアプリ(iOS)のデザイン業務をメインで担当しており、スクラム開発を行っています。
※スクラムチームメンバーは下記の職能で構成されています。
・プロダクトマネージャー
・モバイルエンジニア
・QAエンジニア
・テクニカルライター
・デザイナー
デザイナーには具体的に以下のような担当業務があります。
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現在は適宜チーム内のデザイナーからレビューをいただく時間を設けていただきながら、これらの業務を一任させていただいています。
また、この他にも、社内の営業職の方にデザインのヒアリングをしたり、デザイン改善のバックログを作成・管理したりなどなど幅広く業務を担当しています。
サイボウズOfficeチームに配属されてから現在に至るまでを簡単にまとめると下記のようになります。
配属から現在まで
【サイボウズOffice PC版】
2022年9月上旬〜10月上旬 オンボーディング&OJT
【サイボウズOfficeモバイル iOS】
2022年9月下旬〜10月上旬 オンボーディング&トレーニング課題
2022年10月中旬〜12月下旬 スクラムイベントOJT
2023年1月上旬〜 スクラムイベントを徐々に主導
2023年10月現在 スクラムイベントを1通り1人で主導
スモールステップで着実にできる範囲を伸ばしつつ、時にはストレッチゴール的な形でどんどんスクラムイベントを主導することを任せていただけたのでモチベーション常に高く保ちながらどんどん業務範囲を広げていくことができました。
また、毎日1時間のデザイナーミーティング+iOSアプリのデザイン業務の話題を中心に話す時間を30分×週3回設けていただいており、常に質問できたりzoomで対話できたりする体制を整えていただいているので、不安やストレスをほぼ感じずに業務に取り組めています。参考までにある日の1日のスケジュールを記載します。
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2. デザイン検討フローの改善 ~デザイン初案検討をエンジニアとモブで実施する形へ~
上記のようにスクラムイベントを一通り主導できるようになったことに加え
、デザイン検討方法の変更にも着手しました。
元々は、デザイナーがデザインの初案を複数案作成し、リファインメントの場で開発チームからフィードバックをもらいブラッシュアップしていく形をとっていました。
しかし、この方法では、下記のような課題がありました。
1️⃣ デザイナーのみで考えられる案には上限がある。
2️⃣ リファインメントの時間が限られているため、デザイナーの考えた案に対する実現可能性への言及が主になってしまい、より良い案の発生につながりにくい。
3️⃣ エンジニアがリファインメントの場でデザイン案に対する実現可能性のみに言及する形だと、ウォーターフォール的な仕事をしている心情になってしまう。
これらの課題からエンジニアチームと話し合いをし、現在はデザインの初案検討段階からエンジニアとモブデザインのような形を取り、チームでUI設計やデザインの最適解を探っていく形に変更しています。
モブデザインの進め方
1️⃣ 参加者にモブ用のzoomに集まっていただく。
2️⃣ デザイナーから今回のモブデザインのスコープや趣旨を説明。
3️⃣ Figmaを画面共有し、参加者の意見をどんどんデザインに反映しながらその場で案を作っていく。(クオリティは気にせず、視覚化することを重視する)
このような形をとったことでデザイン案の発散数の上限が広がり、かつデザイナーとエンジニア間のコミュニケーションが密になってスムーズに開発が進むようになった実感があるので、全体最適化に繋がったかなと感じています。初案検討の時間はエンジニアチームの工数を取ってしまう形にはなるのですが、初案検討段階で大まかな認識が揃うとその後の出戻りが極力なくなり、トータルのコストとしてはほとんど負担になっていないというフィードバックをエンジニアチームからいただけたので、今後も継続して同様の方法でデザイン検討を行っていきたいと考えています。
3. 自らの職務領域に対して寛容でオープンなチーム文化
デザインの初案検討段階からエンジニアとモブデザインをしていることについて書いてきましたが、エンジニアリング観点だとデザイナーも開発環境で常にコードを見たり、触れる状態になっていたりします。デザイン調整してプルリク送るのもOK!(手が回らずできていませんが…)
チーム全体として、自らの職務領域に対して他職能が関わるのに寛容でオープンなチームになっている印象があり、プロダクトの成果だけでなく、チームメンバーの相互のスキル向上や連携の強化にもいい影響を与えていると感じています。
これからもこのような体制はチームとして維持し、個人的にはエンジニアリングの知識やスキルをどんどんつけて、細かいデザイン調整やデザイン改善はデザイナーがサクッと対応できるようにしていきたいと考えています。
最後に
振り返ってみると、とても内容の濃い1年だったなと思います。
モチベーション高く、楽しみながらデザイナーとしてチームに貢献できていると実感できる日々を過ごせているので、周りの方々には本当に感謝しかありません。
恵まれた環境に感謝しつつ、デザイナーとして引き続きプロダクトの価値向上やチームのアウトカムに貢献できるように頑張っていきたいです。
サイボウズOfficeでは中途デザイナーを募集中です!
チームで協力しながらものづくりを行うことが好きな方、裁量広くガシガシデザインを進めたい方ぜひ一緒に働きましょう!
普段サイボウズのデザイナーがどういう業務を行っているのかの詳細については下記のスライドとnoteをご覧ください!