つくるということ・デッサン〜見ることの練習〜
こないだ図らずも、一緒にプロジェクトを進めてる白田 祥章 氏が、「見る」ことについて動画で語り始めたので、「見る」ことちょっとまとめようと思います。動画はこちら→TOBUSAチャンネル樹木雑談with Workshop2
「MIRU みる」
「みる」ってよく「手を使って見るのと目は開いてるのに見えないものとはちがうんですよ」って校長先生だとか小学校の先生が言っていた記憶があるんですけど、そういえばlook とsee とwachの違いでも話されますねwともかくよくみなさい(考えなさい)的な感じで叱られる時の常套句。
では、「MIRU みる」は漢字がいくつあるのか。まぁどれも「見る」と書いて問題ないんだけど、、、、、
「見る」「観る」「視る」「看る」「覧る」「診る」、、、、
挙句象形文字まで、、、、ともかく、「MIRUみる」ことにいろんな意味があるから奥深くって校長先生もありがたい説教につかうわけですね。
ちょっとまとまってたんで、英語のlookとseeとwachも紹介するとこんなん。
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Seeは対象物から視界に入って来るイメージ。Seeは50%の集中力
Lookは対象物に注意を向けて見るイメージ。Lookは70%の集中力
Watchは動くものを集中して見るイメージ。Watchは100%の集中力
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https://toraiz.jp/english-times/business-english/3817/
これも中学の頃の英語の先生の説教に使われましたわw
で、
肝心の美術では、「よくみなさい」というものの、それがなかなか難しい。
みんな眼を開けてるだけで何も見えてなかったりする。まさに、「お前の目は節穴か!!?!」ってやつです。
自分も動物園とかのスケッチ大会で、「よく見なさいってったってこんな距離から見てたって象わかんないよ!」とかよく思いました。
けど、その練習をまぁ根気よくデッサンを重ねてしていくわけです、、、、、よく「言われると気付く」っていうのあるじゃないですか。あれって、視点を増やしてもらってるわけですよね。この場合の「視点」って。ものを考える立ち位置みたいいなものですかね。
ほんとは自分で気づかないといけないんだと思うんだけど、気付く練習してって世界が見えてくる。
モチーフである対象物の周りの空気や、その質感、重さ、温度、空間を量感でどのように切り取っているのかそういう練習をデッサンでしてるってわけです。
でも、実はその中に、もっと観念的なものも私はあると思っていて、見ている対象物がどこからきたのか、どこへいくのか、画面の中にどのようにおさめていこうとしているのか、誰がどんな気持ちで作ったのか、私とそのモノの関係はなんなのか、膨大な量気づけるはずのものがあると思うのです。
まぁ一般的に、アカデミックなデッサンというのは「眼を開けてるけど見てないものを見る技術」と「見えたものを描く技術」だとしたら、実際受験デッサンでしてるのはどちらかというとガリガリと「描く練習」寄りな感イメージをみんな持ってる気がするんですね。でもほんとはさっき書いた、もっと観念的なことだって「見る技術」の中に入ってくるはずと思ってるんです。(だから、悪く言って申し訳ないんだけど、技術だけあっても「つまらん絵」を描くひともいるわけです。)
出だしに戻ると、「見る」ということの中にたっくさんの意味が入っているわけで、その中の「手で触って面倒を見る」だったり「客観的に眺める」だったり「存在を確認する」だったり「理解する」だったりと言ったものひっくるめて見た上で、見えたものを描き出すんだと思います。
こんだけ脳内で取捨選択してるんですから、「絵」って本当にその人を表したものなんでしょうね。よくもわるくも。
ビジネス系の本だとかでもう少しこの話について書かれてもいいと思う今日この頃。というか会社の研修でデッサンがあってもいいと思う。
会社研修デッサン開催する会社急募!!わたくしがひょこひょこ鉛筆もって乗り込んじゃうよ!みんな、眼が空いてるのに見えてなかった恐怖に打ち震えるがいい!!!!