地下を考える、だ!!
(あくまで個人的な意見)
作家の津村だ!!
今年の目標を立てた中に、「noteをがんばる」っていうのを入れちゃいましたので、
いける限り更新頻度を増やしたいなと思います。
昨年末のM-1グランプリ、
"地下芸人の台頭"も大きなトピックの1つでした。
そもそも地下芸人とは?
僕の認識では、事務所公式のライブではなく、
芸人さん自身だったり、他団体が主催している
いわゆる"インディーズライブ"で鍛え上げられた芸人のこと。
そういった方々はインディーズライブにどうして出ているのか、
一概には言えませんが、おそらく
公式ライブにはあまり縁がなく、
インディーズでネタや平場力を鍛えないと
芸人として強くなれない、勝つための手段かと思われます。
大阪よしもとでは、
基本的にインディーズライブ出演は禁止されているそうです。
真っ当な考え方だと思います。
千日前の漫才劇場以外にも、森ノ宮やZAZA、
各劇場で毎日数々のライブが行われている。
所属芸人が、その対抗となるライブに誘客する行為は
ビジネスとして間違っています。
とはいえ、事実としてこうやって、
M-1というオフィシャルの頂上で"地下"が熱を帯びていること、
そして
そもそも、2018王者も2019王者も2020王者も養成所上がりではなく、地下スタートだったという事態。
元々地下芸人だった立場から、
地下ライブの必要性について考えてみようと思います。
僕がインディーズ芸人だった2000年代後半から2010年代前半は、当たり前のようにインディーズライブが乱立していました。
OCATの学習センター、ワッハ7階レッスンルーム
あべのベルタ…
懐かしいなあ。
月に10本出て、場代のために深夜バイトしまくってましたね。
オーディションでは毎週のように強制終了を食らってた
ツムラが、作家になってからなんとなく名前を
知ってもらっていたのは、地下ライブに出まくって
いろんな芸人さんと出会えていたから。
地下ライブには良い面と悪い面がありますが、
今となっては、僕は"出会い"という意味で感謝しかないです。
出会い、というメリットは芸人にしかない部分なので
いったん置いておきますが、
地下ライブでは一体、何が行われていたのか。
考えますと、
基本的には、公式の、地上ライブと同じ。
ネタとコーナー。
企画ライブやトーク。
だってそりゃそうですよね。
地上に上がるために地下ライブに出るんだもの。
地上で必要なことを地下でやるに決まってる。
そうなんです。
地上に上がるためなんです。
マンゲキメンバーになるために。
賞レース決勝に出るために。
メディアで大きく羽ばたくために。
考え方で言うと進学塾に近いのかな。
放牧?
とにかく、事務所が時間やお金をかけなくても
芸人が勝手に育ってきてくれて
お客さんも連れてきてくれて
良い人材はそのうち劇場にやってきて、
成果を上げてくれる。
そういうシステムが
地下ライブにはあると思います、
あくまで個人的に!ですが。
それを地上で出来ないのか!?
と考えられたライブがメッケモンだったりするん
でしょうが、
エントリーもれ、という話もしばしばSNSで
見かけます。
抱えきれないんですよね、多すぎて。
また、地下ライブにおけるコーナーの役割も
大変重要なファクターだと考えます。
今ですと、メンバーになったばかりの芸人は
そこで初めて、コーナーというのを体験します。
平場は、センスと、慣れ。
僕も、メンバーになったことはないですが、
1年目から大喜利はしまくってました。
つまり何が言いたいのかと言うと、
地下ライブは、長期的に見ると双方にメリットが
ある存在なのではないか、と。
特に今、
地下ライブ出身、というのが一つのカラーであり
ブランド化しているような気さえします。
J-POPにもそんな時代がありましたよね。
そして今や、音楽はインディーズの垣根さえなくなった。
もっと僕が見えてないリスクもたくさんあるんでしょうけどね。
時代も変わりましたし。
でも、頑なではなく、柔軟に見直してみてもいい
テーマかもしれないとは思います。
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