バンブラとの関係を描いた『bye-bye/ツムンテマ』
サビでこう綴ったのは、スッポン放送オリジナル曲コンテスト『架空の男性アイドルグループ「S’PN」のヒット曲“bye-bye”』でグランプリを受賞したこちらの楽曲。
この曲で私が伝えたかったことと、用いたテクニックを解説します。
この記事はバンブラPアドベントカレンダー2023参加記事です。
「好きだった」になっても、いつでも戻ってね
お題が発表されたのは2018年8月31日。
『大合奏!バンドブラザーズP』(通称:バンブラP)の楽譜投稿・審査サービスが「2017年3月21日(火)17:30をもちまして終了」という日から1年と5ヶ月あまりが過ぎていました。
オンラインサービスが確実に縮小していく中で「私はこのゲームにいつまで夢中でいられるだろう」という焦りに苛まれていた時期です。
「これはバンブラとの関係を書かずにはいられない!」と思い立ち、日々の合間に歌詞をしたためて書き上げました。
バンブラシリーズ、ひいては「好きだった」趣味をやめてしまっても「またいつでも戻っていいよ」と自分に言い聞かせるように。
未来の自分に心の拠り所を残したかったのです。
恋人との関係でもあり、趣味との関係でもある
実際の歌詞を見てみましょう。
1番は「夢中になれる何か」を見つけ、ひたすら「君」に向き合う様子。
それに対して2番は「燃える心の灯火」が「人の醜さや弱さ」によって薄れていく様子。
何か気づくところはありませんか?
この歌詞は次の二つの要素を両立しています。
・「アイドルグループ」だから「恋人との関係」について
・「老若男女に受け入れられる」ように「熱中するモノ」について
私が書きたかった「バンブラシリーズとこれからどう向き合っていこう」ということを、うまく楽曲テーマに落とし込めたのではないでしょうか。
スラップベース(ギター) コントラバス(ピアノ)
当時こだわったことがもう一つあります。それは……
・最低一つは尖った音色調整を入れること
その最たるパートがこの二つです。
イントロにてアルペジオをギターのように弾くスラップベース。
同じくイントロ、弱いアタックで響くコントラバス。
これらはサビでシンセサイザーのようなコードパートに化けます。
ドラム・パーカッションもこだわって打ち込んでいます。
K-POPを聴き込んだのが役立った
韓流アーティストをコレクションした手焼きCDを、私に会うたび大量に渡してくれた友人には感謝しています。
これらのCDには「2010年代に流行した洋楽ポップ・Kポップの雰囲気」が、正しくふんだんに含まれています。
これがなければ、この曲は作れなかったといって差し支えないでしょう。
LUCIFER / SHINee にハマって何度も聴きました。
日本語版を貼っておきますが原語の韓国語版もオススメ。
解説は以上です。
ご覧いただきありがとうございました。
オマケ:コッソリ入れた好きなアーティストの要素
楽曲内に終始出てくるコード進行。
こちらは「椎名もた」氏が多用している4563進行です。
EbM7 | F7 | Gm7 | Dm7
そしてこちらの歌詞。
「M.S.S Project」にて主な作詞・作曲を担当している「FB777」氏がよく用いるフレーズが含まれています。崩れ落ちるノルマ達成。