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田舎の楽しい給食事情
こんにちは、NPO法人つむぐです。
今回は少し風変わりな、そしてキラキラしていた、私の小学校の給食についてお話ししたいと思います。
私たちの校舎は田んぼの真ん中にポツンと建っていました。
三重のド田舎です。
1学年が30人にも満たず、こじんまりとしていました。
思い返すと懐かしくなり、無性にわかめごはんが食べたくなります。
この学校には年4回、大好きな給食のイベントがありました。
2回のセレクト給食、バイキング給食、誕生日会です。
小さな学校だったからこそできた、おいしい思い出を順に遡っていきます。
1.究極の2択、セレクト給食
セレクト給食では、メイン料理とデザートを2つから選べました。
例えば、メインではエビフライorハンバーグ、デザートではタルトorクレープというように、2×2の4通りの中から自分の給食をつくります。
いつもある特定の組み合わせがとびぬけて人気になり、友人との会話でよく盛り上がりました。
また給食当日、気分ではなくなってしまった人たちの間でトレードが行われるのが恒例行事です。
その日はおしゃべりが弾んで、皆幸せそうに食べていたのを覚えています。
私は特に米粉タルトが大好きでした。
2.おかわり戦争がはじまる、バイキング給食
バイキング給食は、セレクト給食の進化系です。
例えば、
●主食2種(ごはん、コッペパン)からひとつ
●スープ3種類(味噌汁、カレー、ミネストローネ)からひとつ
●サブメイン4種類(ツナキャベツ、海藻サラダ、中華春雨、とうもろこし)からふたつ
●メイン3種類(からあげ、白身魚フライ、コロッケ)からひとつ
●そしてデザート4種類(チョコケーキ、イチゴケーキ、フルーツサラダ、ゼリー)からふたつ
を選びます。
つまり2×3×6×3×6で、なんと648通りにもなります。
全学年が、教室ではなく大きな部屋で一緒に食べるため、普段は会わない学年の人たちとおしゃべりをして友達になったりもしました。
給食を取りに行く順番は低学年の方からでした。
しかし調理員さんが、高学年でも好きなものを選べるよう多めに作ってくれていたのか、全員が選んだ後も、かなりの量余りました。
そこで始まるのがおかわり戦争です。
余りがちなゼリーを積み上げて食べる人や、食べ足りずにもう一巡する人など様々です。
ちなみに私はもっぱらデザート狙いだったのですが、同じ戦略の人と楽しく戦いに参戦しておりました。
3.クラスで歌う、誕生日会
誕生日には、
誕生日カードとケーキがバースデーソングの合唱後に送られます。
誕生日カードを初めてもらった時はとてもうれしく、部屋に飾って眺めていました。
一方で高学年になると、
何年も一緒にいる友人全員からのお祝いは、かなり気恥ずかしかったです。
しかし皆でクラス全員の誕生日を祝うことで、
楽しいだけでなく、6年間仲良く過ごせたのだと感じています。
4.最後に、給食の大切さ
現在、私は食べるのが大好きです。
給食を楽しませてくれた調理員の方々には感謝しかありません。
幼いころの食育、特に給食はとても大切です。
私にとってはこの給食によって、
選ぶ・話す・楽しむ、という食育の基礎が培われていたのかもしれません。
もう給食を食べる機会はないでしょう。
それでも思い出を振り返って、給食のレシピでたまに料理します。
このような幸せだった思い出が、食育のもとになるのではないでしょうか。
この記事を読んで、
少しでも給食の懐かしさで心が和んでいただければ、とても嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
*この記事を書いた人*
hksk