初動ミリオン達成!TXTカムバック!新たな世界の扉を開く意欲作「minisode2.Thursday's Child」
2022年5月9日(月)TXTが「minisode2.Thursday's Child」でカムバックしました。
前作のリパッケージアルバム「The Chaos Chapter: FIGHT OR ESCAPE」のリリースが2021年8月。
日本版EPの「Chaotic Wonderland」発売が同年11月。
それ以来となるカムバック。
今回のアルバムの特徴のひとつと言われているのが、全ての楽曲の制作陣にメンバー達がその名を連ねていること。
ヨンジュンによるタイトル曲のラップメイキングやその他楽曲の作詞参加、ヒュニンカイの作詞参加、テヒョンは作詞作曲に、ボムギュが本作のうちの1曲のプロデュースを担当することも耳目を集めました。
更に驚くべきはその売り上げ。
初日5月9日の売り上げの最終合計がなんと91万枚を突破。
2日目の本日、5月10日15時頃のリアルタイム集計では100万枚を突破!
第4世代では初となる初動ミリオンを達成したとのこと!
先に発表された予約枚数が144万枚超えだったのですが、これはあくまで予約枚数であり、ここから大幅に減ってしまうことも無いことではないということで油断禁物と言われていたのですが…見事、2日間での達成です!
初動は発売日から7日間の売り上げのことを指しますのでまだまだ伸びる勢いを感じさせますね。
合計枚数はどこまで行くのか!?楽しみでしかありませんね!
本当におめでとうございます!
タイトル曲の「Good Boy Gone Bad」の他に4曲を収めた計5曲の構成となっている本作。
タイトル曲のMVと共に他4曲も全てデジタル音源が公開となりました。
音楽には全く詳しくなく、専門的な知識が皆無な私ですが、曲を聴いた時の感覚を残しておこうと思い、まとめることにしました。
ド素人の感想ですので、はっきり言って的外れです。何卒ご容赦ください状態ですが書いちゃいますね。すみません。
「Opening Sequence」
Openingと称して始まりではなく終わり(別れ)の序章としているところに何とも文学的な香りを感じます。
1曲目からかなりしっとりとした空気感を纏った本作は、今回のアルバムが持つテーマを明確に宣言しているかのよう。
「別れ」を経験し、これまで知らなかった自分を知ってしまった彼ら。
身体を引きちぎられるかのような痛み、混乱する心情がサビの入り方に表現されているように思いました。
最初のメロディがあと少し流れるのではないか。
そういった「準備の無い」状態で聴き入っていると早々に訪れるタイミング。「ここなんだな」と思わせるサビの入り方…一気にこのアルバムの世界へと引きずり込まれてしまいました。
つかみから勝負をかけに来ている。
TXTの歌唱力において屋台骨と称されるテヒョンのエモーショナルなボーカルはもちろん、Aメロでのスビンの低音、聞かせどころでの澄んだ高音が非常に印象に残る。
今回スビンはメンバーで唯一人楽曲制作に名前の無かったメンバーなのですが、流石はリーダー。しっかりとその存在感を示しています。
彼の揺るぎない精神のタフさがグループを支えていると言っても決して過言ではないTXT。
メンバーが伸び伸びとチャレンジが出来ることにはスビンという存在が欠かせないのだなと感じさせる美しくも力強い歌声に涙。
ヨンジュンのスキルの高さでしっかりと固めて終わりを迎えることにもエモさを感じる一曲です。
「Good Boy Gone Bad」
最初に公開されたアルバムプレビューではぎゅいんぎゅいんのギターで始まりビートもかなり速い印象だった本作。しかし、その後に公開されたTikTokでは既にその表情に変化を見せていました。
実際に公開されたフル音源を聴いてみるとK-POPらしいゴリゴリ感のある曲調にクラシカルなオカルト要素が加味された雰囲気。TXTが持つ世界観を残しつつも、これまでの彼らとは確実に違った空気を感じさせています。
デビュー当時から詳細に作り込まれたストーリーと世界観を持って活動してきた彼ら。「The Chaos Chapter: FREEZE」のコンセプトフォトのひとつ、YOUバージョンとのリンクも本作のみどころの一つ。
あの幸せそうな甘い雰囲気から一転、まさかこんなことになろうとは…誰が想像できたでしょうか。
ヨンジュンの表情が狂気に満ちていて…
Frostで見せた気迫が思い出されます。
それにしても一体何があったのでしょうか…。
想像力を掻き立てられるほどに聴き込んでしまう…。聴くことを辞められなくなりそうな魅力を放つ楽曲です。
「Trust Fund Baby」
明るい響きのメロウな曲調に乗せた歌詞がなんとも悲しい。
これは「Anti-Romantic」を聴いた時にも感じたことですが、新たに誕生したこちらも響きの心地よさとは裏腹に歌詞がとても切なく…。
ここでもスビンとテヒョンの高音のコンビネーションが心を掴みます。
スビンの高音が持つ清らかさ…やはり今回のアルバムでものすごい存在感を放っている!こう思うのは私だけではないはずです。
ヨンジュンの声の個性と音域の広さがこれまた染みるんですよね。細部に渡って感じさせる実力が素晴らしい。
ヨンジュンの多彩な歌い方がじっくり味わえる…なんでこんなに好きにさせるかなー。この沼はどこまでも深すぎる。
カイちゃんがしっかりテクニックを見せてきているのも沸くポイントではないでしょうか。もう可愛いだけの彼ではとっくに無いというこの感じ…マンネ恐るべしです、ほんとに。
そしてそして!ボムたん!この艶ですよね。
低音で囁くように、苦しい心情を絞り出す際に発揮される絶妙な艶感。
これはボムたんにしか出せない、ボムたんだからこそ生みだせるアンニュイさ。こちらもTXTが誇る大きな魅力のひとつですね。
5人の「聴かせる」歌声に少年から大人へと確実に変わって行く様を見せつけられたような感覚。
その表現力に思わずため息が出てしまう名曲ではないでしょうか。
「Lonely Boy」
ヨンジュンに惚れ込んでいるということを差し引いても、個人的に大変好みな曲調です。
刻み込まれるギター音にミックスされる打ち込み具合は「あー、好きだわ」の一言。こういうアンニュイな空気感が漂う中でヨンジュニズの声のコントラストが展開されるわけですよ。なかなかの新境地ではないでしょうか。
短いながらに見せ場があって気付いたらヘビロテコース。
ヨンジュンのラップと歌がこういう形で聴けることがなんとも贅沢。
本領発揮してると思うんですよね。傷付き投げやりになった心情を気だるさを滲ませながらセクシーに歌い上げ、クライマックスで悲しみが溢れ出してしまう表現はかっこいいなんてもんじゃない。
今回のタイトル曲やこれまでの楽曲とは違った表情をずっと見たいと思っていたし、その多彩な才能をもっともっと色んな形で見せつけて欲しいと思っていた身としては何とも嬉しい限りです。
差し込まれるカイちゃんのクリアボイス。これがもう守ってあげたくなるような儚さを醸し出していて…胸が締め付けられまくりなのですよ…切なすぎる!
指に刻み込まれた君というタトゥー
ああ、心配です。ほんとに一体何があったの?
ここでもまた想像力が掻き立てられてしまうのでした。
「Thurthday's Child Has Far To Go」
「5曲目はトレンディーな感じで」
これはカムバ前のスポウィーク中にニャンニャンズがTwitterスペースで語っていたことだと記憶しているのですが、まさにその回収をするかのようなサウンドなんですよね。
ボムたんの誕生日に公開されたADOYのカバー。あれはスポだったの?とさえ感じさせる80年代の香り。
こちらもまた最初のアルバムプレビューの時から、後のTikTokでその表情をガラリと変えた一曲です。
A-haの「Take On Me」を思い出したと言っている方を何人かお見かけしましたが、すごく分かる。
そう!あの頃なんですよ!シンセポップなんですよね。
ボムたんとシンセポップの相性がこれほどまでに良いとは…。
キャッチーで懐かしさを感じさせる楽曲にイマドキのテイストを同居させるスタイルはまさにトレンドそのもの。
アルバム全般に渡って軸となるテヒョンの歌声は今までもこれからもTXTというグループに揺るぎない自信と安心感を与え続けるであろうという圧倒的事実。
そこに冴えわたるスビンの高音が合わさることでさらに盤石なものとなる。切なさがマシマシになるこの表現力!
ボムたんよ。君と言う人は本当に「分かってる」人なのですね。
書いてはみたものの、案の定、感覚的かつ抽象的な表現になってしまって何とも情けない限りなのですが、とどのつまり、私はこのアルバムがとても好きだということに尽きます。
メンバー達が良い意味でこれまでのTXTというイメージをぶっ壊しにきている。
「別れ」というテーマのもと、これまでの自分たちの枠にはまり過ぎることなく、かといってTXTという個性を失わずに感性をぶつけた意欲作ではないでしょうか。
これが伸び伸びとチャレンジ出来た結果であるとしたら、このアルバムはまさしく名盤と言えるでしょう。
人間は、日々を生きるうちに進化、変化を繰り返し、ずっと同じ所には留まってはいられない。
さらに大きくなって行くであろう彼らに感じる喜び。
それと同時に少なからず感じてしまう一抹の寂しさ。
我々ファンはその両方をもっと貪欲に楽しんでも良いのかもしれない。
世界に羽ばたいて欲しいと思いながら「あんまり遠くに行かないで」とどこかで願ってしまうファン特有のあの心理。
これさえも楽しんでしまえば良いのではないか。
TXTというグループは私にとって、そんな風に思わせる唯一無二の存在なのかもしれない。
彼らの新たな一面にこちらもファンとして一層の気合が入る。
そんなミニアルバムなのでした。
そしてすみません、最後にもうひとつだけ。
今回、最も特筆すべきはこのグループと共にカムバックを果たしたあの2人!
はい、そうです。我らがヒョンラのお2人…!
いやいや、カムバックショーのゴルメダ設定見ましたでしょ?
なんじゃありゃー!!!やばいなんてもんやないやないかい!!
あれだけの需要がありながらずっとお預けを食らっていたヒョンラの民たちの安否が本当に心配です(私は何とか生きてます)
運営さん、絶対この日のために出し惜しんできたでしょ!?
これについては時間が出来たらまたゆっくりと語らせて頂きたいと思います。