三陸のワカメは死ぬほど食べてますが、新温泉町のワカメは、初めて食べました！

わたしが新温泉町で、天然ワカメの販売をされている御火浦（みほのうら）村おこしグループの方々の存在を知ったのは、2020年の12月に、TETSU-LAWが新温泉町のフォムトリップに行くタイミングでのことでした。

ワカメ大使として活動しているわたしのところに、ワカメを販売している方々の課題の話がやってきたとき、偶然なのか必然なのか、ドキドキしたのを覚えています。

《岩手県大船渡市の養殖のワカメです》

いざ、ワカメに関しての協働を目指した時のこと！

新温泉町のワカメの刈り入れどきは、例年5月と聞いていました。地元の方との橋渡し役でもある”新温泉町おんせん天国室の福井さん”に、このタイミングで直接コンタクトを取ってみることにしました。その際には、東北に縁があることと、ワカメ大使をしていることをわたしの自己紹介としてお伝えしました。

すると、福井さんから返ってきたメールには、
「実はわたくし、三陸、大船渡の隠れファン」
との文字から始まり、宮城県や岩手県にもご縁があるというお話でした。
「わたしが訪れているのもまさに大船渡です！」
と、意気投合し、その後、何度となくわかる人にしかわからない話題でメールのやりとりが続きました。

《大船渡の山背（やませ）三陸でよくみられる低い雲で冷害になることも》

世間は狭いという言葉がありますが、ダイビングをする仲間との間では、「海は広いけど狭い」という言葉をつかうことがあります。海で出会った人たちとの縁やつながりが驚くほどに多いからです。例えば、一年前に行ったモルディブで出会った人と、その年に行ったパプアニューギニアの海で再会する、といったことや、ダイビングでつながりの友人を二人挟んだら自分に戻ってくる、などということです。狭すぎて、「これ運命かも！」と思って恋に落ちるケースだってあります。

そんな訳で、ダイバーでもない福井さんと話をして「海は狭い」と感じるのは言うまでもありません。他人事が自分事になった瞬間だったかもしれませんね。

まずは、食べたい！新温泉町のワカメが届きました！

ワカメ商品が届きました！

・冷凍生わかめ
・生わかめ-湯通済み-（冷凍）
・塩わかめ-湯通し塩蔵-
・くきっちゃ（茎の一番美味しい部分だけをつかった佃煮）
・わかめっ娘（天然わかめと胡麻で入り揚げた佃煮）
・あらめっ娘（貴重な天然あらめを3年かけてあくを抜きじっくり炊き上げた佃煮）
・天然ベンリわかめ（乾燥わかめ）
・ぱりっとわかめ（乾燥わかめのおやつ）
※上記の商品は、皆様も購入が可能です。（詳しくは下記に）

わたしが楽しみにしていたのは、冷凍生ワカメです。採ったままの状態で冷凍し、食べる時に湯でしゃぶしゃぶして（湯がいて）食べるタイプのワカメです。
新温泉町のワカメは、天然物。どんなワカメなのかと期待していました。

わたしが普段食べている岩手のワカメは養殖ですが、時より、天然物を届けてもらうことがあります。その時には、バンザイして喜んでおります。なぜならば養殖よりも柔らかくてずっと風味が豊かです！御火浦のワカメは「天然」と聞いていたので、期待が高まっていました。

ツムギアムのメンバーでいただきました！
「冷凍の天然生わかめ」を解凍させて、袋から出して沸いたお湯の中に入れます。
そして、しゃぶしゃぶ。

茶色かったワカメが一瞬で、鮮やかなミドリ色に変化。
ご自身の目で見ないと伝わりにくいですが、初めてこの瞬間に立ち会ったならば、「わー！！！」と声が出てしまうか、声に出さなくとも心の声が言ってしまうこと間違いなしです。
色はすぐに変わりますが、少し長めに湯がくのがおすすめです。お鍋のようにグツグツされるのは禁物です。
そして、ポン酢で味をつけて口の中へ。

「おいしいー！すごいワカメの味がする！」
わたしの第一声です。
「この時期に食べられるなんて、ありがたい冷凍の技術。」
そして、これが第二声です。

このおいしさを通年で食べられる嬉しさ！

まず生ワカメは傷むのが早いため、あまり市場に出回りません。漁師によって採られたワカメは漁協に出荷されます。卸売人、そして仲買人の手を介して商店に到着後、消費者の手に届きます。この時間を考えると、ワカメが残念な状態になってしまいがちです。（残念というのは、溶けてしまったり、湯通ししてもミドリ色にならない状態のことと言います。）そういった特性もあるので、ワカメには乾燥や塩蔵という加工方法が用いられて、保存食としてわたしたちのそばに居ます。しかし生のおいしさを知ったならば、多くの人が”生のワカメ”として食べたいという思いが強くなるはずです。それを叶えてくれたのが、御火浦の冷凍生ワカメでした。

ワカメご飯に最適！新温泉町ワカメ！

生ワカメを使ったワカメご飯も作って、みんなで食べました。
生ワカメを使えば、今まで食べたワカメご飯の記憶の中で、どれより美味しく感じるはずです。白だしで炊いたご飯に、細かく切った生ワカメ（湯通ししていないもの）を入れて、混ぜるだけです。塩を少し入れると味がしまります。これに胡麻を入れても美味しいです。
出来立ても最高ですが、翌日のお弁当にも嬉しいワカメご飯が出来上がりました！

ワカメ大使ワカナお勧めのワカメの食べ方は、天ぷら！

驚く方も多いかと思いますが、生ワカメで作った天ぷらが最高です！1年前にこのおいしさに出会いました。今や、しゃぶしゃぶで食べるよりずっとおいしく感じています。高温で熱する方が風味が強く出ておいしくなるのかもしれない、という持論さえあります。同じ海藻の「もずくの天ぷら」を想像してもらうと、ワカメ天ぷらのイメージへの近道かもしれません。
このワカメ天ぷらがおいしいことに気づいてからは、ワカメ大使家では、週に2、3回食べていました。もともと揚げ物が好きな家族ですが、それでも春に行われた母の健康診断の結果は、例年よりコレステロール値が高かったという結果になってしまいました。やみつきとはこのことです。
きっと他にも美味しいワカメの食べ方があるはずです。探して共有していきたいと思っています。

やっぱり生ワカメは美味しい。
そして分かち合って食べる人がいてこそ、さらに美味しくなる。

どんな食べ物もそうかもしれません。
そこに集った人たちと、笑い合いながら食べた食事はいつだって美味しい。美味しいものがあるから、笑うのか。気持ちの向き合った人たちと一緒だから美味しく感じるのか。どちらが先か、どちらが強いかわかりません。それが両方であれば、幸せですね。
そんな優しい気持ちにさせてくれたのが、生ワカメでした。

そして、このワカメが縁で紡ぎ編まれていく関係を次回、詳しくご紹介します！

新温泉町ワカメのご購入方法

どなたでも御火浦村おこしグループのワカメをご自宅でお楽しみいただけます。

Write：wacana*（ワカメ大使ワカナ）
Photo：wacana*, VisualizerTETSU-LAW

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