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親、家族

私の職場で働いている人は、比較的裕福な家庭を持っていると言っていいと思う。
親にも余裕があって、子供の相手ができる制度があって。
たくさんの先輩が家庭の話をしているのを聞くと、あぁ、うちとは違うなって思った。

私の家庭は、普通の暮らしはできていたとが、金銭的に余裕はなかったと思う。
習い事はできなかったし、家族旅行は行っても年に1回、隣の県まで。車で日帰り、最後に旅行に行ったのは小学校の時だったと思う。
外食は食べ放題の焼肉かはま寿司で、誕生日や運動会の特別な行事があった日だけ。

親に特別構ってもらった記憶は無いけど、別に仲が悪かったわけじゃない
ただ、家族仲は悪かった。
最悪なのが母と祖母。そして祖母に強く言わない父と母も仲がいいとは思わなかった。
出かけるのは、週に一回おばあちゃん家に避難する母について行ってただけ。

小学校の頃から、愚痴を聞かされて育ったと自負している。
今考えると、父とあまりしっかり話したことは無かったかもしれない。
基本的に家で話すのは母とばかりで、たまに兄と話すくらい。

家を出た今では、母以外の家族と話すのは気まづいし少し緊張する。
兄はまだ話しやすいかな、でも会うとやっぱり緊張する。

この間、会社の先輩が、休日にお子さんと公園で遊んだ話をしてて
今どれ位関わってあげれるかで変わると思うって話してて
確かになって。

私がよく遊んでる友達は家族仲がすんごい良くて
お母さんと2人で旅行に行ったり、家族で野球やライブ観戦に行ったり、兄妹同士でプレゼントを送りあったり

そういう家庭に憧れるけど、今からはもう無理だから
私も家庭を持つことが出来たら、子供や旦那さんに愚痴ばかり話すんじゃなくて
もっと何気ない会話をしたいなと思う。

私の母は、愚痴ばかりだった。
でも、可哀想な人だと思う。祖母はどんなに良く見ても性格がいいとは言える人ではなかったし、父も育児や家事に協力的な人ではなかったし
兄も幼い時はアスペルガー症候群を患っていた。
自由な時間が少ない人だったと思う。愚痴しか無かったのも、それ以外の話題を作れるほどの自由がなかったからだと思う。

でも、それでも逃げることはしない人だったから、耐えられてしまう人だったから、文句を言いつつまだ家にいるんだと思う。
断れない性格をしているのも相まって。
妊娠した時に仕事を辞めさせられて、子供を育てているうちはパート以外祖母に許されなくて、もう一人で生きていくのは難しい歳になってきて
可哀想な人だと思う。

ただ、可哀想だと言いつつ、私は家から抜け出してそれ以上のことはしてあげてない時点で
私も冷たいんだと思う。
ただ、私の人生で沢山お世話になった母が、早く祖母から解放されることだけを祈る。


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