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ワンオペの私が産後8ヶ月で家出と一人旅した話

私は2024年4月に育休から復帰しました。


約2年の休職期間中に金髪にしたり、
ライブを見に2ヶ月連続で横浜アリーナに行ったり
好き勝手していました。

こう書くと自由奔放で
切り替え上手に見えるかもしれません。


私は真面目で完璧主義。こだわりも強いため
なれない子育てに
ストレスを抱えながら今日何かできたっけ?
と思いながら気づいたら3ヶ月経ってた、
みたいな生活をしてました。


でも今は少し完璧レベルを下げられた気がします。
それは、ある出来事がきっかけでした。
(過去の完璧レベル10だとしたら今は7くらい)


その話を書いてみます。

共感してくれる人がいたら嬉しいです。


夫のひとことで家出した

我が家は夫のお休みが日曜のみ、かつ毎日の帰宅も深夜になるためワンオペです。

どちらの親も近くには住んでいません。

そのため育児リソースを確保するため、シッターさんを利用したことはありました。
しかしそれ以外の手段も確保したくて一時預かりを検討していました。


私が住んでいた地域では
一時預かりは利用前に面談が必須です。

いきなり連絡して
「2週間後使いたいです」は出来ません。

また一時預かりは電話予約のみで
先着順です。


競争もかなり激しく
(2人の枠を100人ほどで奪い合うイメージ)
本当に利用できる日ががくるの?
と途方にくれていたとき事件は起きました。


一時預かりの保育園を探すの苦労してる、
と夫に話したところ

心ない一言が帰ってきて
我慢していた私の感情が噴出。


まさにこんなイメージ

自分でも驚くような大声で

「何でそんなこと言うの?!
私は自分の時間がないと辛くなると思って
そうなる前に少しでも預けられる場所を探そうとしてるだけなのに!!面談までに下見行ったりやる事どれだけあるか知ってる?!」

私は今まで夫に大声で感情的に
言葉を投げつけた事がなかったので
自分でもびっくりしましたが

破裂した水道管みたいに
出てくる悲しみと怒りが止められず
おまけに涙も止まらず。

全てが嫌になって逃げるように
家を飛び出しました。

朝の8:00前の出来事です。



家を飛び出したあと、スタバでひとしきり泣くと
少し心が落ち着きリラックスしてきました。

子供の事は心配だけど、このまま夕方まで
海でも眺めに行こうかしら
と思ったのですが夫は9:00には出勤します。

時刻は9:00を過ぎ。

迷ったあげく9:30過ぎに家に帰ると
夫は子供を着替えさせて
洗濯物を干してくれていました。


私の顔を見て
「言い過ぎた。ごめん」
とホッとした様子でした。

まさか私が飛び出すとも
大声を出すとも思ってなかったから
驚いたと同時に相当ストレスが溜まっているな、
と気付いてもらえました。


これで一件落着。



・・・とは行かず結局またいつもの日常が始まると
私のストレスは少しずつ積み上がっていきました。


完璧を手放せない

もともと自分がマジメで完璧主義であることは
認識していたので、

育児ノイローゼが他人事と思えず
気が早いことに妊婦の時から
本を読んだり完璧を緩めたいと思っていました。

しかし30年以上持っている価値観を
そう簡単に変えられるほど思考の癖は
単純ではないし

想像の上をいく時間のなさから
やりたい事が全然できない苦痛で
あっという間に心の余裕が無くなりました。


・玄関に広げたままのベビーカーがある
・未開封のAmazonの箱が昨日からテーブルにある
・お昼ご飯のお皿が夕方までそのまま
・取り込んだ洗濯物が山の状態で放置してある

畳まずにこの山から服を引っ張り出すようになる


こういう状態の家にいると
未処理のtodoリストが減るどころか増える一方

であれもこれも出来なかった、
と自分を責めてイライラして

まだ話せない子供にもイライラしていました。



このままではいかん!

『このままでは子供にも自分にも良くない。』
『どうしても1人だけの時間がほしい。』
『散らかった家から逃げ出したい。』

そう思って
「一人旅したい!」と夫に相談しました。

すると


「日帰りじゃだめ?
もし子供に何かあった時に
帰って来られないところにいると思うと
不安だから。」

とネガティブな反応。

「・・・・・・・・」

・仕事が途中で抜けられないのは分かるけど
当たり前に私が緊急時対応する前提に腹が立つ。
もし何かあれば私以外のリソースで何とかしようという発想はない?

・仕事して自分の判断で行動ができたり、やりたいことに集中できる自由さがあるのに、お迎えは私なの?

・育休中って「休み」じゃない。暇じゃない。乳幼児のお世話は緊張感があって途切れることなくから心が休まらないんだよ。(1人目育児で力が入っていたり、昼間寝ないタイプだったから余計そう感じていました)

(出典:夫の一言を受けて3秒で浮かんだ私の思い)

黙っている3秒ほどで浮かんだ思いが
口から溢れた出そうでしたが

なんか論点違う気がして


「日帰りだと出かけてる最中に
帰ってからやる事を考えてしまって
リフレッシュの満足度が低いんだよ。
だから旅行させて欲しい。」

とゆっくり伝えました。


すると夫は
一度言ったら聞かない
頑固な私の性格を受け止めてくれて
(感謝してます!)
渋々了承してくれました。


日曜日に夫が子供のお世話をして
月曜日の朝シッターさんにバトンタッチ。


夕方までシッターさんのお世話になりました。
(夫もシッターさんもありがとう!)

こうして1日半の自由時間を
手にすることが出来ました。


飛行機に乗って旅がしたい


はぁちゅうさんの本で知った
クラゲしかいない水族館に行きたくて
行き先は山形に決めました。


まさに本のタイトル通りサクッと旅してきた

いつか行きたいと思っていた宿も近くで
念願の飛行機移動も叶い計画を立てる時から
ワクワクして少し先の楽しみがあれば
こんなに頑張れるのか、と体感しました。

学生時代や独身の時は
旅行好きの友だちに便乗して
海外で年越しする時もありましたが

自分がプランニングするのは
ほぼ初めて。


さらに一人旅って見た景色や食事など
旅先で感じたことや
トラブルを笑い合える誰かがいないのは寂しい、

と決めつけていたので
まさか自分が一人旅の計画を実行すると
思ってもいませんでした。


これをやりたい!と思った時の
行動力ってすごい推進力があるんですね。

時間がいつもの3倍ゆっくり過ぎた

飛行機から空を眺めて、ご飯を噛み締めて食べて、
クラゲがゆらゆら動く様を眺めて
一泊2日の旅を終えました。


クラゲの種類の多さに驚いた


ホテルにあったライブラリで借りた本


行動一つ一つを味わえたからか、
時間がいつもの3倍くらいゆっくり流れていきました。

日常から切り離された景色と時間に触れて
窓を閉め切っていた部屋に
新鮮な空気が流れてくる感じがしました。

30年以上無意識にやってきた
完璧主義のクセを緩めるのが難しい私にとって

やり残した家事と常に子供の声に反応する日常から
逃げると、体と脳が休まりました。


でもやっぱり子供に会いたい

それでも旅先で小さい子供を見つけると
元気にしてるかな?と思い返して
動画を見返すこともありました。

海で大はしゃぎした時の写真

1人になりたいとは言え
会えない時間は1泊2日が限界でした。

我慢は爆発してもいい

私はこの経験で我慢は爆発させてもいいんだ
と思いました。

完璧主義者には
ストレスを小出しにする技を
習得するのはなかなか難しいので。


とは言え、不定期に爆発されると
家族もいい迷惑なので


洗濯物は晴れてても乾燥機にかけて
干す手間を省くとか

少ない量でも食洗機使って
何もしない時間を作るとか。

どこでも聞くけど
やっぱり物理的にやる事を減らすのが
大切だな、と身を待って感じています。

その時に優先すべきは
誰かに頼って申し訳ない、ではなく
感謝すること。

モノを買ったり使ったりする事への
目先の出費ではなく
長く家事を続けられるようにする
私を守ること。

意識するポイントや
目的を変えると気が楽になりました。

子育ては常に予測不能。

だからこそ凪のように
するっと流したり
壁を登らずくぐったりしながら

毎日探そうと思います。








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