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保育園留学 Day5 子供が欲しいのはリアクションの大きさだけではない

私の夏休みを利用して1週間保育園留学に来ています。

いよいよ最終日。
今日は寄り道ではなく保育園を早めに切り上げて
子供と思いっきり遊ぶことにしました。

↓寄り道についてはこちらに書きました

この留学について調べているときに
宿泊先の近くにこんな魅力的な場所があることを知り
どうにかして滞在中に時間を見つけて行きたい!
と思っていました。

ここ、公共の施設で利用料はタダ!
テーマパークでも決まったプログラムを実施する場所ではなく
子供が感じたままに遊びを作り出すことを大切にした
場所です。

施設やコンセプトがとても魅力的なのですが
私はそこにいたスタッフの方の子供の接し方に
気付きを得たのでそのことを書いてみます。


モリノスで働く大人たち

自ら顔にペイントして全力で楽しむ大人

私が行った平日はベテランの方から若い方まで(学生さんのボランティアもいました)10名ほどのスタッフがいて
子供に話しかけながら、遊び方を教えてくれます。

ここでは焚き火をしたり、工具や絵の具を使って木工作品を作ったり
ヤギに桑の葉をあげたり、大きめの桶に雨水を溜めて水浴びしたり

子供にとって夢のような空間が広がっています。


雨水を溜めたおけ。奥にある井戸で水を汲み上げられる
水彩絵の具が入ったポット。


その日、地元の幼稚園生が団体で遊びに来ていたのですが
スタッフさんが絵の具の使い方を紹介するときに
自分の腕に絵を描いていました。

さらに「こうやって遊んでもいいよー」と
言いながら自分の顔に絵の具を塗り始めると
子供達の目の色が一気に変わり
自分の顔に塗ったり
そのスタッフさんの顔に色を足したりして
笑い声が絶えませんでした。

そんな光景を目の当たりにして
「子供と全力で遊ぶ」ってこういうことか!
と衝撃を受けました。

丁寧にゆっくり説明する大人

一方、別の場所に目を向けると
木で作ったコマを回すために一生懸命
説明を聞いている子がいました。

その先生は穏やかな声で
ゆっくりと子供に説明していて
子供も安心しているようでした。

子供にも好みがある

私は、うたのおねえさんや
保育園での先生の振る舞いを見て

子供と接するにはトーンを上げて
表情筋を全力で動かして
スキンシップしながら
オーバーリアクションであることがマスト

だと思い込んでいました。

でも当たり前ですが
子供にも個性や好みがあって

ワイワイ賑やかなのが好きな子もいれば
じっくりと丁寧に、一人の世界に没頭するのが
好きな子もいます。

また大人と同じように
ワイワイしたい時もあれば
一人になりたい時もある。

子供の様子をよく見てくれているな
と感じました。


子供扱いせず一人の人として接する

この対局にあるような子供への接し方を見て
子育て論にある「一人の人として接する」
を具体的な行動にすると
こういうことなのかな?と思いました。

つまり私は子供は大袈裟なくらいのリアクションが
好き、という思い込みがあり
いかなる時も全力で相手をしていましたが、

子供からすると
正直、今そのテンションで来られても・・・。
という時があったかもしれない、ということです。


とはいえ、私は保育士でも子供の個性を見極める
プロではないので
子供に全神経を集中させて
常に変化を察知して
機嫌を取り続けるのは現実的ではないです。

であれば素人の私はどうするか。

そこを全て汲み取ることはできない、
と割り切って
自分が無理せずやれる方法で子供に接すればいいのかもしれない

と思いました。

しばらくはこの仮説を検証すべく
子供と接してみます。

子供に「帰りたくない」と言わせたら勝ち

閉館時間が近づいてきたので水遊びで
びしょ濡れになった子供に
「そろそろ閉まっちゃうから着替えようね」

と促しましたが
今までにないくらい「帰りたくない!!」
と服がちぎれそうなくらいの力で引っ張られました。

その様子を見たスタッフさんが
「子供に帰りたくない、って言わせたら僕らの勝ちです」
とまんべんの笑みで言っていたのが印象的でした。

はい、完敗です。

とはいえ閉まる時間が刻々と迫ってきて
つい怒りそうになっていたところ
先ほどの顔面に絵の具を塗りたくったスタッフさんがきてくれて

「お着替えしないとおばけがくるぞーーー!」
と言って着替えを促してくれました。

顔面の絵の具の演出も加わって
急に着替えるモードにさせてくれました。

ホテルについてからも
「みずパシャパシャ、またいきたーい」
と何度も言っていて
思い出に残る時間だったようです。










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