あのおじいさんには何があったのか
ベビーカーで外出した時のこと
もうすぐ1歳半になる娘をベビーカーに乗せ、外出した時のことである。
歩道で、あるおじいさんとすれ違った。
「おい、ギリギリじゃねぇかよ、何考えてんだ!ちっ。バカヤロー!」
えっ。
最初、自分たちのこと?と思うくらいだった。
確かに、少し距離は近かったのかもしれない。
しかし、ぶつかった訳ではない。
それなのに、この罵声。
ただただ、びっくりしてしまった。
行動や考え方は、選択できる
そこで憤慨して夫や友人に愚痴りまくるかどうか。
ちょっと考えた。
わたしは本来、うじうじしている性格だ。
だからこそ、嫌な出来事に遭遇するとずーっとそのことが頭から離れず、1日中(時にはもっと)考えてしまう。
でも、わたしは今回
「あのおじいさんには何があったんだろ。虫の居所が悪かったのかな」と
考えることを選んだ。
その日わたしが気分が良かったということもある。
愚痴を言ってすっきりする気分はとてもわかるし、時にはそれも必要だ。
しかし、嫌なこともサラっと流すと、案外自分の気持ちも楽であることに気がついた。
嫌だったことをいつまでも握りしめていても、相手は全く苦しまない。
むしろ辛いのは、自分だ。
ものは考えよう
そう、ある出来事の解釈は自由だ。
今回、わたしはそのことを身をもって感じた。
これからも、自分が楽になれる方向で考えるように心がけていきたい。
それにしても、ベビーカーでの外出で嫌な思いをしたエピソードはネット上でよく目にしていたが、初めて実際に遭遇したかもしれない。
「あら、可愛い♡」と好意的に接してくださる方が、ほとんどだった。
それを思うと、これまでの優しくしてくださった周囲の方々に対し
より感謝の気持ちも湧き上がってくる。
また、自分は例え気分が悪くても、他人に八つ当たりする人間にはならないように
なりたい。
(実際は、身近な人であればあるほど、被害を被っているかもしれないが…)
願わくば、ベビーカー云々に限らず、優しい世の中でありますように。