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文化人類学をビジネスに活かす、特に「組織づくり」に注目してみる
そもそも文化人類学って何?
文化人類学は、「人間がどういう価値観・習慣を持って生活しているか」をリアルに観察・分析する学問。フィールドワークやインタビューなどの手法を使って、人々の行動の背景にある“理由”を深掘りしていくのが特徴です。
ビジネスとの関係は?
ユーザー理解
新商品・サービス開発で「なぜこの人はこう動くのか?」を知ることで、アンケートや数値分析だけでは見えないニーズを発見。グローバル展開
異文化での消費行動や価値観を知るのにピッタリ。海外に進出する際のローカライズ戦略にも有効。組織改革(ここに注目!)
社内の“当たり前”が実はボトルネックになっているケース、ありませんか? 文化人類学のアプローチを使うと、会議やコミュニケーションに潜んでいる暗黙のルールや慣習を見つけて、組織の風土をアップデートするきっかけになります。
組織づくりへの応用ポイント
まずは観察してみる
会議や普段の雑談を見直す。「どうしてこの場面で発言しづらい雰囲気になるのか?」などを意識してみると、意外な発見があるかも。
メンバーへのインタビュー
当事者に「なぜそういう動きをしているの?」と素直に聞いてみる。多くの場合、「なんとなくみんなそうしてるから」という理由が浮かび上がることも。
気づきを共有して言語化
観察やインタビューで見えてきた「暗黙のルール」や「お約束」を明文化するだけでも、改革のきっかけになる。
まとめ:まずは“当たり前”を疑ってみる
日々の仕事や会話に「なぜ?」の目線を持つ
見つかった暗黙のルールを言葉にして共有
少しずつ組織に新しい風を吹かせる
文化人類学をビジネスに取り入れるメリットは、ただ新製品を生み出すだけじゃなく、人が集まる組織そのものをよりよい方向に導く可能性があること。社内文化をアップデートしたいなら、まずは“観察”から始めてみるといいかもしれません。