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旅のおともに読む本は「瀬尾まいこ」がおすすめ
まず、卵の緒でデビューした瀬尾まいこさんをラジオで知った(誰かが熱烈におすすめしていた デビュー作なのに)
興味をもって新刊を購入したところ、「山椒魚」のように読みやすく、短いのにほっこりしたり、笑ったり、求めている感情が凝縮されたその世界にはまった
そこから私は新刊が出るたびに購入し、一気に読むことを繰り返している
旅と一緒に本を読むことをし始めたのは大人になってから
ちょっとした隙間の時間に本を読んでしまうなんて、大人のたしなみかなーなんて憧れもあった
旅に出るタイミングで、瀬尾さんの新刊が出るというものなら、大切にとっておいて、旅支度の初めに本を忍ばせる
いつもそんなに長編じゃないから、文庫じゃなくても重さは気にならない
そんな旅のタイミングと、瀬尾さんの新刊が出たタイミングが合わさって心がじーんとした本を3冊紹介しようと思う
1 おしまいのデート
世の中には本当にいろんなデートがあるってことが分かる
4編からなる短編集で読んだあとには誰かとデートしたくなる
2 春、来る
結婚を控える主人公が
この人、誰なんだっけ…?と思い出す時間もないほどぐいぐい来られるが、その人物との思い出を少しずつ思い出していく
自分の中の遠い思い出を、思い出したくなる
3 夏の体温
久しぶりに瀬尾まいこさん!っていう文章だった(2話目)
突拍子もない
だけど芯をついてくるような
そして、その人のよさの見つけ方を教えてくれるような
それがほんのり強いメッセージで、胸に響いてくる
気づけば何冊も出ている作家さんになり、本屋大賞も、原作が映画になったりもする
だけど私の中の瀬尾さんが書く文章の根底に、言葉の優しさがつまっていて、読むだけでふんわり、元気になれる
何回読んでも、響く言葉がある
私とともに旅行していた本たちは開くと旅の思い出も連れてきてくれる
色んな記憶と一緒に旅するのがいいのかもしれない